
“昼寝”って本当は体に(頭にも)良いそうですが、怠け者の代名詞みたいにも言われますよね。“三食昼寝付き” なんてよく聞きますが…、あこがれませんか(笑)。
ゴールデンウィーク、何も高級リゾート地のビーチじゃなくても良いから、のんびり寝転がって好きな本でも読んでいたい、と思ったりしますね。しませんか(笑)。
本書の筆者は1935年生まれ、中央大学文学部の教授で、本書は、“熊本日日新聞” に連載された随筆集ですが、書名が表わすように、午睡のあとのふんわりした雰囲気で書かれています。
あとがきによると本を読みながら午睡、午睡の合間に読書という生活にあこがれてきたそうです。やっぱり(笑)。そういう時の読書に求めているのは束の間のタイムスリップだと。そうかもしれませんね。
というわけで、エッセイなのですが、そのほとんどが本を題材にしており、書評集というとちょっとイメージが違うのですが、なかなかおもいろい一冊です。
例えば、「カフカと荷風」 というところでは…、カフカの『 変身 』を取り上げて、まとめると以下のようなことです。
ドイツ文学を教えている立場上、退潮著しいドイツ文学でカフカのみが20世紀ベストテンの小説に選ばれたりするのは、ありがたい気がするし、『変身』 は生徒必読だけれども、“おもしろいから読め” とはどうしても言えない。
カフカを読んだあとは口直しに永井荷風を読むように薦めたりする。突飛な組み合わせのようだが、両方とも成功した実業家の父がいて、それに疎まれた息子で、孤独な人生を送っているし、同年代であり、荷風は5年もフランス、アメリカにいた。
近代人としての意識もあっただろうから、似たような物を書いても良さそうだけど、読後感はまったく違う。『変身』をおもしろく読める人というのはその人自身が不幸かもしれない、
などと勝手なことをおっしゃっております(笑)。つまり、書評というより話のタネ(ネタ)にしているのですね。他にも、このブログで取り上げたものでは、夏目漱石の『こころ』 『三四郎』、 また『大江戸シリーズ』 そしてカミュの『異邦人』などについて。
老子、平家物語、などの古典から、千と千尋の神隠し、イチローインタビュー、武田邦彦というようなものまでたくさんの本が取り上げられています。
帯にもあるように豊穣なる書物の世界が、ゆっくりとしたリズムで語られています。本を読んで感じたことが、同じだと思ったものもあり、そのことも親しみがわいた一因でしょう。また、本書の中から気になって読んでみたものも数冊あります。
一つのコラムがたった2ページで、最初は寝る前に2,3個ずつコラムを読んでいましたが、半分くらいからは続きが読みたくて一気に読んでしまいました。その優しい語り口の中にも、日本や日本の教育に対する危機感もにじみ出ています。
以前にご紹介した 『この言葉』 も、本書に似た形で、すばらしい一冊でした。こういった、書物を紹介しながら自分の人生をかみ締めるように、本音でポツリポツリと語るような一冊は、繰り返し読みたくなります。
休日に読む最適の一冊ではないかと思っています(笑)。
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息子とサッカー観戦に行ってまいりました。1対1の引き分け。

天気も、内容も良い試合でした。
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一年前の今日はみどりの日、かつての天皇誕生日に取り上げたのが、半藤一利氏の名著 『聖断』 でした。涙なくして読めない一冊ですし、今年もそれをもう一度取り上げたい気持ちは非常に強いのですが、“ズルイ”と言われそうなので(笑)…。
で、本書です。『聖断』のような、感動ノンフィクションではありませんが、とても読み応えのある一冊です。
昭和という時代、特に大正から戦争にいたるまでの歴史の分析をライフワークと位置付けている筆者の集大成の感のある著作、平和論です。
氏はまだまだ昭和史は解明されるべき事柄も多く残っているし、これからも研究され続けると述べていますが、存命中の戦争証言者が減り続ける現状でそれなりの総括をしたという形です。
