本を読もう!!VIVA読書!【LIST編FC2】

【絵本から専門書まで】塾講師が、生徒やご父母にお薦めの本をご紹介!本体【goo】の書評リスト編です。コメント大歓迎!  

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『ぼくらはみんな生きている』 坪倉優介

bokura


 
本日の記事は、【 gooブログ 】 の方で掲載いたしました。

 お手数をおかけして、誠に恐縮ですが、【 gooブログ 】 で、ご覧いただければ幸いです。


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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

  1. 2006/08/31(木) 13:44:17|
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記事一覧・アップデート

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塾講師にとりまして、最大のイベント夏期講習、そして生徒たちの夏休みも、今日、または明日でいよいよ終わりになりますので、区切りをつける意味で、記事のLISTをアップデートしました。よろしければご覧下さい。

以前も申しましたが、WEB上のエクセルですので、普通のものと機能がやや異なるそうです。コピーアンドペーストで、自分のエクセルに落とせば良いのだそうです。

■■■  本を読もう!!VIVA読書!LIST 【記事一覧  ■■■


●● お礼 ●●

ブログランキングも 【本ブログ】 では、(今は、絶体絶命のピンチですが(笑)、)  ずっと長い間、1位をみなさまに取らせていただきましたし、【人気ブログランキング】 では、最高3位まで (今は5位くらい) 押し上げていただきました。ありがとうございました。心より感謝しております。

夏休み中も休まずやろうと決意し、何とかやり通せましたのは、そうした、読んでいただいている方々のランキングでの応援や、頂戴したコメントが大きな力になったからに他なりません。


始めた頃からすれば、信じられないことですが、素人の読書記録に、いつの間にやら、一日1000クリックを超えるほど、多くの方にご覧いただくようになり、やりがいが生まれ、ありがたい反面、プレッシャーも相当なもので(笑)、日々、投稿のボタンを押すのは緊張の一瞬です。バカなことは書けないなと…。

また、非常に残念なことですが、必然的に乱暴なコメントや嫌がらせのようなもの、無関係のTBも相当増えました。いやになって休もうと思ったこともありましたが、それでも、こうした交流がさらに深まり、また新しい方との出会いによって、いろいろなことが学べるのではないかと思いますと、、自然と翌日には良い本はないかなと探しております(笑)。


いつも、あるいは、たまにでもコメント下さる方、またコメントせずとも、記事を継続的に読んでいただいている方、本当に本当にありがとうございます。ストックがまだ少しありますので、これまで同様、お付き合いいただければ幸いです。



どうぞ、これからもよろしくお願い申し上げます。
 


■■ まぁ、もう少し続けてみろという方、クリックをしていただけると大変ありがたいです。 ganbaru

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  1. 2006/08/30(水) 21:38:11|
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『日本人らしさの構造』 芳賀綏

日本人らしさ


最初から最後まで本当に興味の尽きない話題で、趣味で読んでおくだけではもったいないくらいでした。全部、覚えてしまいたいし、国語でも社会でも英語でも授業に役立ちそうなものばかりでした。(“もったいない” という言葉日本人的です)

言語文化論講義と、大学の授業みたいで、ちょっと難しそうな副題が付いていますが、『文化とはそんなに難しいものじゃない』 という考えを紹介し、日本人の特徴を浮き彫りにします。

これまで私が見聞きしたことのあるいろんな、日本人の特徴、エピソードなどが、ほとんど紹介されて、大変役立つ一冊です。興味のある高校生なら十分読めるでしょう。

そもそも人間における言語や文化とは何だろうという、考察から始まります。もちろん言語と文化は不可分ですから、日本語のキーワードでまずは日本文化の姿を探ります。キーワードとなるのは他の文化にあって日本語にないもの、または日本文化にあって他にないものですね。

その指摘は、どんな本でもよくなされますが、本書では例示が非常に奥深く、おもしろいのです。実に数多くの、古典や名著と呼ばれる作品を引用します。ここでも英語文化圏と異なることはもちろんですが、“儒教的発想をする東アジア圏” と、時に文化的にも地政学的にも一くくりにされる韓国、中国との大きな文化的差異が示されます。

