本を読もう!!VIVA読書!【LIST編FC2】

【絵本から専門書まで】塾講師が、生徒やご父母にお薦めの本をご紹介!本体【goo】の書評リスト編です。コメント大歓迎!  

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『ロスチャイルド家―ユダヤ国際財閥の興亡』横山三四郎

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ロスチャイルド家は世界でもっとも知られている財閥ですが、しばしば金で国家をも動かす力すらあるといわれます。そしてロスチャイルドといえばユダヤ人。世界の金融を支配し、全世界の富を独占しようとしているという、陰謀説もあとを絶ちません。

日本の歴史にも深い関係があります。日露戦争というのは、外から見れば到底勝てる戦争ではありませんでしたが、ロスチャイルド家がユダヤ人社会に、日本への巨額の融資の根回しをしました。ロシアはユダヤ人を迫害していたために、日本を応援したかたちです。


本書はロスチャイルド家の歴史を、ユダヤ人や世界の歴史と重ね合わせて解説したものです。

ロスチャイルド家の物語は、今から200年以上も前、ユダヤ人がゲットーと呼ばれるスラム街に強制的に押しこまれている時期、初代マイヤーが起こした古銭業から始まります。それに成功し、やがて高利貸しになるわけです。

そして、マイヤーが、その死に臨んで5人の息子たちに、束ねた5本の矢のように結束し家業を発展させるように遺言します。その5人はヨーロッパの主要都市、フランクフルト、ナポリ、ロンドン、パリ、ウィーンへとそれぞれ渡り、遺言と ユダヤ教 をしっかり守りながら、ロスチャイルド家をヨーロッパ一の金融王国に育て上げていきます。

それを可能にしたのは、兄弟の結束の固さもさることながら、彼らが引いた情報網です。現代こそ、情報の価値は認識されていますが、当時からそこに目をつけていたんですね。日露戦争時に伝わった情報はどんなものだったか知りたくないですか?それで巨万の富を得たと言われているのですから。

おもに政府の起債を担当したり、鉄道などの大規模事業に投資したりすることによって、拡大していきますが、この200年は革命や戦争も多く、また何といってもユダヤ人ですから、さまざまな迫害や、存亡の危機も経験します。ヒトラーにもやられました。

しかし、何とかそれを切り抜け、戦後イスラエル建国に力を尽くし、現在も世界中に影響力を保ち続けていることは本当に驚異的です。

本書にはその過程と「こんなところもロスチャイルドか」というような例がたくさん紹介されています。

ダイアモンドで有名な『デビアス』、アメリカ最大のタバコ会社『フィリップモリス』、コーヒーの『ネッスル』や、紅茶の『ブルックボンド』、新聞の『タイムズ』と『ザ・サン』、通信社の『AP』や『ロイター通信』、アメリカの三大ネットワーク!さらに数多くの銀行などなど…。ちょっと信じられないほどですね。


以前ご紹介した『ユダヤ人とローマ帝国(大沢武男)』も非常にわかりやすい良書でしたが、本書とあわせて読むと、中東情勢への理解がより深まると思います。

イランやイラク、パレスチナとなぜイスラエルが血みどろの戦いを続けるのか、日本人とはまったく異なる、宗教、歴史がそうさせるということが痛感されます。興味のある方にはお薦めできる一冊です。



P.S. すぐに勉強と結びつけると、生徒は引いてしまいますが(笑)、ユダヤ人迫害と中東に関して、genio先生にお願いしてまとめてもらいました。

受験生は要チェック! → 『入試に出る!時事ネタ日記_


http://tokkun.net/jump.htm
 


『ロスチャイルド家―ユダヤ国際財閥の興亡』横山三四郎
講談社:206P:735円



■■ 
 
金持ちけんかせず  ■■ 

と言いますが、ロスチャイルドの歴史は、戦いに次ぐ戦い。ユダヤ人は優秀だとも言われますが、その血塗られた歴史がそうさせるのか、その闘争心と執念、信心深さは日本人とは異質ですね。イスラエルが安定するには、あと何百年かかるのでしょうか?

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→   あっ、とんぼをUPしている間に抜けれてしまいました(笑)。よろしくお願いします。

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  1. 2006/09/30(土) 16:09:01|
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とんぼ



 いも掘りの畑で                     にほんブログ村 本ブログ  




  1. 2006/09/29(金) 21:13:16|
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『上海ベイビー』衛慧(著) 桑島道夫(翻訳)

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syanhai



中国でベストセラーになるも、結局は発禁処分とさせられてしまった話題の書です。

これまでも 『中国暴発』 や 『毛沢東を越えたかった女』 をご紹介しましたが、どれを読んでも、中国は“動いているなぁ” という印象を持ちます。とりわけ上海という街はその代表格でしょうか。

政治の中心が北京なら、上海は経済の中心地。昔から、租界 があり、外国との窓口にもなっていますし、日本から上海に訪れる人は、なんと年間50万人!にもなるそうです。

中国最大の貿易港であり、若者の憧れの街。マンハッタンかと思われるような高層ビルが林立する一方で、租界時代に建てられたヨーロッパ風の古い建築物があり、また開発から取り残された貧しい地区もある。

まさに、現代の中国の表と裏、光と影を象徴したような街、それが上海ではないか、と、実は行ったこともないのに、想像で書いております(笑)。すいません、知っている方、コメント下さい。

また最近は、上海市のトップが汚職に関わっていたとして、解任され、さらに追求が広がるだろうと報道されました。この一件は、“胡錦濤VS江沢民” の権力闘争で、いよいよ江沢民の 「上海閥」 を排除しようという動きだという見方まであります!とにかく良くも悪くも、ワイルドな街ですね。


本書はそんな上海に住む、作家志望の女性ココが主人公です。(過激な性描写で発禁処分になったと話題になりましたが、“普通”でしょう(笑)。何かそういうことにした方が売れるという魂胆が見えるような…)

ココは、作家志望で、アルバイトをしながら小説を書き続けています。天天という男性と同居をしており、愛しているとはいうものの、どことなくその生活にあきたらず、妻子あるドイツ人にひかれたり、自分とは異なる奔放な性格の女友達にあこがれたりします。上海特有のありあまる刺激を拒絶することができません。

気持ちを整理できないまま、日々何とか折り合いをつけて、変化の激しい世の中で生きていくうちに、気が付いてみると、自分が完全に大都会に飲み込まれている。本当の自分がわからなくなり、もとの心をとりもどすことが良いのか、悪いのか…?今の自分は、成長した姿なのか、堕落なのかという葛藤を描いているように思います。

いっそのこと、道徳心など捨ててしまえば、どれほど楽か知れなくても、夢もあきらめられない。何を信じてよいのか分からない、そんな若者の、いわゆる“自分探し” の様子が印象的です。


都会に出てきた若者を題材とした小説で、“夢・都会・酒・ドラッグ・性” などが描かれているのはよくあります。若い女性が夢を追い、思い通りにならず堕落していくさまが、上海という印象的な舞台に乗せられているのが、新鮮で、最後まで飽きることなく読み進められますと思います。

でも、どうでしょう、本書を読んで、上海に行きたくなるかどうか、意見が分かれるところだと思います。

私は大変、上海に興味を持ちましたが、さわやかな読後感を味わえるというような作品ではないような気がします。


P.S. 例によって、genio先生に、受験に関する、中国関連の情報をまとめてもらいました。

受験生はチェック→ 『入試に出る!時事ネタ日記

http://tokkun.net/jump.htm 


『上海ベイビー』衛慧(著) 桑島道夫(翻訳)
文藝春秋:392P:650円



■■ 自分探し  ■■ 

4コマ哲学教室』 のところでも、ふれたように “自分探し”という言葉は、夢を追い求めるような、哲学的な響きもあって、人を魅了しますが、危険ですね。それよりも自分の立ち位置を確認すること。私の場合は、『 日本人・男・43才・塾講師 』それ以上でも、それ以下でもない自分。ランキング2位も立ち位置ですが、これは動くものですから、全然気にしない!!!(←うそつき) ふ~、難しいもんです。

  2位です。

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  1. 2006/09/29(金) 17:23:03|
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『停電の夜に』ジュンパ・ラヒリ

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停電


明日から、当教室は3連休です (^_^)v 。 あっ、いや、生徒に会えないのは何より寂しいです。ハイ。(ブログは書いちゃうんでしょうけど…)。 


秋の夜長はやはり読書に最適。思索にふける、そんな雰囲気があるように感じます。そして、そういうタイミングで読むのに向いている一冊が本書だという気がします。

著者のジュンパ・ラヒリはイギリス生まれだそうですが、インド系のアメリカ人作家です。デビュー作でいきなり ピューリッツァー賞 はじめ、多くを受賞してしまうなど、並外れた才能に恵まれ、新人といいながらすでに名声を博していますね。

本書には9つの短編が収められていますが、実際に読んでみても、日常の風景の中での、ちょっとしたできごとが、ごく普通の人々に与えるさまざまな感情を、表現力豊かに描きます。

ただし、決して華美でなく、みずみずしいというのともちょっと違って、大物作家の風格さえ感じるような作品ばかりです。 すべての作品がインドに関連しており、その内の6、7つはアメリカが舞台です。

どの作品も、失われつつある家族の絆や、異文化とのふれあいなどが描かれています。希望と失望、憂鬱だったり、喪失感や不安だったり、愛情や友情などなど…。 筆者の独特なバックグラウンドが、国籍を超えて、人間の心の機微をとらえ、そうした作品をつむぎ出しているかのようです。


特に印象的な、『停電の夜に』では、たまたま工事で停電になってしまった夜に、心が通わなくなっていた夫婦が、暗闇の中で、ひとつずつ、自分の気持ちを告白していくという異様な緊迫感に惹きつけられます。


読む人によって本書の中のどれを好むか違うと思いますし、地味なストーリーですから、合わない人もいるでしょうね。個人的には、こういう季節にゆっくり読みたい一冊で、ついでにインドのことまで勉強できてしまう、お薦めの一冊です。