保阪氏の意見では、まず、「歴史家」を名乗る以上は、
1・ 入手可能なあらゆる資料、論文に目を通している
2・ なるべく数多くの当事者達に直接の取材をしている
3・ 自分なりの歴史観を持つ
この3点を最低条件としてあげていますが、そうでない者たちの説がまかり通っていることが多いと指摘しています。つまり資料も読まず、取材の労を惜しみ、曖昧な歴史観で、よく考えもせず発言している人が多いということでしょう。厳しいですね。
そして、真に平和を考えるのであれば、その前に “戦争” というものをしっかり考えなければならない、日本は “戦争をする「資格」” が欠けていたにもかかわらず、戦闘行為に出てしまった。
このことを本書で論じています。
かつて旧社会党系から出て来た一国平和主義などは、戦争観が欠けていて、単に怖いから、かわいそうだからというのは、戦争をただの“戦闘” だと考える幼稚な論理であると指摘します。国会の答弁などを引用し、そのあたりを詳しく解説しています。
ただ、“戦争をする資格” という表現。平和で高度経済成長の日本の中で育っている我々から見れば、やはりピンときませんよね。そんなものどこの国にもないだろうと…。
昭和20年以降続いているこの平和はどうやってもたらされているのか、考えさせられる一冊でした。
目次は以下の通りです。
1 昭和史のキーワード(昭和天皇;統帥権;国家総動員法 ほか)
2 戦争観なき平和論(近代日本の愚かな選択と自省;戦争観なき平和論―真珠湾攻撃から六〇年;「二十世紀の昭和史」への訣別 ほか)
3 昭和恐慌を脱した人々(昭和金融恐慌―「信頼される政治」があった時代;高橋是清と昭和恐慌;脱恐慌の企業人1―鮎川義介と大原孫三郎 ほか)
昭和天皇論、憲法論、アメリカ論などなど、資料や証言に基いた非常に興味深い分析にあふれています。かなりボリュームもありますが、本当に平和を考えるために、ぜひお読みいただきたい一冊です。
P.S. 今見ましたら、本書のタイトルをサブタイトルにした文庫がありました。目次が同じでしたので、本書の文庫版でしょう。
ちゃんとやる genio先生もやってますよ。中3生諸君、チャンス!
テスト近いぞ!分かってるか!
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海音寺氏は、日本人から日本史の常識が失われつつあるとして当時の状況を憂慮し、“文学としての史伝復興の露ばらいの気持ち” を込めて執筆に取り組むことになったそうです。
本書でも、例えば、普通の武士が刀は “武士の魂” などと神聖視していたはずがない。のこぎり代わりに使っていたりもした、と教えてくれます。そもそも実用にたえられなくなると、博物館の展示品のように、逆に貴重なもの扱いされると指摘します。な〜るほどと思いませんか。
そういうお考えですから、池波正太郎氏の作品が気に入らないらしく、非常に厳しい批判を加えています。拙ブログでは、池波氏の 『信長と秀吉と家康』 という私から見ると理想的に見える作品を取り上げました。
海音寺氏は、どうも池波氏の作品が史実に関するものなのか、フィクションなのかが曖昧になっているところが許せないようです。逆に司馬遼太郎氏を非常に高く評価しますね。
本書では、谷崎潤一郎氏のある作品の、菊を栽培する場面をとらえて、
『現代の菊作りのようにしか描いていない。(中略) もし、谷崎氏が、このことに気づいたら、あの人らしいエキゾチズムのあふれた面白い場面が出来たであろうと、おしまれるのである』 と何気なく批判しています。
また、別のところでは
『谷崎氏ほどの作家が、そして、国文学に対しては、あれほどの造形のある人が、ここに気付かないのは、古典を、文学や、普通史学の目では読んでも、社会史または民俗学的に読むことをしないからである』 と述べています。
何となく海音寺氏の歴史文学に対する考え方がわかる気がします。歴史を深く知っている人から見ると、そういう点が気になって、ずさんな作品に感じてしまうのではないんでしょうか。