この指摘は、ハンチントンの『文明の衝突』 でも明確にされていますね。本書ではさらに、ひょっとしたら“日本と西洋” の差異よりも、“日本と中国(韓国)” の差異の方が大きいのではないかとすら、ほのめかします。

そこまでをまとめる言葉として、筆者は、日本は『凹型文化』 だとします。

“自然との調和・一体化というのが日本人の自然観、宇宙観であり、他律・他人志向の処世を好み、非分析的で成り行き本位の思考方法を持ち、謙遜・自己修養の道徳感覚で、ささやか・陰影・風流という美意識を持つ。 ”  


それが日本人の精神空間なのだということです。さらに続けて、宗教文化や法律、政治にかかわる言語に焦点を当てたり、文法を分析したり、自動詞が多いことを指摘。

例えば 『この電車は全車両禁煙車となっております』 『食堂はあちらになっております』 など、自分たちがそうしているのに、まるで自然現象のような言い方です。(ちょっとわかりにくいかな) その上、慣用句や名付けに見られる特色を考察します。

男子の名前に、誠・正義・孝行などの道徳意識、女子の名に、弥生・小春・小百合など自然に優しいもの。料理やお菓子には、月見・春雨・卯の花・うぐいす餅・さくら餅など。電車は、こだま・やまびこ・しおさい・あさぎり・銀河…。

きりがないのでやめますが、相撲部屋、お酒の名付け、などまで話は及び、海外の『ベートーベン号』という電車や『ケネディー空港』など、人の名を冠したものがほとんどないことも指摘します。


最後には高文化、いわゆる文芸作品についても日本的なるものを紹介、分析します。まだまだ、本当は、ここでご紹介したいことがいっぱい詰まっている一冊です。生徒ばかりではなく、講師はもちろん、一般の方にも広くお薦めしたい一冊でした。


http://tokkun.net/jump.htm 


『日本人らしさの構造』 芳賀綏
大修館書店:315P:2100円


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  1. 2006/08/30(水) 14:02:07|
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『 ユウキ 』 伊藤遊

yuki

 
夏休み中にぜひ紹介したいなぁ、と思っていた一冊ですので、今日はもう一つ取り上げます。私立中学の入試にも何度か出題された作品で、子どもの成長、友情を描いた非常にすばらしい物語です。

(そういえば、早稲田実業のエースも“ゆうき” くんでしたね。“ハンカチ王子”なんて、ちょっとマスコミが騒ぎ過ぎで、高校生には気の毒だと思うのですが…)

本書の書名 “ユウキ” は主人公の名前ではありません。主人公はケイタ。彼の小学校に来る転校生が “ユウキ” です。しかも3人。

一人目の祐基 とは、カードゲーム、次の 悠樹 とはミニ四駆、そして、変わり者で、なじめなかった三人目の勇毅 でしたが、彼とも、結局サッカーを通じてそれぞれケイタのかけがえのない親友となります。

ところが、ここの小学校は、転勤族の多いところで、いずれのユウキも転校をしてしまいます。彼らはさまざまな思い出や、言葉を残して、その町を、学校を去ってしまいます。せっかく友だちになっても…。幼いケイタには納得しがたい、理不尽さが残ります。

そして、いよいよ迎えた、6年生の四月、ケイタのクラスに、また2人の転校生が…。

構成が見事です。だれるところも冗長なエピソードもありません。小学生高学年用となっていますが、おそらく大人も子どもも感動できる作品で、さわやかな読後感がいいですね。子どもたちにとって、読書感想文がとっても書きやすい一冊でもあると思います。ぜひ読んでね。



http://tokkun.net/jump.htm 


 ユウキ  伊藤遊
福音館書店:204P:1365円



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  1. 2006/08/29(火) 19:20:59|
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『愛のひだりがわ』 筒井康隆

aihidari

  

本書が発売された当時、筒井氏の久しぶりの作品で、非常におもしろいというので読んでみました。評判どおりで、大変印象深い一冊でした。


愛というのは、犬に手をかまれ、左手が不自由になってしまった主人公の小学生。母を亡くしたあと、かつて自分たちを捨てた父を探しに、愛犬のデンを自分の左側に連れて旅に出ます。その途中、次々と彼女らを襲う予想外の事態。