9つのうち、『停電の夜に』 『病気の通訳』 『三度目で最後の大物』が特に気に入りました。 


P.S. 同時に、インドの無茶な開発の現状を告発した 『誇りと抵抗(アルンダティ・ロイ著)』 も、衝撃的でしたので、記事を参考にしていただければ、幸いです。こちらの著者も、ブッカー賞受賞の大物です。


http://tokkun.net/jump.htm 


P.S. おっ~と、忘れるとこだった。危ない、危ない。先生たちはお休みでも、残念ながら、受験生に休みはありません! 諸君はインドの歴史を復習!この前、“なんで、インド人は英語が話せるの” と聞いてきた生徒がいた(>_<) 。 頼むよホントに。

genio先生のインド歴史まとめ表→  『入試に出る!時事ネタ日記 (インドの歴史)


『停電の夜に』ジュンパ・ラヒリ
新潮社:327P:620円



■■  停電  ■■

受験生には大迷惑でも、夫婦には良いかもしれませんよ、停電…。 あっ、いやいや、やっぱり考えただけで恐ろしいので…、寝たふりですかね(笑)。賛同いただける方多いと思いますが…(笑)。できましたら、応援のクリック、お願い申し上げます。
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 2位でございます。

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  1. 2006/09/28(木) 21:12:38|
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『東大生が教える!超暗記術』 徳田和嘉子 

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Todai 暗記.jpg

  センター試験まであと4ヶ月を切りました。夏の間にしっかり勉強した人は、ここから知識を増やせば、ぐっと成績が上がるはずです。 今も昔も受験生を苦しめる暗記ですが、人によって暗記方法はさまざまです。語呂合わせもその一つですね。

当教室の授業でも使いますが、それがツボにはまって、受験後何年かたっても、忘れない人と、“なにそれ?”とこちらに軽蔑のまなざしを向ける人もいます(笑)。

私の授業で、定着率の良い単語の代表的な語呂合わせを紹介しますと

deaf(デフ):耳が聞こえない  『な・何“でふ(deaf)”か?』

salute(サルート):あいさつする  『去る~と(salute)き、あいさつする』

kennel(ケンネル):犬小屋    『犬(ケン)寝る(kennel)』

deny(デナァイ):否定する    『~でな~い(deny)と否定する』

まだまだ、たっくさんありますが、こんな完璧な名作・傑作でも(笑)、覚えないヤツがいるんですよ!ところがですよ、これ

distribute(ディストリビュート):分配する 『 This 鳥、びゅ~~ん、と(distribute)“分配する” 』  

これ、この↑の文、まったく無意味なんですよ。でも、実験の結果、非常に良く覚えます。やはり人によっても違いますが、とにかく頭に残るのです。鳥の絵も必ず描きますよ。


また、最近記録が破られてしまいましたが、それまで円周率の暗記世界一だった後藤さんという方も、語呂合わせを使って、円周率をなんと42195桁!も覚えたのですが、「映像」を加えることが氏のポイントです。

円周率は3.1415926535と続きますが、これではたったの10桁です。これを

「産医師(314)、異国に(1592)向かう(65)、産後(35)」

と覚え、お医者さんが赤ちゃんを取り上げたあと異国へ飛んでいく姿を頭に焼き付けます。イラストを描いてでもイメージを定着させなければなりません。くどいですが、それがポイントです。

11桁目からは8979323846・2643383279(30桁)となりますが、(覚え方「爆竹ゾーン(89793)兄さん走る(23846)、二浪し(264)さんざん(33)破産に泣く(83279)」(走ったり、泣いたりしている姿をイメージして下さい)これをえんえん4万以上も覚えられるというのですから、この方法の威力はすごい。10ずつで区切るのもコツで、言い忘れに気付きやすくなります。


で、本書の紹介です。こうした暗記のポイントは、ゴロが良いことというより、『印象に残すための工夫』 があるかどうかなのです。印象に残すためなら何でもありという一冊で、非常に参考になります。

受験生なら知っているであろう、古文単語暗記で有名な 『ゴロで覚える古文単語ゴロ565』。あれが大成功したのも、その作戦です。必ず強烈な(時にエッチな)絵が入っていますし、CDが付いています。頭に残ってしまうんです。

逆にそれ以外、ほとんどの語呂合わせの暗記用参考書がことごとくダメなのは、徹底していない。どんなにうまいゴロでも、頭に残るような工夫がなければ、忘れてしまいます。 そして、さらに重要な点は、教えてもらうより、自分で作る、自分で工夫すること!なんです。

と言っても、それほど難しいことではなく、きれいなゴロを作ろうとするのではなく、とにかく何かに関連付けさえすれば良いのです。本書にはその関連付け方の例がふんだんに出てきます。きっと、どこかで誰かが言っていたことですが、それをしっかり集めてあります。

ただ、勘違いしてはいけないのは、すべてが自分に合うとは限らないということです。人によって印象の残り方はまったく違います。ゴロ合わせも一つの手段に過ぎません。いくつもの方法を試して、徐々に自分の暗記スタイルを作っていくことが大切です。

題名も本文も、実は、一見すると “軽い、安っぽい本” に見えます(失礼!)が、あなどれませんよ。暗記の本質を突いていると思いますので、暗記に悩んでいる人、または教える立場の方にはご一読されることを勧めます。


http://tokkun.net/jump.htm 

『東大生が教える!超暗記術』 徳田和嘉子 
ダイヤモンド社:232P:1500円

■■ 達人の域  ■■

↑でご紹介した後藤さん。とにかく彼はイメージ(映像)を大切にしますから、彼によれば「いい国(1192年)作ろう鎌倉幕府」という覚え方は“甘い”のだそうです。イメージが無いので、いい国作ろう、う~ん室町幕府だったっけ?となる可能性があるからだそうです(笑)。

ではどういうイメージを作るかというと…、冬の寒い朝に源頼朝が 「みんな、もっと雪のかまくらたてていい国作ろうぜ!」 と発破をかけている様子をイメージします。実は「みんな、もっと」は源(みなもと)にかけているために足利尊氏とも間違えませんし、寒い「朝」で頼朝です。恐れ入りました。 少しでも参考になれば幸いです。よろしければ応援のクリック、お願いします。
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  う~ん、1位の方は強すぎる。なんとか近付く方法はないものでしょうか??? 離れた2位です。

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テーマ:塾講師のお仕事 - ジャンル:学校・教育

  1. 2006/09/28(木) 12:15:14|
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『首相官邸』江田健司 竜崎孝

首相官邸
本日の記事は、【 gooブログ 】 の方で掲載いたしました。

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  ■■ はい、チーズ!   ■■ 

官邸での記念撮影、さすがに緊張の中にもうれしそうでしたね。まさに晴れ舞台です。受験生なら、合格したあと、あこがれの学校の入学式での記念撮影のようなものでしょうかね。センター試験まで、あと4ヶ月。みんながんばって、新閣僚に負けない笑顔の記念写真を絶対に残そう!




安倍内閣が発足し、塾講師としては、当然、文部科学大臣に注目していました。小泉首相時代はころころ変わった文相ポスト。公教育に力を入れると、発言していた安倍氏が指名したのは、伊吹文明氏でした。

一応、派閥の領袖といわれるだけに、ある程度“大物”といえるでしょうが、経済の専門家のようです。ただ、山谷えりこ氏が教育再生担当の首相補佐官になり、よくコメント下さる、情報通の kazuさん が、大丈夫!と太鼓判を押していただきましたので安心です(笑)。


また、塾の仲間がブログで書いていますので、よろしければ、ご覧下さい。

 → 『塾講師の考える教育ニュース

 
さて、新内閣発足で、例によって官邸の階段で記念撮影が行われました。本書はその官邸を紹介した一冊です。すでに2002年から新官邸が機能しておりますが、この本は旧官邸を取り上げたもので、正式には“総理大臣官邸”と言うのだそうです。

著者の江田健司氏は、よくテレビに出ていますのでご存知でしょう。一方の竜崎氏は政治記者です。江田氏は橋本内閣当時の切れ者首相秘書官として、竜崎氏は新聞記者として、官邸を走り回っていました。


旧官邸は、昭和4年、田中義一首相から、小泉首相まで、73年間も、政治や外交の表と裏の舞台だったんですね。まさに昭和の激動期、日本の政治シーンに深く関わってきた建築物です。

そして、もちろん、その間には、戦争もありましたし、5.15事件2.26事件の現場でもありますから、死者も出ているわけです。だからでしょうか、幽霊が出るという噂まであるそうです(笑)。


本書では、あらゆる部屋の説明、食堂のメニューから、衛視、秘書官、官房、総理の一日、スケジュールの決め方、記者会見、閣議、夜の会合などなど、首相官邸周辺のあらゆる情報をごく基本的なところから説明してくれています。 使う立場から、構造など、ところどころ問題点なども指摘され、とてもわかりやすい本です。


ところで、首相官邸のHPにある、官邸バーチャルツアーというのをご存知でしょうか。本書を読んで、これを見ますと、歴史の重みを感じて、ぜひ見学したい!となるのではないでしょうか。一度ご覧になってみてください。 (新官邸のツアーもあります) →http://www.kantei.go.jp/jp/vt2/index.html

中学生以上の社会科の教材にしてもおもしろそうです。



P.S.  なにしろ、政府のしくみはわかりにくいですね。生徒諸君は、ちゃんと1府12省庁や、担当大臣が誰か、言えるかな。定期テストでも、本番の入試でも、時事問題はどんどん出されます。久しぶりの新総理ですから、狙われますよ。

例によって、genio先生に、閣僚の一覧と、入試のポイントをまとめてもらいました。

要チェック! →『 入試に出る!時事ネタ日記 


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『首相官邸』 江田健司 竜崎孝
文藝春秋:189P:714円

テーマ:オススメの本の紹介 - ジャンル:本・雑誌

  1. 2006/09/27(水) 13:54:33|
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『メディアの迷走-朝日NHK論争事件』 保阪正康ほか

本日の記事は、【 gooブログ 】 の方で掲載いたしました。

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メディア迷走

テーマ:紹介したい本 - ジャンル:本・雑誌

  1. 2006/09/26(火) 15:39:15|
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『劇画 内閣総理大臣伝』よつや文(作) 原田久仁信(画)