時代はばらばらに取り上げていて、まとまったテーマがあるわけではなく、エッセイなのですが、歴史の人物が非常に身近に感じることのできる一冊でした。また、その筆者にも親近感がわいてくるような本ではないでしょうか。
どーぞ、ご・ゆ・っ・く・り、お楽しみください(笑)。さ、仕事、仕事。
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日米関係に関して、いわく付きの本です。本書はその内容があまりにも生々しかったためか、アマゾンでは一年近く入手できなかったということが話題になった一冊です。どうして普通の書店にあって、アマゾンで品切れにしていたのか真相はわかっていないようです。マスコミでその問題が取り上げられてから、販売を復活したそうです。
最近でこそ国会で取り上げられることのあるアメリカ政府が日本政府に対して出すいわゆる“年次改革要望書”、正式には“日米規制改革および競争政策イニシアティブに基づく要望書” というのですが、実質的にはこれがアメリカのあからさまな内政干渉、どころか植民地に対する命令書ではないかとすら指摘する人までいます。
本書はそれを告発したものです。にわかには信じられないような事実が多くあり驚かされました。著者は、もし我々が日本の将来を予見したいのならば、この年次改革要望書を見れば分かるとまで言い切っています。
確かに、郵政民営化にしても、天下り禁止に関しても実に細かく “要望” されています。他にも会計基準、社外取締役制、独占禁止法、司法制度などの改革・改正はいずれもアメリカが用意周到に自国の利益のため、日本に改革を迫り、実現してきたかが良く分かり、恐ろしくさえなります。
ただし、この“年次改革要望書” というのは秘密文書でも何でもなく、在日アメリカ大使館のホームページにも掲載されています。また、勘違いしている人が多いようですが、日本政府もアメリカに対して同様の要望書を出してはいるのです。
↓ ↓
アメリカの要望書(在日アメリカ大使館HP) 日本の要望書(外務省HP)
従って一応は対等な互恵関係を目指しているのです。が、どうでしょう、読み比べて思ったのはやはりアメリカの指摘は細かく、自国の利益をはっきりと主張しているのに対して、日本は弱いかなということです。
法律など専門的なことが実に多く含まれていますから、正直、そういう知識のない私には、これがどれほどの内政干渉にあたるのか判断がつきません。とりあえず教育に関しては、最新のものには含まれていませんでした(当然か)。本書ではそのあたりははっきり述べられています。要するにアメリカの傲慢な要求だということです。
目次は以下のようなものです。
1 北京・シカゴ枢軸の怪(ささいな発端;中身はアメリカの制度の焼き直し ほか)
2 対日圧力の不可解なメカニズム(阪神・淡路大震災;半世紀ぶりの建築基準法大改正 ほか)
3 この世はアングロ・サクソンの楽園(バブル経済の破裂;株価に翻弄された人生 ほか)
4 万人が訴訟する社会へ(「わたし、訴えてやる!」;訴訟社会への急激な変化 ほか)
5 キョーソーという名の民族宗教(フリードマン教授の誕生日;大恐慌とケインズ革命 ほか)
本書をそのまま受け取れば、小泉首相の改革は結局のところアメリカのいいなりに過ぎないのかなという印象も持ってしまいますし、アメリカに対する不信感を抱かせ、日本の政治力のなさを嘆かざるを得ません。
日本の政治家が “ガイアツ” をわざと利用して、国内の護送船団方式などを改革するというストーリーもよく聞きますね。外圧を良いことに、自らの要求や主張を通そうとする勢力も日本にいるのは間違いないでしょう。
アメリカだけでなく、諸外国は日本に対して本当に遠慮なく自国の主張を展開しますね。それが外交のスタンダードだとしたら、日本がそれをどうしてすべて受け入れているのか。明らかに利益が背反すると思われるものがあるわけです。
これまでご紹介した、『小説 ザ・外資(高杉良)』 『黒字亡国(三國陽夫)』 を読み、あわせて考えますと、やはり日本人はアメリカに対し常に受身で弱い。国防という肝心なところで頼っている限り、変わらないのかという気もしてきます。