登場人物がすべて個性豊かですし、出くわす一つ一つの出来事は、スリリングで、物語に引き込まれます。幽霊が出てきたり、犬と会話したりしながら、それを切り抜けていくのですが、非現実的なところで、読者に違和感を持たせるどころか、応援して読ませてしまうのは、やはり、筒井氏の力でしょうね。すばらしいです。

物語は、どんどん意外な展開へ進むのですが、いろいろの事件を通して愛が成長していく姿がしっかり描かれていて、中学生の子供にも大人にも読んで欲しい作品です。

これまでの氏の最高傑作だと、絶賛している人も多いようです。やはり子どもは(大人も)冒険しないと成長しないよな~、なんて考えながら読みました。


それにしても、他の作家の作品でも、小説で描かれている日本の未来がとてもすさんでいるのが気になります。ストーリーを劇的にするためにそうしているのか、あるいは鋭い感性を持った作家たちには、この国の将来は明るく描けないのでしょうか。

それはともかく、大いにお薦めできる一冊です。


http://tokkun.net/jump.htm 



『愛のひだりがわ』 筒井康隆
岩波書店:295P:1890円(文庫本も出ています)



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数学 フェルマーの最終定理 読書  小説  書籍・雑誌  ニュース  育児 book   学校  大学  サッカー  おすすめサイト

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  1. 2006/08/29(火) 16:10:42|
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『免疫学問答』阿保徹、無能唱元

免疫

  
医師である阿保徹氏と、僧侶の無能唱元氏、お二人とも数多くの書籍を出しておられますが、本書では、“免疫” について、阿保氏が“しろうと”の無能さんに教える、あるいは疑問に応えるという形の対談です。

私は、今から8年くらい前、胃潰瘍(正確には十二指腸)で手術、入院の経験 があります。医者から、原因は“ストレス” と言われ、“へぇ~、ストレスってやつは、胃に穴をあけちゃうんだ” と身をもってストレスの恐ろしさを思い知ったわけです。

入院中から、それ以降も、ストレスや免疫というものに関して、非常に興味を持ち、いろいろと本を読みましたが、その中で最も印象深かったものの中の一冊が本書です。

アトピーや他のアレルギー、胃潰瘍、さらにガンやリュウマチまで、すべてストレスが引き金となっており、治療に当たっては対症療法をやめて原因療法を推進すべきだという阿保氏は主張します。基本的には薬に頼りすぎで、それが治癒を妨げているというような考え方です。

例えば放射線治療をほどこしてガン細胞を攻撃できますが、それは同時に免疫力を著しく弱めてしまうため、阿保氏はそれに関しては西洋医学に反対です。ただ、すぐに効果の現れる対症療法(西洋医学)を望む患者が多いのも事実です。


本書の主張は、かなり大胆です。

「酢は体に悪い」
「たばこは体に良い」
「ガンの転移は直る前兆だ」
潰瘍はピロリ菌が原因ではない」

など、びっくりするような意見がならびます。これだけ見ますと、怪しげな宗教ではないかと疑うのも無理はないのですが、阿保氏自身は、数多くの新しい発見をして世界を驚かせ、外国の専門誌に英語で論文を発表して注目を集めている先進的な研究者です。

もちろん本書には、なぜそう言えるのかを、専門用語抜きで、分かりやすく説明してくれます。長くなりますので、ご紹介できませんが、“酢”の話しなどは非常に印象深いものでした。

このブログを読んでいただいている人の中には、体調がすぐれなかったり、実際に病気の方もおられるかもしれません。私はもちろん本書を気に入っておりますが、まったくの素人ですし、健康に関わることですから、安易に“お薦め” とは申せません。

ただ、なかなか症状が改善されない方は、一読されてはいかがでしょう。どこか参考になる指摘があるのではないかと思います。


http://tokkun.net/jump.htm


免疫学問答』阿保徹、無能唱元
河出書房新社:190P:1365円



■■ お読みいただきありがとうございました。 ■■
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  本当に、2位の“半分”に届きました。ありがとうございます。