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劇画総理


いよいよ、安倍総理の登場です。どうなんでしょうか、自民党総裁選で敗れたお二人は、次やその次を狙っての出馬だったでしょうか。権力闘争というのは、どこの国でも命がけですが、日本の、特に今回は平穏でしたね。少なくとも外見は…。

しかし日本でも、歴史を振り返れば、禅譲などとは程遠い、権力争いがありましたし、時には、天皇陛下が意見されることさえありました。

本書は、コミックで、歴代総理のうち17人を取り上げて、その功罪や人生を紹介します。息子がコンビニで買ってきたんですが、これがなかなかおもしろい(笑)。

取り上げるのは、

伊藤博文黒田清隆山県有朋大隈重信田中義一浜口雄幸犬養毅岡田啓介広田弘毅東条英機鈴木貫太郎吉田茂鳩山一郎岸信介佐藤栄作田中角栄大平正芳 です。

ただし、詳しく、掘り下げて紹介するというのでは全くなく、その人物をもっともよく表すエピソードを一つか二つ紹介し、人物像を浮かび上がらせるというような描き方です。

絵も本格的で緊迫感がありますし、テンポも良いので一気に読んでしまいますが、できれば各人に対し、最低でもこの5倍くらいは書いてあると、もっと強く印象に残って、良いのですが…。

こうしてさっと読みますと、日本にはさまざまなタイプの権力者がおり、今につながっているんだなと漠然と感じることができると思います。強欲な権力の亡者、命がけで国を守ろうとした者、なるべくしてなったサラブレッドなどなど…。

子どもたちが、本書から、興味を広げて、“もう少しこの人に関して知りたい” となれば最高ですが…。

筆者がその人物のどこを描くかで、何となく思想がわかろうというものです。非常にカッコよく描かれているのは、黒田清隆大隈重信、広田弘毅、浜口雄幸などで、彼らは日本の誇りであり英雄のような感じです。

一方気の毒なほど悪く書かれているのは、岸信介です(笑)。安倍新総理のおじいちゃんですが、このタイミングで発売は偶然でしょうかね。

以前、日本のすべての総理大臣を採点したことで、話題になり、その評価に賛否両論あった 『総理の値打ち(福田和也・著)』 をご紹介しました。福田氏はそこで、岸信介はすべての歴代総理のうち81点、第3位(1位:伊藤博文・2位:山県有朋)という高評価を与えています。

ところが、本書を読むと、こんな人を総理にしていたのかと、日本人として恥ずかしくなってしまうほどです。人によって評価が異なる典型を見ました。

いずれにしろ、読んでいる分には十分楽しめますが、その人のほんの一部にだけしか焦点を当てていませんので、すでにある程度の知識のある人や、真剣に勉強しようという人には不向きです。そうでない人が取っ掛かりを持つには良い本です。


P.S.  受験生は歴代総理の名前、正しく、全部暗記していますか?ころころ代わったりして覚えにくいんですよね。例によって、genio先生にお願いして、丸暗記方法を紹介してもらいました。メロディーのついた語呂合わせで覚えます。おもしろいですよ。

どうぞ♪ → 『 入試に出る!時事ネタ日記 


http://tokkun.net/jump.htm 


『劇画 内閣総理大臣伝』よつや文(作) 原田久仁信(画)
実業之日本社:496P:600円



■■  たまには漫画 怒り
    ■■

これからしばらくは、“安倍総理”のニュースがひっきりなしに続くでしょうから、勉強するいいチャンスです!特に政治は苦手という生徒が多いですから、そういう人は、まずは、こうしたコミックや、テレビニュースで基本を知ってしまいましょう。
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テーマ:雑誌(既刊~新創刊) - ジャンル:本・雑誌

  1. 2006/09/25(月) 18:18:16|
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『人はなぜ、夜空を見上げるのか』桜井邦朋

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HITOはなぜ夜空





「宇宙像の変遷を語る-人は宇宙をどのように見てきたか」というテーマの市民講座において、その講義をまとめた一冊です。宇宙に興味があっても、物理がよくわかっていない一般の人々を対象にしたような内容で、これから物理を勉強しようという高校生や、私なんかにはピッタリです。

宇宙物理学の変遷とその天才たちについて分かりやすく解説します。天動説からはじまり、コペルニクスガリレオニュートンアインシュタインハッブルそしてホーキングを少し解説するといった中身です。


哲学にも同じことが言えますが、物理に関する教養書も、いくら「入門、わかりやすい」と書いてあっても、私の場合、最後まで読みきるのは大変です。投げ出したくなることが多いのですが、本書は止まることなく、読了しました。

簡単だというより、「分からなかったからもう一度読もう」という気にさせてくれるのです。ボリュームがそれほど多くなく、書き手の人柄がそうさせてくれたのです。もし目の前に著者がいてくれたら、すんなり質問できそうな雰囲気とでも言いましょうか…。

二度目に読んだときは「あ~なるほど」と思えるところがいくつも出てきて、一度目よりずっと収穫がありました。ただし、それでも全部を理解しているなどとは思えませんが…。

宇宙物理の歴史的な流れが何となく分かったというだけですが、それで充分うれしいのです。ずっと以前から「~光年」と聞くだけで、“ホントかよ?”という気がしてしまって、ダメ。私にとって、物理の“光年” と、 化学の“モル” これらは高校時代からの天敵です。


光ですら何年もかかるのをどうやって計算したのか、あるいは光の速さをどうやったら測れるのか、ビッグバンの前はどうなっていたのか、何でもくぐり抜けるはずのニュートリノをどうやってつかまえるのか、物理に関して不思議に思うことがたくさんありました。

そういうレベルの人には良い本だと思います。以前、ご紹介した、『 和魂和才 (堂門冬二) 』で取り上げている、麻田剛立 と一緒にお読みいただけると親近感がわくと思います。


P.S. 今、確認しましたら、残念ながらアマゾンではすでに在庫は無いようです。う~ん、PHPは割と好きな出版社ですが、無くなるのが早いのが許せません。確かに、すごく売れるという類のものではありませんが、充分有益な一冊なんですがね。



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『人はなぜ、夜空を見上げるのか』桜井邦朋
PHP研究所:197P:



■■   夜空を見よう! ★

 ■■
上を見続けられるのは、若者の特権!秋の夜長、夜空を見上げて、いろいろ考える、いいねぇ。大人も下ばかりじゃなく、たまには夜空を見あげて、大きな夢を抱かねば…、というのは自戒の言葉です。応援のクリックよろしくお願いします。

 ありがたいことです。記念バナーをいただきました。なるべく長く使えますように。

テーマ:読書メモ - ジャンル:本・雑誌

  1. 2006/09/24(日) 18:44:30|
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『100万回のコンチクショー』野口健

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100万回



一人の日本人青年が、1999年、エベレスト登頂に成功、ついに七大陸最高峰最年少登頂記録を達成、と聞いた時は、本当にうれしく、誇りに思いました。すごい人物がいたもんだと。これは正真正銘の快挙でした。当時、野口さんは25歳ですね。

どんな若者なのか、私は勝手に “山を何より愛する男” として、寡黙でストイックなタイプの人がらを想像していたのですが、本書を読んで、また、テレビなどに登場する姿を見て、まったく違うとわかりました。


本書は、文字通り、“命がけ”で生きてきた、野口健氏のエッセーです。単にエネルギッシュという言葉では、表現したくないほどエネルギッシュ(?)、寡黙どころか、積極的にいろいろなことに発言しています。

その彼の行動の原動力は “怒り” だというのです。じっと辛抱することより、怒りをばねにして、行動に移すのですね。 富士山やエベレスト清掃登山などでも話題になりましたが、それを始めたのも、外国の登山チームに 『日本のマナーは三流』 だと指摘されたことで、書名にある “コンチクショー” となるわけです。


しかも、単に掃除するだけでなく、当時の橋本首相との会談に、エベレストに残っていたゴミを持参し、一国の首相をびっくりさせ、理解、協力を求めるあたりの大胆かつ冷静な戦略も、彼の真骨頂です。父親は外交官だそうですが、誰が相手であろうと、ひるまないのですね。

登山の記録もすごいけれど、正義感もすごい。学校の勉強は苦手でも、本物の知性を持っていて、家族や祖国に対する率直な愛情と、けたはずれの行動力もすばらしい。


そして、学校嫌いだった彼を変えたのは、停学中に読んだたった一冊の本。冒険家 “植村直己” の本だったそうです。

もちろん本のすばらしさもさることながら、たった一冊の本が、野口氏の、それこそ冬山のヴァージンスノーのような彼の心の中に、ドッカと足跡を付けたんでしょう。それ以降、自分の人生をガラッと変えてしまう潔さ、(いくらたくさん本を読んで、ブログで偉そうに他人に紹介していても、ぜ~んぜん自分は変わらないおっさんが多い中、〔ハイもちろん分かっております〕) これが大変、印象的です。


2004年には、自民党から参議院選出馬要請までされて、本人もそれを快諾していたというではありませんか。ところが、『タレント候補』批判にさらされ、それに反発して辞退してしまいます。

30歳を超えても、子どものころからの“コンチクショー”の精神は微塵も衰えていないようです。 中高生、特に自分のやりたいことが見つからないという人は、読んでみたらどうでしょう。大いに刺激を受けると思います。(あっ、あと、疲れたおじさんたちも)



http://tokkun.net/jump.htm 

『100万回のコンチクショー』野口健
集英社文庫:278P:560円



■■
 怒り 
face 怒り  ■■

【怒り】の段階までは、到達する人が多いと思いますが、それを前向きの行動に変えるのは難しい。ついついグチを言って解消したり、他人のせいにしたり、八つ当たりになってしまいませんかね。見事、頂上を極める人間はすごいもんです。

おかげさまで、ブログランキングも頂上は、と~ってもはっきり見えていますが(笑)、あまりにも高いです。一歩ずつですね。応援のクリック、どうかよろしくお願いします。

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  1. 2006/09/24(日) 08:23:57|
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『アイディアのつくり方』