BSE問題では、アメリカ産牛肉の輸入に関して、これまで頑張っていた印象ですが、今回の安倍総理訪問直前に決着したと報道されました。いわゆる、手土産?他にもいろいろな疑問がわいてくる、強烈な一冊でした。
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拒否できない日本 アメリカの日本改造が進んでいる |

安倍首相がいよいよはじめての日米首脳会談のために訪米します。小泉元首相はブッシュ大統領といると、日本にいるとき以上にはしゃいでいたパフォーマンスを見事にして見せましたが、安倍首相はどうでしょうか。
日本のアメリカに対する信頼感は、北朝鮮の拉致が明確になった時には一気に盛り上がった印象ですが、やがてイラク戦争が泥沼状態になると、ブッシュ政権に対する評価が逆にあっというまに悪化しました。大量破壊兵器はなかったんですから当然ですね。
本書は非常に面白い一冊です。以前『ライオンは眠らない』という本がありました。経団連の奥田元会長がみんなに薦めているということで話題になりました。
そちらの内容は、日本がこのまま財政赤字を放っておけば、近い将来、破産してしまうとか、預金封鎖にならざるを得ないというようなものでした。
本書も同じように寓話を用いて、経済を扱うのですが、主にアメリカの陰謀を語ります。登場するのは…
『タカ帝国』:世界最大の権力を誇る。最近、武闘派が目立つ。
『ハト王国』:動物世界大戦でタカに破れたあと、頭を押さえつけられている。
『カバ人民共和国』:頭数の大きさは動物界ナンバーワン。領土が大きすぎ、カバの意思統一がはかれない。
『クマ帝国』:かつてタカ帝国と勢力を二分。内部分裂で弱体化するも復権を狙う。
『ハチ王国』:他とは違う特有の教義をもつ。他の動物の冬越えに必要なハチミツ生産地帯を押えている。
これらの国の関係を、日本人のある老人とアメリカ人ジャーナリストが、タイにいる日本人の若者の質問に答える形です。
日米関係が中心ですが、要旨は、アメリカは絶対にドル高は阻止する。日本が持っているアメリカの国債を売らせない。これを基本戦略に、すべての政策を組み立てているのだから、そのことを日本は明確に認識しなければ、いつまでたっても経済は復活しないということです。
この考え方に納得するかどうかは、人によって意見が分かれると思いますが、短いですし、高校生でも楽しみながら読めると思いますので、ぜひどうぞ。お勧めです。
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『ハゲタカは飛んでゆく』ラリー・S・ジュニア著 高木ハジメ 訳
実業の日本社:141P:899円
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全国230万人以上の小6・中3の生徒たちが参加した、昨日の全国一斉学力テスト、数で言えばセンター試験の4倍近くですね。このテストに関しては、以前のコラム 『学力テストに関して:新しい教科書問題』 で書きました。
端的に言えば、生徒の基礎学力を上げてやりたい、進路指導をしたいと思う先生方と、まじめに勉強していても、塾に通っていない生徒たちに正確な情報を与えるためには、(問題も見ておりませんので)今回のやり方がベストかどうかはともかく、テストは絶対に必要だということです。
そもそも実態がわからないままでは、議論すらかみあいません。
ついこの前発表された、国立教育政策研究所の実施した学力テストの結果では、危惧したとおり、英語・数学などの科目ではっきりと二極化している様子がわかります。点数分布で山が二つできてしまいました。
⇒ 調査集計結果 (国立教育政策研究所)
そしてこの学力格差の広がりを、ゆとり教育の論争以前からいち早く指摘していたのが本書の著者、苅谷剛彦氏です。これまで、氏の著作や共著のもので、『教育改革の幻想』、大村はま先生との 『教えることの復権』、橘木俊詔・斉藤貴男氏らとの 『封印される不平等』 を取り上げました。