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テーマ:読書メモ - ジャンル:本・雑誌

  1. 2006/08/28(月) 15:04:42|
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『暗号解読』サイモン・シン

暗号


I love you.” というメッセージを “ a→b b→c c→d” と次のアルファベットにして暗号化し、書き換えますと “jmpwfzpv” となります。この暗号をどう見破ればよいのでしょう。

実はこれが、暗号の初歩の初歩で、アルファベット一つ一つの使用頻度を分析することから、簡単に見破ることができます。本書ではそこから始めて最新の量子力学まで話が及びます。 

ロゼッタストーンに描かれた紀元前の絶滅した絵文字の解読法や、戦争中の無線傍受した内容の暗号分析方法などの丁寧な解説書であり、それを発明した天才たちを描いたドラマでもあります。これまでの暗号歴史が国家の盛衰に著しい影響を与え、現在の企業の生命線を握っていることもよくわかります。

“なるほど!” “すごい!”の連続で、確かに暗号は解読できる! と確信させてくれるでしょう。決して、気軽な本ではないのですが、興味のある方には、知的好奇心に充分応えてくれる一冊です。特に数学好きの人なら感心しきりでしょう。

億、兆どころか京、さらにその上の位の数の候補からどのように正しいかぎをつかみ取るか、あるいは隠しとおすか? 情報戦の凄まじさ、数学の不思議さがよく分かります。『 フェルマーの最終定理 』 も同様ですが、サイモン・シンの著作は、科学の本でありながら、歴史、ミステリーであり、壮大なドラマです。 

ちなみに、本書が書かれた時点では、暗号作成側が解読側よりも勝っており、最新の技術ではたった一つの暗号化されたメッセージを解くのに地球上の全パソコン2億6千万台をいっせいに使っても宇宙の年齢の1200万倍かかるそうです。すごいスケールの話になっていますね。

暗号は、ネット社会のキーワードですし、日米開戦時にも決定的な役割を果たしています。一般市民が知らないところで、ものすごいエネルギーが暗号作成、解読に注がれていることに驚きます。★5つレベルのお薦めです(笑)。



http://tokkun.net/jump.htm 


『暗号解読』サイモン・シン
新潮社:509P:2730円



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  追撃の1冊ですが…。せめて2位の半分へ(トホホ…)

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読書小説書籍・雑誌ニュース

テーマ:読書メモ - ジャンル:本・雑誌

  1. 2006/08/27(日) 14:01:42|
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『一人の父親は百人の教師に勝る』フィリップ チェスターフィールド

チェスターフィールド1

『1774年、今から200年以上も前に書かれた名著です。本書の原題は『Letters To His Son(息子への手紙)』 ですが、この邦題はいかがでしょうか、そのままでいいと思うのですが…』

と、実は3年前に当教室のメルマガの書籍紹介で、本書を取り上げました。今、改めて、確認してみると、何と、邦題が 『わが息子よ、君はどう生きるか』 に変わっていました!そちらはノーベル賞学者の小柴先生が推薦されております。

チェスターフィールド2


もしご覧いただけるなら、こちらの方が入手しやすいでしょう。こんなことあるんだな~と思っておりましたら、そもそも『わが息子~』の方が元だそうで、もう一度元に戻したということらしいです。ホントにややこしいし、題だけ変えて売ろうということをよくやるのでしょうか。なんかセコい、という気がしますが。

それはともかく、
300年前のイギリスは、訳者の竹内均氏によれば
『重商主義の時代で、裕福な市民や近代的な地主を基盤として議会制度を確立し、外国との条約を結ばず戦争をせず、大国フランスとの協調を第一とし、こうして浮いた金のことごとくを経済発展に注いだ』状況ですが、これフランスをアメリカに変えると日本の状況に似ていないでしょうか。

国会議員でもあるチェスターフィールドが、息子に対し、豊かさの中で、努力を怠らず、人格を磨き、どう教養を身に付けるのかというアドバイスをします。礼儀から、学問、読書、友人、健康、身なり、振る舞い、様々な分野に及びます。暖かく、そして厳しい指摘が続きます。