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アイデアの作り方





当塾 の生徒が、『 先生、この本どうですか? 良かったらブログにのせて 』 といって持ってきてくれた本です。良かったのでのせますよ。 (*^^)v 

60分で読めるけれど一生あなたを離さない本 」 というキャッチコピーにつられ、買ってしまったそうです(笑)。いいぞ、いいぞ。


筆者はアメリカの広告代理店業界の大物で、氏がシカゴ大学のビジネススクールで話した内容が本書の元になっており、ビジネス成功の秘訣、アイデアの作り方を公表したものです。

実際に読んでみますと、アイデアをいかに作るか、効果的な広告について心理学的なアプローチ、情報収集の考え方などを解説します。私は、同じようなテーマの本を、これまで和田秀樹氏、野口悠紀雄氏、また竹村建一氏などの著作で読んでおりましたので、どこかで聞いたことがあるなぁ~という気がしましたが、それらを短時間で再確認できたのが、何よりの収穫でした。

途中、「それにしても、参考文献や言い回しが古いなぁ~」 と思っていましたが、それもそのはず、あとがきを読んで驚いたのですが、本書の初版はなんと1940年、今から65年も前の本でした。昭和15年ですか。ヤング氏自身も30年以上前に、亡くなっているではありませんか。

いったいどうして今頃、本書が店頭にならんでいたのか調べてみますと、テレビ局の有名などなたか(プロデューサー?)が愛読書として紹介したのがきっかけで評判になったらしいのです。

アマゾンをチェックしてびっくり、レビューが何と90もあって、評価も高く、すごく売れている。恥ずかしながら、知りませんでした。

上に挙げた方たちの著作に影響を与えた原型が本書だとしたら、こちらがオリジナルなわけで、革命的な本だったんですね。あとがきまで入れて100ページ、しかも竹内均氏の解説も入るため、著者の言葉はわずか60ページ。読むだけなら、確かに60分で、OKでしょう。

竹内氏も指摘しているように、根本的にアイデアの作り方はなんでも同じですから、すべての学問や、仕事に共通の考え方です。時間が足りなくて本が読めないと思っている受験生やビジネスマンにぜひ。



P.S.
 それにしても、高校生がこういう本に挑戦するのは、実にすばらしいことですね。どんどん探して欲しいです。紹介ありがとう。(^_-)-☆ それで、自戒もこめて…、なのですが、この種の本はたとえ、その内容を理解したり、感動したりしても、それを実行に移す、継続するのが難しい。勉強と一緒ですね(笑)。

http://tokkun.net/jump.htm
 


『アイデアのつくり方』 ジェームス・W・ヤング
TBSブリタニカ:102P:816円



■■
   challenging な読書!good
  ■■

今の自分には、ちょっと難しいかな、というような本を読んでみるのは、実にすばらしいですね。よろしければ、紹介してくれた彼のために、1クリック、記事にした私に、もう1クリックいただけると大変ありがたいです。<M(__)M> 生徒をダシに…ズルイかな(笑)?

彼のために→  お~!初の2位になっておりました。いかん、緊張してきました(笑)。 本当にありがとうございます。心よりお礼申し上げます。

ついでに私にも→ にほんブログ村 本ブログ
  1. 2006/09/23(土) 10:21:16|
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『熱血!ジャージ校長奮闘記』鈴木高弘

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学校で、国旗国歌を強制することは、違憲であるという判決が、東京地裁から出されました。これでますます、学校の現場は混乱しますね。読売産経 の両新聞の社説では、この判決に強く反発し、逆に朝日新聞 は高く評価。

この決定は、これまでの他の判決とも矛盾している部分がありますので、代表的な新聞社だけでなく、国の司法判断までも分裂していることになります。残念でなりません。

それぞれの主張は理解できますが、それより教育現場から、この政治闘争をやめさせる方策はないものでしょうか。朝日・産経両新聞の社説にも決定的に欠けているのが、生徒に対する影響の視点です。

先日ご紹介した 『学校が泣いている(石井昌浩)』 もぜひお読みいただきたい一冊ですが、この件については、『授業の復権(森口朗)』 が非常に参考になります。

確かに、判決も述べているように、大事な卒業式に政治的思想を持ち出し、妨害する教員の態度も許せませんが、それに対する都教委の指導は、いかにも高圧的。これでは双方、憎しみが増すだけの悪循環だと思うのですが。

昨日の判決の影響で、学校運営や大事な式典が混乱することを恐れます。学校現場での政治闘争をやめてもらわなければ、生徒がまともに勉強できません。教員の質を高める機会も失われます。

さて、というわけで予定を変更して、本書を紹介します。本書は、そんな荒れる現場で、学校を再生したすばらしい校長先生の著書です。

鈴木氏は生徒の約半分が中退していく、“超指導困難校” 足立新田高校を立て直しただけでなく、逆に都立トップの人気校にした校長で、本書は着任から退任までの生々しい記録です。

茶髪云々の小さな問題から、国旗国歌のような政治的問題まで、実に様々な問題が起こります。

入試会場ですでに喫煙をしたり、空き缶を投げつけたりする生徒!校長を自殺に追いやりかねない一部教員のあからさまないやがらせ、学校を嫌悪する近隣住人や保護者、そういう環境です。

そんな学校を任されたらどうしますか。

鈴木氏はまず、早朝からジャージに着替え、生徒たちが壊した備品やトイレを修理し、ガムをはがし、落書きを消すことから始めます。そこから、校長が飽くことなく次々と改革をする姿は圧巻です。

本の装丁というか、表紙がいかにも軽い印象で、個人的には好きではないのですが、内容は本当にすばらしいです。 “ジャージ”に象徴される鈴木氏の“情熱”はもちろん、“知力”がけた違いです。

学校問題に興味のある方にはぜひ、お薦めしたい一冊です。

http://tokkun.net/jump.htm 

 『熱血!ジャージ校長奮闘記』鈴木高弘
小学館:253P:1470円



■■ 公教育 怒り  ■■
たとえ、良かれと思ってやっていたとしても、結果、公教育は見るも無残。本書の鈴木先生のような方、本書のような本がもっと売れるよう応援したいと思います。ついでにVIVAにも応援、どうかよろしくお願いします。
→  一瞬だけ並びましたが…。相手が強い。

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  1. 2006/09/22(金) 12:35:06|
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『日本の「ミドルパワー」外交』 添谷芳秀


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ミドル


いよいよ安倍政権が誕生しそうですが、もっとも注目を集めるのは、やはり外交でしょうね。『 美しい国へ 』 を読んでも、何より外交や防衛問題に重きを置いている印象です。

アメリカとは良好な関係ですが、ブッシュ政権はもはや支持を失っておりますし、中国韓国との関係修復も容易ではない。その上、ご本人が力を入れていた、北朝鮮の拉致問題は、制裁措置を決めたものの、糸口すら見えません。さらに最近のロシアも厳しいですね。

お世辞にも、楽観できる状況とはいえないでしょうが、別に、日本は世界中で嫌われているわけではありません。いや、それどころか、むしろ、以前、『 アフリカの瞳 』でご紹介したデータが示すように、世界中から感謝されているのです。

不思議と日本人には、まったく実感がわきませんが、そんなところも本書が説明してくれているかも知れません。

ミドルパワーという表現は、分かりにくいのですが、本書の紹介によりますと、・・・


『「ミドルパワー」は、たとえ一定の力をもっていたとしても、「大国」のような一国主義は放棄し、「大国」が繰り広げる権力政治の舞台からは一歩身を引いて、「大国」外交には本来なじまない領域(たとえば多国間協力)においてこそ重要な影響力を行使できる・・・としています。


非常におもしろい考え方で、実際にはそのようにすでになっているとさえ感じます。そのことに、日本人自身が気付いていないのかも知れませんし、『 日本の戦争力 』 を読みますと、中国韓国も気付いていないのではないかと…。


まず、戦後日本外交のねじれは、憲法九条を維持したまま、日米安保条約 を結ぶという、吉田茂の「中庸」 から始まったとします。この外交戦略は、間違いなく戦後復興には大きく貢献したのでしょう。ところが、このために、「平和国家日本」 と 「大国日本」と分裂したイメージを与えていると指摘します。この「二重アイデンティティー」 があるために、両方から責められてしまうんですね。

右派 “伝統的国家主義” からは、憲法を改正しろ、防衛力を高めよという圧力がかかり、それに抵抗しなければなりませんし、逆に、左派の“平和主義”からは、自衛隊は軍国主義をめざすものとして批判され、それに反論しなければなりません。

対外的には、アメリカには“憲法の枠内”という、日本の、軍事に “消極的” な協力姿勢を弁明しなければならない一方で、中国韓国に対しては、“大国” 日本に対する懸念を払拭しなければなりません。


本書では、戦後、憲法ができた段階からの現在に至るまで、時の総理大臣や外務省がどう対応してきたかの歴史をじっくり振り返り、最後には、筆者の主張する「ミドルパワー」の外交というものをはっきりさせることが国益にかなうという意見です。

易しい本とは言えませんが、私にとっては、斬新な指摘が続き、なるほど~と思いながら、ずっと読みました。ただ、この 「ミドルパワー」 戦略で、具体的な問題、例えば、北方領土とか、拉致事件、靖国など、どう解決に近付けるかということが書かれていれば、強くお薦めできるのですが、残念ながら、そこまで個別の案件に対する言及はありません。それがあれば、★5つの本かなという感じです。


http://tokkun.net/jump.htm
 

『日本の「ミドルパワー」外交』 添谷芳秀
ちくま新書:756円:237P


■■
   中庸(ちゅうよう) えんぴつ  ■■

気のせいでしょうか、あまり聞かれなくなってしまった言葉のように思います。“中途半端”とは、次元が違うと思うのですが、マスコミ時代ですから、 “極端” なのが受けてしまいますね。がんばろっと! できましたら応援のクリックお願いします。

→  おかげさまで徐々に上がってまいりました。  

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  1. 2006/09/21(木) 13:16:19|
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『不肖・宮嶋 in イラク―死んでもないのに、カメラを離してしまいました』 宮嶋茂樹

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不肖宮嶋


genio 先生 ( 入試に出る!時事ネタ日記 ) が、イラク(フセイン元大統領)問題を取り上げていますので、私も写真集を紹介します。

つい先日も、NHKのBSニュースで、ある専門家が、『アメリカもイラク政府も絶対に、認めないが、すでにイラクは内戦状態にあるのではないか』 とまで言っていました。自衛隊は無事に任務を終えて帰国しましたが、イラクの状況は一向に先が見えませんね。