今回のテスト、やはりあいかわらず、新聞、特に地方紙には “ランク付け” だの “序列化” “過当競争” といった否定的意見が載っていました。確かにテスト結果の使い方には慎重を要すると思いますが、テストをしなければますます格差は見えにくくなってしまいますし、社会の階層化にすらつながりかねないと思うのです。
NEWS23の報道では、広島県の学力向上を公約にした街と、唯一今回のテストに参加しなかった愛知県犬山市の、ある勉強が苦手な一人の生徒だけを取り上げて、全国テストを論じていました。とにかく基礎学力を測るのに、“印象論”や政治を持ち込んで欲しくないなぁというのが本音です。
『日本を滅ぼす教育論議』で岡本薫氏がいうように、また『授業の復権』で森口朗氏が指摘するように、学校の役割を整理して議論して欲しいと思っています。
義務教育というかたちで、学習の“機会の平等”を与えれば、“結果の不平等”は当然出てきます。序列化とはまったく別の問題です。スポーツでも音楽でもあるでしょう。
それを検証もしないまま、ゆとり教育だの、総合的学習だのと次々と現場を混乱させ、結局格差は開く一方で、気が付いてみると、苅谷氏が指摘するように、東大に入る生徒は所得の高い家庭ばかりという状況になっています。すでに機会の平等すらあやしくなっているというように認識しています。
以前、苅谷氏がNHKの教育テレビで、ゆとり問題を論じているのを見ていたのですが、単に客観的な数字や状況を紹介しているだけのような冷たい印象(笑)を持っていましたが、本書を読んでその意図が分かりました。
不毛な論争に巻き込まれたくなかったのですね。本書ではご自分の言葉で、明確な主張をしています。学力論争は決着済みであるから、きちんと政策評価や資産の再分配ができるしくみにしようということです。
以下が目次です。
序 教育の論じ方を変える
第1部 学力低下論争の次に来るもの(もう、学力論争は終わった;一九九九年風は「ゆとり教育」のほうに吹いていた ほか)
第2部 なぜ教育論争は不毛なのか―メディア篇(独立行政法人化報道に欠ける「そもそも論」;消費される「動機理解」の事件報道 ほか)
第3部 なぜ教育論争は不毛なのか―行政・政治篇(「学習指導要領」の方針大転換;教育改革国民会議を読み解く ほか)
終章 隠された「新しい対立軸」をあぶり出す(なぜ「階層化」が問題だったのか;なぜ「子ども中心主義」教育が問題なのか ほか)
「ゆとり」か「詰め込み」かなど、左右対立の図式の観念論をやめて、正確なデータに基づく教育政策をぜひ実行して欲しいと願います。 “熱い教育論” を闘わせるよりも、まずは、さまざまな資料を分析し、現状の共通認識を作り上げるのに、今回のテストが大いに役立つと良いのですが。
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統一地方選の投票に行って参りました。
自分のところより、沖縄が気になりますが、投票率は低いようですね。
マンションのエントランスと道端の花を撮ってきました。
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パッとしませんが頑張りますよ!
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当教室のメルマガで、先月ご紹介した教育データの記事です。今日取り上げました本の内容と関係があると思いますので、ご覧ください。なかなか興味深い内容ではないでしょうか。どうぞ。
■■■■■
『親が子に注意すること:東京・北京・ソウル』
◎小学生のみんな!君たちのお父さん、お母さん、こわいですか?家でどんなことを注意されますか。
実は、日本の小学生の親は中国・韓国の親に比べて、子どもに注意しないという調査結果が「日本青少年研究所」というところからつい最近発表されました。
例えば、小学生にこう聞きました。
■先生のいうことをよく聞きなさい■ と親から言われますか?