以下のような一節で始まります。

『怠慢-これについて君に言っておきたいことがある。私の愛情は、君も知っての通り、やわな母親の愛情とは違う。私は、子供の欠点から目をそらすようなことはしない。その反対だ。欠点があれば、それを目ざとく見つける。それが、親としての私の義務であり、特権であると思っているからだ。

一方、その指摘された点を改めようと努めるのが、息子としての君の義務であり、権利であると思うのだが、どうだろう。(後略)』 

“紳士の教科書” と呼ばれているそうですが、なぜ、こんなに長期に渡って、世界中で読み続けられるのでしょうか。フリーター、ニートなど、いかにも現代特有の社会現象だと、とらえがちですが、昔から、いったん豊かになったあとの社会で、人がどう生きるかという難しさがあったのではないでしょうか。

“衣食足りて礼節を知る”とも言われますが、衣食はあまり、平和で低成長の社会が長く続くと、皮肉なことに、若者は刺激を求めて、社会に反抗するでしょうし、大人はその対処に迷うのでしょう。本書にその時代の答えを求める人々が、昔からいたのだと思います。

日本のお父さんたちは、自分の子どもに、こんなにストレートに話をしたり、手紙を書いたりすることは苦手でしょうが、参考になる、目からうろこが落ちるといったアドバイスが多く含まれていると思います。

“紳士の教科書” というより、“お父さんの参考書” と言った方が良いかもしれません。


http://tokkun.net/jump.htm


『一人の父親は百人の教師に勝る』フィリップ チェスターフィールド
三笠書房:234P:1575円
『 わが息子よ、君はどう生きるか 』フィリップ チェスターフィールド
三笠書房:236P:1575円


■■ 生きにくい時代であろうと、なかろうと、お父さんにかかる期待は大! ■■
最後までお読みいただきありがとうございます。参考になったと思われましたら、クリックしていただけると大変ありがたいです。 

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 まずは3位キープかな。


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絵本レシピ料理読書小説書籍・雑誌ニュース


テーマ:子供の教育 - ジャンル:学校・教育

  1. 2006/08/26(土) 17:47:08|
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『絵本からうまれたおいしいレシピ』 きむらかよ

レシピ
  
夏休み中にぜひブログに載せようと、決めていたのに、完全に失念しておりました。時々コメントをいただける、絵本料理を紹介していらっしゃる、Elleさん はじめ、いくつかのブログで、薦めておられました。ご存じの方も多いでしょう。

絵本や小説、童話に出てくるお菓子や料理を、実際に作ってみよう” ということで、そのレシピです。実にすばらしい企画、発想だと思います。私はケーキやお菓子類は作ったことがありませんので、リシピの良し悪しや、そのレベルについては分かりませんが、こんな楽しい本はめったにないでしょう。


どんな子どもでも、“ももたろうのきびだんご作ろう!” と呼びかければ “やったー!”となりそうですが、いかがでしょうか。

確かに、私のような、まったくのしろうとが、ムリして作ってしまって、子どもに『 まず~い 』 とか言われ、かえって絵本の夢を壊してしまうリスク(笑)もあるでしょうが、お菓子作りの経験のある方なら、きっとそんなに難しくないですよね? 違いますかね?

仮にそうだとしても、楽しくて良いじゃないですか。絵本に出てくるお菓子を作ってくれるお母さんなんて、とても素敵だと思います。塾の生徒でも、たま~に手作りのケーキやクッキーなどを持って来てくれることがありますが、やはりとてもうれしいものです。さらに、もっとたま~~~にですが、お母さまがそうしてくださることもあって、どれほど感激するか。

バレンタインデーには、手作りのチョコやケーキをよくもらいますが…、←うそ!ちょっと見栄が入りました。はるか昔にあったかな?程度です(笑)が、やはり特別のうれしさがありますね。