実際に新聞の一面にこそ載りませんが、いまだに、テロで死者が出たと繰り返し報道されています。ニュース番組でも、ハンカチ王子や飲酒運転ばかりで、イラク情勢が詳しく報道されることはぐっと減ってしまいましたが、日々殺し合いが続いている現実があります。

本書はイラク戦争開始から4週間かけて撮影した写真集です。テレビのニュース映像とは違い、凄まじい光景が出てきますので、小さなお子さんにはすすめられません。ただ、高校生以上であれば、こういう悲惨な戦争の実態を直視しても良いのではないかと思います。

常々、死んでもカメラを話さないと言っていた宮嶋氏ですが、滞在するホテルの隣のビルに トマホーク が直撃したとき、思わずカメラを投げ出し、防空壕に逃げ込んだそうです。隣の部屋が血の海になり、それも写っています。

途中に宮嶋氏のレポートもあります。一部抜粋しますと・・・

『不肖宮嶋、血と硝煙の匂いには慣れている。しかし、同業者の血を、しかもできたてのホヤホヤを目の当たりに、しかも大量に踏んだのは初めてである。頭の中がまっ白になったのも初めてであった』

『コミック・ジャーナリストだ、カメラをかついだ渡り鳥だ、ゴロツキ、一発屋、ヤマ師やと、愛や平和を全面に押し出されるマトモなジャーナリストからもマユをひそめられる。しかし、そんなこと私も百も承知。オノレがいかに無知かなんて、毎日新聞のカメラマンより、ずーっと自覚しているのである。平和ボケの日本で口にするヒューマニズムなんぞ、バクダッドじゃあ、250ディナール札1枚の価値もないのである』

『カメラマンは写真を残してこそ存在価値がある。ノーガキはいらない。この写真をどう評価するかは見る人間次第である。カメラマンは現場におって初めてカメラマンたりえるのである』

宮嶋氏自身のカメラマンとしての生き方に共感する人もいるでしょうが、何よりもイラクや、そしてアフガニスタンでも、一向に出口が見えていないということを忘れないようにしたいものです。

戦争は始めるのは簡単でも、撤退はその何倍も難しい。


 


 


P.S. 買うのはちょっとという方は、宮嶋氏のHPで、いくつか写真を見ることができます。       →  http://www.fushou-miyajima.com/



http://tokkun.net/jump.htm 



『不肖・宮嶋 in イラク―死んでもないのに、カメラを離してしまいました』  宮嶋茂樹
アスコム:1980円



■■■
 クーデターまで! 
■■■
タイでクーデターというニュースには驚きました。でも、kazuさんの、いつにない(失礼!)、冷静な分析記事を見て、少しホッとしました。クーデターが起こって欲しいのは…、あっ、いけない。

ランキングにクーデターはありませんので、地道に登ってまいります。できましたら、応援のクリックを、お願い申し上げます。

→   今、この瞬間3位でした。ありがとうございます。

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  1. 2006/09/20(水) 13:44:36|
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『女子大生会計士の事件簿』 山田真哉

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josidai




高校生と話していて、名前は知っていても、その内容をほとんど知らないのが、“公認会計士” という職業です。弁護士はテレビや映画でしょっちゅう取り上げられますし、税理士は、何となく、“税金を扱う” と知っているのですが、会計士は難しいんですね。

税理士と異なるのは、大企業の帳簿を “監査” するという仕事ですが、それがまたよくわからない。ちなみに公認会計士の資格を取れば、税理士資格も付いてきますから、税理士以上の仕事内容だということはわかります。

実は、ライブドアや村上ファンドも、子どもたちは、事件や人の名前を知っていても、何をしているのかわからない、悪いことをした人たち、くらいのイメージが大半です。監査法人なんてほとんど “?” ですね。

また、大学受験の進路決定において、経済学部と経営学部、あるいは商学部とはどう違うのか教えて欲しいという要望も、毎年必ず何件かあります。


そこで、本書を取り上げます。妙な題名ですが、半分は勉強の本です。しかも、非常に読みやすくておもしろい。公認会計士というのはどのような仕事をするのか、ある事件を設定し、分かりやすいストーリーで教えてくれます。

企業で行なわれる粉飾決算(決算のごまかし)や、乗っ取り事件などなど、それらの不正を暴く公認会計士のスリリングな仕事を紹介するのが目的です。

大学生のまま公認会計士の資格を取り、監査の仕事に励む藤原萌実が主人公で活躍し、それに同行する下っぱ会計士、柿本君が事件を語るという設定になっています。 本書は、会計士の資格を目指して、専門学校に通う人々の間で人気になったということです。

会計と関係なく読んでも、おもしろくて、ためになりますから一石二鳥です。私も夢中で読んで、早速、続編も購入しました。 経済・経営学部や商学部系統に進学することを考えている高校生には特にお薦めです。

グローバル化の中で、TOBだの、M&A や MBA だの、よく分からないカタカナ語がますます日常でも使われるようになっていますから、誰でもある程度、企業のしくみや、ちょっとした経済の知識は持っておきたいですね。

日本中がこれだけ大騒ぎした、ライブドアの粉飾決算の問題、会計士がしっかりしていたら防げたかも知れません…。


それにしても、こういう本が書ける人は本当に貴重だと思います。人気になっているのがうなずけます。

http://tokkun.net/jump.htm 


女子大生会計士の事件簿』山田真哉
英治出版:191P:998円(コミック類もあります)


■■ 正義の味方 がんばれ
  ■■ 政治家や、企業家はもちろんですが、強い権限を持っている、弁護士や会計士が正義の味方でないと、安心して生活できません。塾講師もせめて、まじめに努力するものの味方でありたいと思います。

正義が勝つには時間がかかります…。応援のクリックをお願いします。m(__)m

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  1. 2006/09/19(火) 12:18:12|
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『仕事の流儀』 高任和夫

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仕事の流儀



敬老の日ですね。今年は9月の18日で、どうも毎年変わる祝日というのは、印象が薄くなってなじめません。9月15日が良かったなぁ~と思うわけです。


“おじいちゃん、おばあちゃん” と呼ばれたい人と、年寄り扱いするな!と怒り出す人もいますので、身内はともかく、知り合い程度では、話題に出してよいかどうか悩む日ですね(笑)。


さて、本書です。確か、日経ビジネスに紹介されていたので、読みました。 「日経マスターズ」という雑誌があるのですが、そこで、“とびっきりの著名人、それも功成り名を遂げた高齢者でありながら、いまなお何らかの分野で活躍している人 ”のインタビューの連載記事があり、本書はそれをまとめた一冊です。


悩み苦しむ後輩たちへ捧げるという主旨もあるそうです。


28人の達人が紹介されています。  大賀典雄(ソニー名誉会長) 小柴昌俊(ノーベル賞受賞・物理学者) C.W.ニコル(ナチュラリスト) 小倉昌男(ヤマト福祉財団理事長) ドナルドキーン(日本文学者) 藤澤秀行(囲碁棋士) 仲代達矢(俳優) なだいなだ(精神科医) 毛利衛(宇宙飛行士) 堀田力(さわやか福祉財団理事長) 城山三郎(作家)  などなどです。


雑誌の連載のまとめですから、ひとつひとつが独立した形で、ゆっくり読めますし、知っている方から、読んでいっても良いでしょう。インタビューだけではなく、高任氏の目にどう映ったかを書いているため、この類の本にありがちな、不統一感はありません。


非常に読みやすく、結局、私も一気に読んでしまいました。もし読まれて、感銘を受けるインタビューがあれば、その方の著作を続けて読んでみるのも良いでしょう。私もそうしました。数人を除いてすべて昭和ひとけた生まれ、またはそれ以前という高齢者ばかりです。


高任氏のすべてを終えての感想は 『 能く生きることは、能く働くことと見つけたり 』というものでした。結局、社会とかかわりつつ生きていく、ビジネスに限らず、よく働くことしかないのかなぁ~、という感想なんですが、私も確かにそう感じました。


 http://tokkun.net/jump.htm 


『仕事の流儀』 高任和夫
日経BP社:292P:1470円


■■■   祝祭日 万歳  ■■■

うちの塾では、祝祭日も授業がありますので、関係ないのですが、敬老の日はやっぱり、15日じゃないと感じが出ません(笑)。 1月15日(成人の日) や10月10日(体育の日) もそうですが、ずっと慣れ親しんで、文化の一つとも言える、大切な 【●●の日】 。単に3連休にするために変えるなんて、誰が考えついたんでしょう。良くないなと思います。

え~と、このブログにお越しいただく中では、○○さん○○さん○○さん○○さん・・・が、おじいちゃん、おばあちゃんでしょうか? あっ、怒らないで下さい。 どうかいつまでもお健やかに。そして、これまで通りのお付き合いをいただけるとありがたいです。若者に(よく言うよ!)励ましのクリックを、お願い申し上げます。

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  1. 2006/09/18(月) 14:14:11|
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100000HIT 達成!