この質問に “よく言われる” と答えた子どもの比率は
東京【20.3%】 北京【45.2%】 ソウル【43.7%】
えっ、もっと言って下さい、お父様、お母様(笑)。まぁでも、なぜ東京の親は子どもにそのように注意しないかというと、可能性としては、
1・すでに日本の生徒は先生のいうことをよく聞いているから (絶対違うな)
2・先生はろくなことを言っていないから (違って欲しい)
3.親が子どもに無関心だから (???)
どうでしょう。まぁ理由はともかく、東京の小学生の親は、23項目の注意のうち21項目で最下位。つまり日本の親は自分の子どもに注意しないという結果なのです。
そこで、日本の親がよく子どもに注意してる順で、そのいくつかを紹介します。
■ 質問 ■: あなたは自分の親から、以下のような注意をされますか。
【“よく言われる”と答えた子どもの割合】 です。
■ 勉強しなさい ■
東京【30.5%】 北京【31.7%】 ソウル【47.2%】
■ あいさつしなさい ■
東京【26.1%】 北京【46.7%】 ソウル【35.5%】
■ うそをついてはいけません ■
東京【20.9%】 北京【46.0%】 ソウル【39.7%】
■ 親のいうことをよく聞きなさい ■
東京【18.6%】 北京【41.7%】 ソウル【38.7%】
■ もっと食べなさい ■
東京【15.0%】 北京【37.4%】 ソウル【31.5%】
■ 友達と仲良くしなさい ■
東京【11.1%】 北京【36.1%】 ソウル【29.8%】
他にもご紹介したいものがたくさんありますが、スペースの都合でここまで。
興味のある人は⇒ http://www1.odn.ne.jp/youth-study/
■■■■■
という記事でしたがいかがでしょう。東京の小学生は、家庭ではあまり注意されていませんし、学校でもきっと昔に比べれば、ずっと少ないでしょう。
当塾ではあいさつや遅刻などは厳しく指導しますが、先生方が 『ちゃんと人の顔を見て、はっきりあいさつをしなさい』 というと、キョトンとしている生徒が多いですね。あまり言われたことがないのでしょう。
また、教室に入ってくるときに、『こんにちは』 帰るときは 『さようなら』 と言いますが、そのとき、ペコリと軽く会釈をするのが普通だと思うのですが、“やぁ” “じゃあ” という感じで、手を挙げながら、あいさつをする生徒がいます。これもどうも違和感が抜けません(笑)。どう思われますか?
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↓↓↓

| 序章 バック・トゥ・ザ・フューチャー 第1章 子育ての基本原則その一―子ども第一ではなく家族第一(何が一番かをはっきりさせる) 第2章 子育ての基本原則その二―しつけに必要なのは、罰ではなくコミュニケーション。信頼関係を結ぶことではなくリーダーシップ 第3章 子育ての基本原則その三―子育てとは人を大切にする心を育てること。自尊心を育てることではない 第4章 子育ての基本原則その四―大切なのは礼儀を教えること。技術を習得させることではない 第5章 子育ての基本原則その五―大切なのは責任感を育てること。よい成績をとらせることではない |
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今日は、もう一つ子育ての記事をUPしたいと思っておりますが…。
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“ラノベ” という言葉、皆さんご存知でしたか。ライトノベルを短くして、“ラノベ” だそうです。私ははじめて見た言葉で、知りませんでしたが、相互リンクの “すずさん” に教えていただきました。
じゃあ、“ライトノベル” って何かとなりますと、これまたいろいろな定義があるようですが、要するに、中高生などを対象にした娯楽小説で、イラストが入っているのが特徴らしいですね。確かに本書も、表紙だけ見ると、コミックだと勘違いしますね。