ちょっと形がくずれていたりすると、余計にいとおしくなったりするわけです。『がんばったんだ~』と。こうなると、“ヘタでもいい” ではなく、“ヘタな方がいい” と(笑)。もちろん、おいしくできれば、子どもには、絵本とお菓子とダブルで暖かい気持ちになるでしょう。

こんな自由研究する子がいたら、学校の先生も感心しきりでしょうし、しかも、本書は、子どもだけでなく、親も楽しめる一冊で、見ているだけでも十分気分が明るくなる、大型本です。


出てくるものを、いくつかご紹介しておきます。

【 ぐりとぐら 】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ★ 黄色くて大きなカステラ ★
【 トラのバターのパンケーキ 】・・・・・・ ★ パンケーキ ★(ちびくろさんぼ)
【 バムとケロの日曜日 】・・・・・・・・・・ ★ ドーナツ ★
【 ももたろう 】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ★ きびだんご ★
【 赤毛のアン 】・・・・・・・・・・・・・・・・・ ★ レモンパイ・タフィー ★
【 若草物語 】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ★ ブラマンジェ ★
【 モモ 】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ★ ホットチョコレート ★
【 ハイジ 】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ★ ハイジの黒パン・白パン ★
【 ふしぎのくにのアリス 】・・・・・・・・・・・★ イギリスパン・サンドイッチ・スコーン ★
【 3びきのくま 】・・・・・・・・・・・・・・・・・ ★ キャベツのスープ ★

などなどです。


http://tokkun.net/jump.htm 


絵本からうまれたおいしいレシピ』 きむらかよ
宝島社:79P:1365円



■■ きっと、すばらしい経験になると思うのですが、そうかなと思われましたら、ランキングバナーをクリックをしていただけると大変うれしいです。 ■■

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  壁の前で立ち尽くしております。



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絵本レシピ料理読書小説書籍・雑誌ニュース

テーマ:レシピ大集合! - ジャンル:グルメ

  1. 2006/08/25(金) 13:40:07|
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『中国暴発』 中嶋嶺雄 古森義久

china
  
いきなり『中国とはなんなのか』 と始まっています。大規模な経済発展の真っ最中の中国ですが、やはり一党独裁の体制ですから、国内で何が起こっているのか、分かりにくいですね。

ひとつには、日本の新聞が『中国の実態を書かない』 と強く批判します。どういうわけだか、マスコミにも政治家にも中国を刺激してはいけないと信ずるグループがいて、それが日本人の中国観をゆがめていると指摘します。

ビジネスマンが愛読する日本経済新聞、かつてはエリート層が読むといわれた朝日新聞、この大マスコミ2社は、中国人民日報と業務提携しているというではありませんか。

実態はわかりませんが、提携というのですから、中国政府の意見を伝えることには役立っても、都合の悪い記事が書きにくくなることは当然でしょう。確かに、アメリカなどが盛んに取り上げる、中国国内の人権問題などは、日本では大きく取り上げられていない気がします。

お二人の意見では、中国の経済は、これまで日本や他のアジア諸国のような発展段階を踏むとは考えられないそうです。安い賃金は貧しいからというよりも、政府の政策で安く押さえつけているからで、その不満はかなり中国を不安定な状況に追い込むと。

地方で、また貧富の格差の問題で、遠からず暴動が起こるとか、不良債権が顕在化するなどの指摘は、マスコミなどで時々目にします。このブログでも、これまでも数冊、中国関連の書籍 を含めて、外国を扱ったものを紹介しましたが、本書が一番、中国に批判的かつ悲観的です。


軍事にしてもこの時代に異常な軍拡路線をとり続けているのは、(アメリカさえ何とかなれば) 本気で台湾を取りに出るつもりだとも指摘しています。北京オリンピック台湾かの二者択一を迫られれば、中国は台湾を取ると…。う~ん、どうでしょう。

私自身は、そう言われても、まだ、他の国と違って、全体像がイメージできない気がします(勉強不足なんですが…)。アジアカップサッカーの時の反日ぶりに驚き、デモの投石に驚き、それを謝らないという態度にさらに驚き、反国家分裂法に驚き、潜水艦に驚きという程度の理解度です。