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 おかげさまで、10万HIT を達成しました 



当教室のHP を作ったのが、おそらく10年近く前で、現在20万くらいのHITです。

このブログはたった半年ほどで、10万です。 しかも左にありますカウンターは、ブログをはじめた、かなりあとになって付けたものですから、HPよりブログの方がずっと多くの方に見ていただけるのですね。



本当にありがとうございます



私としましては、塾のHPで読書の掲示板をやっていた頃と、ほとんど同じ作業をしており、これほど数が違うということに正直戸惑っておりますが、うれしい驚きです。

今、ありがたいことに、一日1000くらいのHIT数ですので、今年中に20万HITをめざして努力いたします。一人でも多くの方にご覧いただき、少しでも、生徒やご父母に “参考となった” とおっしゃって頂けるるような良書をご紹介したいと思っております。


これから秋も深まり、徐々に入試が近付きますので、今までのようなペースが保てるか、自信はないのですが、これほどたくさんの方にご覧いただき、リアルタイムでコメントを頂戴し、自分の勉強になると感じておりますので、なるべく一日一冊UPしたいと考えております。

どうぞ、これからもよろしくお願い申し上げます。



■■■
   もうひとつの励み   ■■■

ランキングへの参加から、4ヶ月。皆さんのおかげで、どういうものか、だいぶ慣れましたし、ブログ村の本ブログ では、今のところ1位を続けさせていただいております。ありがたいことです。

駄文を読んでいただいた後に、さらに、ランキングのクリックまでお願いするのは、実はかなり気が引けるのですが、上の方にどこまで迫れるのか、あきらめずにやってみたいと思っております。よろしければ、ご協力お願いいたします。

→  

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  1. 2006/09/18(月) 05:07:10|
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『4コマ哲学教室』 南部ヤスヒロ(文)+相原コージ(漫画)

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20060916175510.jpg




ひとつひとつは、報道されませんが、年間3万人以上、毎日、100人近くが日本で自殺をしていることになります。戦争をしているわけではないのに、一日100人が、自分のこころと戦いながら、命をすてていることになります。

生徒や子どもから、“ぼくの生きる意味は?” と問われたら、何と答えましょうか。

これまでも 『 14歳からの哲学 』  『 なぜ人を殺してはいけないのか 』 『 人生を変える3分間の物語

など、そういうたぐいの本をご紹介しましたが、本書は4コマ漫画というスタイルで、非常にわかりやすく、しかもこころを揺さぶる一冊でした。


人はなぜ生きるのか、生きる意味について悩む主人公の 『 浩 』 と、知り合いになった 『 ブタ公 』 のおはなしです。

浩があれこれ悩む一方で、ブタ公は物語のはじめに、平然と、 “俺は人に食われるために生きている” と言い放ちます。 “ それで良いのか ” と詰め寄る浩に、ブタ公は “良いも悪いもない、そういうことだ” と答えます。

浩の “人生はいかにあるべきか” という価値判断(哲学)に対し、ブタ公は、“人生はこうなっている” という事実判断(科学)で答えるわけです。 浩とブタ公は、そこからなんとなく一緒に旅に出て、日々生きる意味についてやりとりをします。

たいてい浩が何かを思いつき、それをブタ公に言うのですが、あっさり否定されてしまいます。 4コマ漫画で一つの話ができており、そのあとに南部氏が解説を加えます。


ある日の会話はこうです。

【 浩   】 : 『なぁ、ブタ公、俺さ、ついに分かったんだ!自分の生きる意味が』
【ブタ公】: 『なに?』
【 浩   】 : 『俺はさ、本当の自分を見つけるために生きてるんだよ!』
【ブタ公】: 『本当の自分なんてものはないよ。
             自分がイケてないことの理由を、
             今の自分が本当の自分じゃないから
             なんてところに求めること自体
             すでにイケてないんだよ。
             そんなイケてない今の自分こそが本当の自分なんだよ』
【 浩   】: 『ぐおおおお~っ!!』(倒れる)
【ブタ公】: 『パンもらうよ』     


ブタ公の最後のセリフは、毎回の決め台詞です。


★★★★★
中学生なら漫画の部分だけをまず読んで欲しいですね。解説は高校の倫理社会の先生のものですから、中学生だと、ちょっと難しいと思います。

解説には、古今東西の哲学者や思想が登場します。ソクラテスカントヘーゲルもちろん、そこからポストモダン構造主義 などの思想までを、漫画のストーリーに沿って平易な言葉で解説しています。


人の悩みはほとんど、家族を含めた他人を意識すること、他人と比べることから生じるはずですが、絶対的幸福などというのも、麻薬を使ってでもいない限り、常に相対的なものであったり、他人から与えられるものですね。

時々、“自分は孤独を愛する” などという表現を見ますが、ほんとうにそうならば、なぜそれを言葉で他人に伝えようとするのか、私には不思議です。孤独を愛するとアピールするのは、孤独を愛するということを理解してくれる仲間を求めていると感じてしまいます。

それでは、“孤独を愛している” ということにはならないではないかという疑問です。


筆者は、がんばれば、何でもできる、何にでもなれる(実際はがんばれない)式の教育のまま大人になってはいけないと主張します。自分の限界から目をそらさずに、生きていくことが成長するということだと。

そして、“本当の自分”が別にいる式の考えを広める、SMAP や 尾崎豊 などの歌詞をやんわり批判します。


さて、そんなことを、解説しつつ、漫画は、浩とブタ公の二人旅、物語が感動のエンディングへむかいます。

“食べられるために生きている”  と言っていたブタ公が、いよいよ本当に、食べられるためにつかまってしまいます。その時、浩は…。


何度も読み返しました。ゆっくり読んでいただければ、たしかにこころにあったかいものを感じることのできる一冊だと思います。



P.S. 本書をながながと取り上げたのは、時おり拙ブログにコメント下さる、ひゃくおく◎萬太郎さんが、下の歌をご紹介していただいたからです。本書にもぴったり(と勝手に思っております)。

■■■ 厳しい社会に圧倒され、身動きが取れず、引きこもってしまった若者が、時間を経て、現実を直視し、心の中の青い鳥を追い出すというストーリーです。音楽も最高で、涙が出ました。こころの戦いをやめ、自分とまわりを見つめなおす、そんな感じです。 お時間があれば、ぜひ聞いてみて下さい。 

 http://www.geocities.co.jp/PowderRoom-Lavender/7709/blueb21c.html



http://tokkun.net/jump.htm 

『4コマ哲学教室』 南部ヤスヒロ(文) 相原コージ(漫画)
イーストプレス:127P:1575円


■■   本当の自分  ■■
まだまだ何度も読みたい本、聴きたい曲です。

いったい自分は 【浩】 (-_-;) なのか 【ブタ公】 (^0_0^) なのか

やれるところまでやってみようのクリック(???)お願いします。 ふ~ ( ^^) _旦~~

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  1. 2006/09/16(土) 17:55:25|
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『信長と秀吉と家康』 池波正太郎


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信長・秀吉ー




信長 ・ 秀吉 ・ 家康。この三人に関する書物はいったいどれだけ出版されているのか想像もつきませんが、今、ちなみに Google で、それぞれを検索しますと

信長:692万件
秀吉:252万件
家康:467万件 
ヒットしました。

並び称されることが多い三人ですが、案外、差がありますね。しかし、三人並べて検索してみますと、やはり60万件もヒットしました。男の子の歴史好きは、戦国時代の武将から入る人も多いですね。(ゲームの『信長の野望』なども含めて…)


本書は、当教室 で出しているメルマガの、読書 “入門書特集” の時に、歴史の入門書として取り上げたものです。歴史が苦手な中学生やひょっとしたら小学校高学年でも、この300ページは、きっと“ 一気読み ” できるのではないかと思いますので、ぜひチャレンジして欲しいです。

単に面白いエピソードを紹介するだけではなく、史実やそのつながりが頭に残るように書かれているという点が実にすばらしいと思います。池波正太郎氏の力は偉大です。ところどころに入る、ちょっとした解説は、わかりやすい授業を聞いているかのようです。

限られた、私の歴史読書ではありますが、その戦国時代ものの中で、入門書として抜群だと思います。


P.S.(1) 生徒には、本書を強くお薦めしたいのですが、どうしても文庫の小さな文字は苦手だという人には、今年のはじめから、『週刊:日本の100人(1号190円:2号以降560円)』が創刊され、その1号が信長です。このあとは、坂本竜馬、家康、東条英機、秀吉と続きます。バックナンバーも在庫さえあれば手に入ります。
→  http://www.de-club.net/nhy/ 

テレビCMで紹介されているとおり、こちらは大型本で、きれいな写真、年表などがふんだんに使われ、ながめるだけでも楽しいできばえで、内容も本格的です。現在は34号まで出ています。我が家もずっと買っております。


P.S.(2) ところで、検索エンジンは、英語の勉強にも使えますよ。例えば、ほとんどの高校生は中学で “be surprised at” を叩き込まれていますから、丸暗記していますが、by でも良いんだよというと、びっくりします。教え方が悪いんですね~。そこで、生徒の前で、フレーズ検索をして見せるのです。

surprised at : 1230万件
surprised by :1570万件 
 となって信用してもらえます(笑)。 
ちなみに
surprised to :2130万件 で、これが最もよく使われる言い回しだと推測できます。

ついでにもうひとつ、イラク戦争は war on Iraq なのか、in Iraq か with Iraq か at か of なのか、たとえ英文を読まなくとも、検索にかかる数の違いだけでも、参考になります。興味のある人は試してみてください。


http://tokkun.net/jump.htm
 

信長秀吉家康』 池波正太郎
PHP文庫:300P:570円

■■   きっかけ  ■■  
子どもを見ていますと、本当に勉強はきっかけです。楽しい本やドラマ、時にはテレビゲームまで…、またライバルの出現などもそうなったりします。難しいのは、相手は、子どもとはいえ、こちらの予想どおりには反応しないことですね。学校や家で大人がなるべくたくさん、いろいろなきっかけを与えることが大切だと思います。

このブログのどれか一冊でも、そういうきっかけになりますように!
できましたら、応援のクリックをお願いします。

→  徐々に効果が出たのか(笑)、ただいま4位です。

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  1. 2006/09/16(土) 13:28:52|
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『 不良の木 』 北方謙三

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不良


ハードボイルド ってみなさんは読みますか。私は、好き嫌いでなく、ほとんど読んだことがなかったのですが、やはり講師仲間が、強く薦めるので読んでみました。

東大OBの彼は高校時代に、北方健三を紹介するHPを持っていたほどですから、入れ込み方が違います。 中でも “初心者” にはこれがお薦めということで、読んでみると、いや、実におもしろかったです。

300ページ以上ありましたが、一日か二日で読み終えました。なるほど、時間さえあれば読みたくなりますね。

主人公の探偵と少年の、言葉と裏腹の心の触れあいや、少年が成長していく姿、そしてスリリングな話の展開が早すぎず、遅すぎず、ミステリー小説のように引き込まれ、途中で読むことをやめられませんでした。

車のドライビングテクニックを駆使するシーンや、謎の相手と戦うシーンなど、ほとんどが男性向けの表現のような気がします。これがハードボイルド?私はどきどきしながら読みましたが、普通の女性もそれを味わうのでしょうか?