出版社によってはそういうタイプのものに、“ヤングアダルト” とか “ジュヴナイル”と名付けているようで、いったいどういう作品があるのかということで、やはり、すずさんにおススメを教えていただきました。それが本書です。
はっきり言って…、めちゃくちゃおもしろかったです(笑)。
しかも高校生の古典の入門書にぴったりだと思いますので、ラノベ、はじめて取り上げてみます。ただ、“知らなかったのは、わたしだけ?” と思うほどのベストセラー、有名な作品なのですね。一応、簡単に紹介しましょう。
平安時代の貴族、おてんばな16歳の姫、瑠璃姫(源氏物語に出てくる玉鬘の幼名)が主人公です。京都で一・二を争う名門貴族で、すでに結婚適齢期なのに、その気はまったくなし。
その父、大納言忠宗が数々の陰謀まで企てて結婚させようとしても、あの手この手でかいくぐる。ついに観念し、弟の親友で幼なじみの高彬との結婚をやっと決意をするも、今度は逆に、いろいろな事件や事情がからんで、一緒にいたくても、いつまでたっても新婚の生活が始められません。
ラブコメディーとでもいうのでしょうか、姫のずっこけぶりもかなりのものですが、とにかく楽しく笑えるところがたくさんあって、ついつい引き込まれました。途中でやめられず、あっという間に読了。ブログ放り出して、続きをすぐに読みたいくらいです(笑)。本が好きな子どももきっと同じでしょうね。
そもそも学校で習う古典の内容とは、“好きだ”、“会いたい” みたいなものがとても多いわけですから、そんな気持ちからどう進展していくのか、歌のやりとりや、“家(系)” を通した結婚の様子など、本書を読むとすんなり頭に入ります。
難しい漢字も一杯出てきますが、ルビがふってあるし、パワーあふれるストーリー展開ですから、気にせず読めて、そのうち何となく頭に残るでしょう。皇太子や天皇即位の問題など政治的な話題がふんだんにあるのも良いですね。
最初に登場人物をイラストで紹介しているのを見た時は、あれ、普通のコミックじゃんと思ってしまいましたが、あとは300ページある中でわずか4.5ページにイラストがあるだけですね。要するに、ジャンルはどうであれ、良い本は良い。そう感じました。
以前ご紹介した、あーりーさんの『歴史パロディー』が歴史嫌いの解毒剤なら、本書は、間違いなく古典嫌いの解毒剤。しかもかなり強力に効きそうですし、副作用もなさそうです(笑)。
すずさん、良い本を教えていただきありがとうございました。古典が苦手な諸君、すぐに読もう!
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『なんて素敵にジャパネスク』氷室冴子
集英社:304P:560円
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アメリカのバージニア工科大で起こった韓国人留学生による銃乱射事件、32人もの人が亡くなったそうですね。前途有望な若者たちが、実に理不尽なことに戦場ではなく、学校で命を絶たれたこと、そしてその遺族の方々の心情、友人を奪われてしまった人々の無念を思うと、言葉を失います。
ただでさえ韓国・アメリカの関係が微妙な時の事件だけに、両国の一般国民が受けた衝撃は想像に余りあります。銃を持つのは自衛のための権利、というアメリカ社会の伝統、やはりこれすら受け入れるのでしょうか。
これだけでも銃社会の非情な現実を思い知らされるのに充分ですが、対岸の火事ではありませんでした。
単なる偶然ですが、逆にいえば現代の象徴的な事件なのか、この日本でも、長崎市の伊藤一長市長が銃撃されて亡くなられました。表現のしようのないほどの怒りがこみ上げます。ご冥福をお祈りする、それしかありません。
無論、殺人犯が捕まらない事件は不気味で恐ろしくなるのですが、あっさり暴力団の仕業だ、異常な連中が起こしたものだと片付けるのも納得しかねるところがあります。特に政治がらみの事件は、底知れぬ違和感が残ります。
つまり、知性の無力さを、ペンや正義の弱さを思い知らせてやるという暴虐性は絶対に許してはいけないと思うのです。