小説もいいんですが、それ以上に映画向きのような話でした。  

個人的に、本書の一つの不満は、主人公の設定がカッコよすぎること!だって、(財閥かなにかの御曹司で)しかも弁護士資格をもつ大秀才、でありながら気に入った仕事だけを気ままにこなす私立探偵。かつて人を殺した経験を持ち、修羅場にはめっぽう強く、プロの殺し屋にも負けないケンカの達人。ラリー経験豊富で曲芸運転で追跡者やパトカーをまくのは朝飯前、相手の動きは100%見破れる。

これはめったにいません(笑)。少なくとも私には一つもない。あと、空さえ飛べればスーパーマンです(笑)。 「ヤボなことを言うな、そこが本書の良いところだ」 と断言されれば、そのとおりなのでしょう。

どうも私は貧乏性で、本を読んだら何か、教訓なり、知識を身に付けたいと思ってしまって、そういう本ばかりを選んでしまいます。したがって、純粋な娯楽とか、小説などはついつい後回しになっていまい、ハードボイルドは一番あとかな。

本書で、改めて、読書の目的は情報収集だけでないと知らされた次第です。本書がとてもおもしろく、新しい発見に感動したのは事実ですから、別の作品をぜひ読んでみたいと思います。

北方謙三氏に限らず、そういう類の本で、お薦め作品がありましたらぜひ教えて下さい。お願いします。できれば主人公がスーパーマンじゃないヤツで(笑)。

http://tokkun.net/jump.htm
 

『 不良の木 』 北方健三 
光文社:325P

■■ Take it easy ! ■■

はっきり申し上げて、仲間が作ってくれた専用バナーはまったく効果がなかったので(笑)、色を変えました!世の中厳しいです(トホホ)。

ひとつよろしくお願いします。 →  

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  1. 2006/09/15(金) 12:25:37|
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『 英語耳 』 松澤喜好 

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英語耳


受験参考書ではありませんが、英語リスニング用の良いテキストを見つけました。これも、たまたま、 「 入試に出る!!時事ネタ日記 」のgenio先生から教えてもらいました。副題は 『 発音ができるとリスニングができる 』 です。


本書の最大の特徴は、体育会系の厳しい練習を読者に要求していることです。かなりの部分が、発音記号と単語のみの練習に当てられています。結局、語学は 「壮大な慣れ」 であるとし、同じ語、同じフレーズを何百回も発音すること戦略としています。日本語(カタカナ発音)を忘れさせる意図ですね。

これには大賛成で、普通はどんなテキストにも、読者が飽きないような工夫が見られるものですが、本書には、その妥協がありません。正しい発音の仕方をじっくり説明し、文ですら、後半にならないとほとんど出てこないほどの徹底振りです。


したがって、面白みには欠けますが、「よ~しやってやろう」 という意気込みのある人の期待に応えてくれるでしょう。また、発音記号を知らない人には、ぜひ使ってほしいですね。今、学校ではほとんど教えてくれませんし、一人一人の発音をチェックしてくれることもないようですから。


ただし、終えるのには、かなりの時間を費やす覚悟が必要ですから、受験向きではなく、社会人や大学生にお薦めです。また、中学生でも、ちょっとしたアドバイスをしてくれる大人がいれば十分使えますよ。単語中心ですから。


本書でも触れていますが、確かに、TOEICなどのリスニングで満点を取るような日本人でも、映画やテレビなどの英語を聞き取ることは苦手です。ところが、フランス人は何を言っているかわからなくても、音自体は正確に聞き取るそうです。かくも異なる日本語と英語の音の分解、比較、解説を徹底してやり、音を身に付けようという試みです。

また、こんな話も紹介されています。

おうむに「おはよう」と覚えさせるのには、2000回ほど、根気よく繰り返すのだそうです。それでやっと覚えてくれるそうですが、すると、次の言葉 (例えば、こんにちは) は200回で覚えてくれる。英語学習もそれと同じだという考えですね。


最後には、発音ができるようになったあとの、学習方法を紹介し、“実践してください”、という形になっていますので、本書一冊ですべてが仕上がるわけではありません。


時間を限らず、本気で英語の発音、そしてリスニングに取り組もうという意欲のある人には、うってつけです。何しろ本書の目的は 「 リスニングの完全マスター 」。

そして、いよいよスタートというところの注意は、「 練習しすぎてのどを痛めないように気をつけてください。適度に水分をとって、のどを休ませながら練習してください。」 ですから、筆者の優しさと気合がわかろうというものです(笑)。


本書で基礎を徹底的に固めたら、かなりの武器になるはずです。これを終えたら、筆者の薦めるように、読書などに進んでもいいでしょうが、大学生や社会人なら、以前にお薦めした、「 確実に英語力が上がるシャドーイング & ディクテーション 」 、また、大学受験のある人は、キムタツ先生のテキスト へと進んだら、いかがでしょうか。


http://tokkun.net/jump.htm 


『 英語耳 』 松澤喜好 
アスキー:175ページ:1890円(CD1枚付き)



■■ 発音できないと聞きとれません  ■■
学校の授業時間が減ってしまって、ほとんど発音練習できていないんですね。中学で、週3回英語をやったくらいでは基礎は固まりません。英語に限らず、どの科目ももう少し、“体育会系”の繰り返し、訓練の要素を取り入れたほうが、絶対に良いと思います。賛同いただけましたらクリックお願い致します。
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テーマ: 英語・英会話学習 - ジャンル:学校・教育

  1. 2006/09/14(木) 21:13:47|
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『毛沢東を超えたかった女』松野仁貞

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毛沢東を超えたい



中国には二人の神がいる。一人は毛沢東、もう一人は私、劉暁慶

と語った、この女性をご存知でしょうか?



女優で中国の国民的スターです。私は映画をあまり見ないので知りませんでしたが、ハリウッドでも日本でもいくつかの映画に出演しているそうです。彼女の出世作は「 西太后 」という映画だそうです。

西太后自身が、中国三大悪女の一人とされ、非常に貪欲、残酷な人物であったそうですから、劉暁慶にぴったりはまる役だったのでしょう。

冒頭の言葉からもわかるように、とてつもない気宇壮大な発想の持ち主です。医者の治療費すらままならなかった貧乏な家の娘が、女優として、あるいは不動産ビジネスなどで大成功を収め、巨万の富を得た「改革開放」の申し子のような存在です。


最後には政治にもかかわるようになるなど、チャイニーズドリームという言葉があるのかどうか知りませんが、毛沢東の “文化大革命” から、小平の “改革開放” への時代変化を表わす、象徴的な人物です。

しかし、社会主義国の中国では、あまりの経済改革のスピードに、それ以外の社会制度も国民の意識も付いていけません。すべてが農村社会の枠組みから脱皮する前に起こってしまったのです。

劉暁慶は、食料を “配給” してもらう立場から、一気に資本主義の権化のような姿になってしまったのですが、“納税” という意識すらありませんでした。

結局、当時の 朱鎔基 首相の逆鱗に触れ、脱税容疑で逮捕されてしまいます。

利用できるものは何でも利用し、頂点を極めたかに思えた直後の逮捕。この事件の衝撃は日本では予想の付かないほど大きなものだったようです。

一人の尊大、不遜な女性が中国建国以来の混乱や文化大革命、改革開放をしたたかに生き抜いた半生を描くことによって、現代中国の等身大の姿を映し出す、興味深い一冊でした。

先日も 『 中国暴発 』 をご紹介しましたが、生徒には、こうした個人にスポットを当てたものの方が、中国の様子をよく理解できるでしょう。



P.S. たまたま、タイミングよく、仲間の “genio” 先生が、中国(毛沢東) についての時事問題に関して、書いております。受験生は絶対にチェックするように。中国時事はどこかで必ず出題されます!

→ 『 入試に出る!時事ネタ日記 』



毛沢東を超えたかった女』松野仁貞
新潮社:250P:1575円



 ■■ ボクにも、イヤ、誰にでも超えたい人がいますよね…  ■■
ランキングです。なんと、仲間が専用のバナーを作ってくれました!ちょっと目だって恥ずかしいですが、いいですよね。 『バナーの効果があったよ』 と報告できるように、 できれば クリックしていただけると大変、大変ありがたいです。よろしくお願い申し上げます。

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  1. 2006/09/14(木) 07:47:15|
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『国見発:サッカーで人を育てる』小嶺忠敏

kunimi


ヘラクレスにいた平山選手が、帰国し、FC東京に入団が決まりました。ヘラクレスともめているというような情報もありますが、彼は、『学業を続ける』 と言って退団したらしいのですが、筑波大学は中退したと報道されています。

平山選手は、あの国見高校の出身です。

■■■
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  1. 2006/09/13(水) 13:01:19|
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『学校が自由になる日』 宮台真司、藤井誠二、内藤朝雄

gakkou


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  1. 2006/09/12(火) 15:42:56|
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灘中学・高校グッズ& 記念の本

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ヘビーな本が続きましたので、おみやげシリーズ!? というか、グッズ紹介です。実は、大変貴重なおみやげを、キムタツ先生からいただいておりました!8月、お目にかかった時のものです。
灘ペン全体 一見何ともない普通のペンですがUPすると→ペンアップ 読めますかね?そうです。“灘中学・灘高校の赤ペン!” あの村上ファンドの村上さんも使ったんでしょうかね。

さらに、これも、ご著書、その時にいただいて、以前ご紹介しました、『東大合格手帳』 
東大手帳 実はこれも、表紙をめくると  3  ジャーン、キムタツ先生のサインが!感激しました。

私はうかつにも、手ぶらでノコノコ出かけたわけですが…、、本当は、持っていくものがあったんですよ。これです
特訓ペン 一見、普通のボールペンですが、ZOOOM UPすると~、 特訓ペンアップ 

はは、ついでと言ってはなんですが… 
当塾 【個人特訓教室】 の名前入りボールペン!

正直、“書きにくい” って、評判悪いんですよ!(あれ?)ハハ。 ご希望の方、取りに来ていただければ、すぐに、いくつでも差し上げます(笑)。

どさくさにまぎれて、宣伝。 失礼いたしました。


★★★ プレゼント ★★★

それともう一つ、左にありますカウンターが、もうすぐ10万HITに達します。本当にありがとうございます。そこで、せっかくですから、【100000】 をHitされた方、住所、お名前をお知らせいただくことになりますが、この当塾の高級ボールペンに、プラス、この掲示板に紹介している書籍どれか入手可能なものを、記念にプレゼントしたいと思います。(あっ99999でもいいなぁ。)


もし、HITされた方は、画像を保存しておいて下さい。何人も出てくると困りますので(笑)。
それで、当教室のHP からその旨を書き込んでください。HP左に “お問合わせ” からどうぞ。

→ さぁ、明日からまた、気合入れてがんばりますので、クリックお願いしま~す<m(__)m>
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  1. 2006/09/11(月) 22:00:16|
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『ブッシュの戦争』 ボブ・ウッドワード

BUSHの戦争


昨日、ご紹介した、チョムスキーが批判したアメリカの本質的な攻撃性。そのアメリカ政府がテロ後、どのような形で動いたのか、9.11テロ当日からアフガニスタン攻撃、そしてイラク攻撃へという流れの3ヶ月を生々しく描いています。アフガニスタン空爆は、2001年9.11テロからわずか一ヶ月ほどで実行されています。

本書は、2003年2月、今まさにイラク戦争が始まるのではという時期に、出版されました。雑誌や新聞の書評には 『最高の著者による最高のノンフィクション』 というようなことが書かれていました。

アフガン攻撃の前から、イラクなど多方面への攻撃を進めるラムズフェルド国防長官(ネオコン)、それに賛成ながらやや控えめなチェイニー副大統領、国際協調を主張し、イラクなどへの攻撃の正当性に疑義をはさむパウエル国務長官、ペンタゴンと対立を続けるテネットCIA長官。

そして、それらの調整役であり、ブッシュが最も頼りにする、当時ライス安全保障担当補佐官(現国務長官)と主役のブッシュ大統領。これらの人物の動きをテロ後の一日ずつが議事録あるいは日記のように書かれています。

ウォーターゲート事件で、ニクソン大統領を追い詰めた、大物ジャーナリストであるがゆえに許される要人との接触を通じ、実に丹念に取材したことがうかがえる一冊。内外の対立やジレンマを克服しながらブッシュ政権の政策が決定される過程が手に取るようにわかり、臨場感があります。

日本の政界にもこうしたノンフィクションが書けるような土壌が欲しいと思わざるを得ません。暴露的要素もあり、良く書けたものだと感心します。ブッシュのリーダーシップはすごいですね。戦争を決断するという次元ですから、日本にはなじまないのですが、日本の政治家のスタイルとの違いを痛感しました。

ただし、本書を読んでもブッシュの勉強不足は残念ながら事実なようですから、その並外れたリーダーシップは逆に、パウエルが去った今、かなり危険ともいえそうです。


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http://tokkun.net/jump.htm 

『ブッシュの戦争』 ボブ ウッドワード
日本経済新聞社:483P:2310円


■■ 平和あってこそ   ■■  ブッシュ大統領個人だけでなく、アメリカという国の政府の特徴が感じられます。平和あってこその繁栄なんですが… クリックしていただけるとうれしいです。
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P.S. どうしてもひとごと!
500ページ近い長編なのに、ほとんどアフガン問題に割かれ、イラク、北朝鮮関連の記述がほとんどないのが大いに不満でした。

というのも本書の帯にはでかでかと 『イラク攻撃はこうして決定された 』『 「金正日は大嫌いだ」とブッシュは叫んだ 』 と書いてあって、アフガニスタンのことは全く触れていないんです。

本書の発売の少し前、2002年に日朝首脳会談が開かれていますので、当然、アメリカの北朝鮮に対する政策に日本人の関心も高いですし、イラク攻撃直前ですから、そちらも気になります。なのに、本書の内容はほとんどアフガニスタン。

以前、ご紹介した、『「ドラゴン桜」わが子の「東大合格力」を引き出す7つの親力』親野智可等 は書名自体がひどいものでした。帯や書名にだまされる方が悪いのですが、嫌いですね、こういう売り方は。

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  1. 2006/09/10(日) 22:58:26|
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『9・11-アメリカに報復する資格はない』ノーム・チョムスキー

9.11


2001年9月11日から5年が経つのですね。今では、あのアメリカでさえ、イラク戦争の大儀が疑われ、ブッシュ大統領の支持率は急落していますし、イギリスのブレアー首相の退陣まで発表されました。

日本は、結局、自衛隊の海外派兵までして、アフガン空爆、イラク攻撃を支持したわけです。自衛隊は立派に任務を遂行したようですが、肝心のイラクの状況は相変わらず、自爆テロなどが頻発し、なかなか安定した政権ができず、イラク戦争はすでにベトナム化とさえ言われます。

しかしです。9・11当日の、旅客機がビルに突っ込み、やがてビルが崩壊する、あの衝撃的な映像を私もはっきり覚えていますが、その後のアメリカでは星条旗が大量に掲げられ、マスコミは一致して愛国心を高揚し、国が対テロ戦争一色に染まり、アフガニスタン空爆はあっという間に決まりました。

当然、ブッシュ政権批判や、反戦運動など報じられる余地は少なかったはずですが、その中で、テロ直後から、孤独な戦いを繰り広げていたのがチョムスキーです。

本書はそのために緊急出版されました。 アメリカは正式文書にテロの定義を

政治的、宗教的、あるいはイデオロギー的な目的を達成するため、暴力あるいは暴力の威嚇を、計算して使用すること。これは、脅迫、強制、恐怖をしみこませることによって行われる」 としています。

チョムスキーもそのように理解し全く妥当な定義だとしています。ところが、もしその定義を当てはめると世界最大のテロ国家はアメリカになると主張しています。実に見事なロジックです。

第二次大戦後アメリカが戦争または爆撃を行った国を列挙すると、

中国、朝鮮、ガテマラ、インドネシア、キューバ、コンゴ、ペルー、ラオス、ベトナム、カンボジア、グレナダ、リビア、エルサルバドル、ニカラグア、パナマ、イラク、ボスニア、スーダン、ユーゴスラビア、

そしてアフガニスタン、(今またイラクとなります)もこれに加えるのかという訳です。 さらにチョムスキーはもちろん精緻な議論で「テロ国家アメリカ」という指摘をするのですが、このように国名を挙げるだけで、アメリカの本質をわかりやすく指摘したわけです。

今となっては、あの情報洪水の中で、筆者の勇気、先見の明、知性のすばらしさを示した、価値ある一冊になりました。



P.S.緊急出版したためか、残念ながら、翻訳がいまひとつで、読みやすいとは言えませんので、最高レベルの英語力を身に付けたい大学受験生などは、原書にチャレンジしてもらいたいですね。

http://tokkun.net/jump.htm 


『9・11-アメリカに報復する資格はない』ノーム・チョムスキー
文藝春秋:157P:1200円(文庫本も出ています。590円)

■■ 真相 ■■ まだまだ9.11に関する論争は続きそうですが、信頼できる情報を見極めるのがいかに難しいか痛感します。なるべく良質の書籍をこれからも紹介できればなと思います。よろしければ  クリックしていただけるとうれしいです。
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  1. 2006/09/10(日) 15:37:43|
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『ケータイを持ったサル』正高信男著(中公新書735円)

けーたい
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  1. 2006/09/09(土) 13:43:45|
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『 調理場という戦場 』 斉須政雄

tyouriba






 京大生八橋 』 『 学問のすすめ・最中 』 そして tani先輩 から、“筑波大ラーメン” をいただき…、

あっそうそう ysbee さんからはコナコーヒーまでごちそうになったので、料理に関する良い本を思い出しました。

新聞か何かの書評で絶賛されていたので何気なく買ってしまいました。そのまま放置したのを、思い出して読んでみますと、筆者の情熱がこちらに伝わり、途中で読むのをやめたくない稀有の一冊だとわかりました。こういう時は、道端で貴重なものでも拾ったようで、本当にうれしいものです。

筆者の斉須氏は若い頃、フランスへ料理の修業へ行き、底辺から登りつめ、帰国後は自分の店を経営しています。今や、日本のフレンチレストランの最高峰といわれる  「コート・ドール」 のオーナーシェフだそうです。もちろん行ったことはありません(笑)。


以前、“料理の鉄人” という人気テレビ番組がありました。斉須氏もそのレベルの超一流シェフです。テレビで見た鉄人たちもプロ中のプロで、その創造力や、芸術性プラス、現場の統率力や技術は、実に見事で、多くの国民の心をつかみ、料理というものの見方を変えたと言えるでしょう。

当時、塾に来る生徒の中に、料理人になりたいという男の子がかなりいましたから、相当な影響力があったはずです。アメリカでもテレビ放送されたと聞きました。


本書では、一流レストランの調理場がどういうものかを描き、料理を通して、それにとどまらない人間観察、社会、経営、人生などが語られます。

料理の話では、私のような素人でも感心しながら楽しめます。料理人を志す人が読めばきっと多くの示唆を与えるでしょうし、経営者が読んでも、技術者が読んでも、職人が読んでも、高校生が読んでも本物の「プロフェッショナルとは?」ということを教えてくれます。

頑張っている人がさらに頑張れる、うまくいかない人には勇気やヒント与えてくれる、どんな人が読んでも背筋をピンとさせてくれる本で、何度も読み返す価値があると思います。私は二度読みました。


http://tokkun.net/jump.htm 

『 調理場という戦場 』 斉須政雄
朝日出版社:272P:1890円 (文庫も出ています。630円)


■■  仕事場はどこでも戦場 ■■

勉強でも、部活動でも教育は教育です。フリーターが多いと言われますが、そういう若者にとって今、最も刺激的な教育は、プロ中のプロの職業観を聞く時でしょうか。勇気を持って仕事場と言う戦場に出て欲しいですね。そうだなと思われましたら


そうだなと思われましたら クリックをいただけると大変ありがたいです。 → にほんブログ村 本ブログ   人気blogランキングへ 

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  1. 2006/09/08(金) 13:21:40|
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『 天は人の上に人をつくらず 』 安野光雄

TENNHA

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  1. 2006/09/07(木) 20:52:23|
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