そして、ペンも正義も弱いということを知らない青二才とからかわれながら、それでも、きっと勝てると信じて、目に見えない巨悪と闘っている人の姿が思い浮かべられれば、みんな勇気が出てくるのではないでしょうか。
本書の著者、コロンビア人のイングリッド・ベタンクールがまさにそういう人で、今もまだ生きていることを信じて紹介します。
以前取り上げた、『エメラルドカウボーイ』 を読めば、外国人から見たコロンビアがどれほど危険なのか、よくわかります。同じ悲惨な国情であっても、北朝鮮の独裁政権の方が、ずっとわかりやすい構造です。
また、そのコロンビアの政界や軍やマスコミまでも牛耳ってしまうマフィアのボスを扱った『パブロを殺せ』 を読めば、まともな人間なら、本当に絶望の国としか表現しようの無い実体がわかります。
北朝鮮なら、独裁者さえいなくなれば、少なくとも政治はかなり変わると期待できると思いますが、コロンビアは違いますね。実際、確かに極悪非道のパブロ本人は殺されましたが、第2、第3のパブロができてしまう。そうでなかったはずの人がパブロにばけてしまいます。
私が『パブロを殺せ』を読んだ後です。調べてみますと、実はコロンビア政府がパブロを追っているころ、コロンビアの政治家で唯一命がけで政治改革に取り組んでいる女性がいることを知りました。
それが本書の著者イングリッド・ベタンクール。
名家の一令嬢であった彼女が、ノブレスオブレッジに目覚める姿は信じられないほど勇敢です。別の言葉なら無謀です。アッパークラスであったがゆえに知ってしまった祖国の裏。その現状に心動かされ、資金も知名度も無いまま愛国心をたぎらせ、政治腐敗の一掃だけを掲げてフランスから帰国、コロンビアの国会議員に立候補、なんと当選してしまいます。
選挙運動の間も、当選した後も、とにかく政界実力者やら、裏組織からさまざまな妨害、裏切りを繰り返し受け、その詳細が現役政治家の実名ではっきりと明かされています。
自分が動けば動くほど、結局自分の周囲に迷惑がかかる、迷惑どころか危険が及ぶため、まず彼女の下した決断はなんと夫と離婚。子どもも海外へのがしてまでやり遂げようとする改革に対する使命感。ものすごいです。
そこまでやれば、もちろん成果はあります。たびたび訪れる危機を戦士の覚悟と、抜群の知性を発揮して切り抜けます。しかしどうしても一枚だけ破れない壁は国家権力そのもの。物言わせぬ圧力です。
ここで、結局ついには自分が大統領になるしかない、本丸を直接自分がのっとり、権力を手に入れる以外に方法が無いわけです。そう新たな決意を固め、本書をしたため、同じ年の大統領選に立候補するのです。
ところが本書を上梓したあと、行方不明、誘拐されてしまいます。選挙期間中に注目の大統領候補が誘拐される国があるのか。当然、彼女の勢いを恐れた候補やその陣営が怪しいに決まっています。みんなそれを知っているか、感づいているにもかかわらず、やはりその候補が大統領になってしまう現実。
すでに6年経った現在もそのまま安否は分かっていないのです。本書ももちろんコロンビアでは出版できなかったのですが、ベタンクール家とつながりのあるフランスでやっと出版にこぎつけ、その後日本語に翻訳されました。
高校生で充分読める内容ですが、その前に日本のすべての政治家に読んで欲しいと感ぜざるをえません。間違いなく衝撃と感動の一冊です。
『それでも私は腐敗と闘う』イングリッド・ベタンクール
草思社:277P:1890円
P.S.他のブログなどで、本書のレビューを探したのですが、残念ながらほとんどありません。何でも載っているはずのWikiにもありません。おかしいと思いませんか。
フランスのドビルパン首相がフランス軍をもって救出作戦までしたそうですが、日本ではまったく報道されません。
私の拙いレビューよりも、アマゾンのカスタマーレビューや本書の説明を実際に読んでいただきたいと思ったので、アマゾンのIDを取得し、アフィリエイトリンクを貼らせてもらいました。ぜひ関心を向けていただけますよう。
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