確か、石原慎太郎だったと思いますが、『中国の歴史、文化には敬意を払うが、今の共産党政権はダメだ』 というようなことを言っていました。私も中国文化には大変な敬意と興味を持っていますが、日本に対する今の中国の態度は、やはり属国に対するそれむき出しのように見えて、正直、好きになれません。実は個人的にはすばらしい中国人を知っておりますので、現在の険悪な両国関係は残念です。


日中の経済は順調だと報道されますが、この尊大な隣人と政治的にどう付き合うか、本書を読んで、ますます難しいと実感します。


http://tokkun.net/jump.htm


『中国暴発』 中嶋嶺雄 古森義久
ビジネス社:198P:1565円



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にほんブログ村 本ブログへ   おかげさまで、1位です。も~う、後ろからかわるがわる、新しい魅力的なブログに追いかけられて、終わりのないマラソンを走っているみたい(笑)。本当にありがとうございます。

 わ~ すごい、今この瞬間、わずか10点差(1クリック差)で、3位です! (^_^)v。 感謝・感謝 。でも2位の“ハムリンさん”は、私の倍!以上の得点。1位の“お玉おばさん”は、さらにその倍!!すごいですね。 これからどうしましょ? かわいくないとダメですから、“ビバりん”、とか “おビバおじさん” とでもしてみますか(笑)。あるいは、キムタツ先生にあやかって、ビバタツ とか? 

あは、ちょっとはしゃぎ過ぎですね(^_^;)。どうせ一時のことだと思いますので(笑)お許し下さい。

本当にありがとうございました。これからも生徒、ご父母の役に立てるよう、精進いたしますので、よろしくお願い申し上げます。

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  1. 2006/08/24(木) 12:51:43|
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『治安崩壊』 北芝健

治安崩壊
  
警察の不祥事は後を絶ちませんし、外国人の犯罪も、かなり乱暴、残虐なものが目立ちます。おやじ狩り、などというのも嫌な言葉です。本書は、元 “武闘派” 刑事の過激エッセーです。

現状の警察や、治安の悪化、法律や裁判制度に業を煮やしている筆者が、ストレートに語ります。読者には犯罪に巻き込まれないよう、実際の犯罪がどれほど悪意に満ちていて、一般人の身近にあふれていることを認識するよう呼びかけます。

以前にUPしました 『 ニートって言うな 』 の記事の中で、少年犯罪は特別増えているわけではないことを示しました。それと矛盾するかのような記述もあり、ちょっと過激すぎるかなと思いまして、ご紹介を迷ったのですが、本書には

『 世田谷一家4人惨殺事件の真相として、筆者が聞いているのは、ある宗教団体が寄付を断られたために、外国人を使って見せしめに殺した。 』 などという大胆な指摘が入っているため、また、塾生たちには、注意を促すためにUPしました。本書は、福録太郎さん に教えていただきました。

筆者自身は、実にまっすぐな性格で、悪を倒すのが無上の喜びで、ケガなど厭いませんし、これまでの、命がけの捜査も紹介されています。それで、武闘派と呼んだのですが、同時に英語を操り、論文も書く知性派でもあります。


夏休みには、少年少女の非行の問題が必ず取り上げられます。本書を読むと、ちょっとした火遊びが、とんでもない事件につながってしまう可能性があることがわかります。実際の事件を挙げ、注意を促し、対策を呼びかけます。

また、たとえば私は、メールアドレスを公開していることもあり、一日およそ400くらいのメールが来ますが、その9割くらいは迷惑メール、さらにその9割がおそらく出会い系というのでしょうか、男女交際の誘いです。

これに面白半分で手を出すのは、男であれ女であれ、実に危険。暴力団などの資金源になっていて、これも悲惨な事例をいくつか挙げます。

さらに、私は車で通勤していますが、マンションに着いて家に入るまで、

1.地下駐車場のチェーンを降ろし、
2.中にある、シャッターを上げ、
3.車を移動式の駐車場に止め、
4.エレベーターホールへ入り、
5.家のドアを開けます。

何を申し上げたいかというと、マンションから自宅に入るまでに、5つのカギまたは、リモコンが必要なのです。(車のキーを入れれば6つ)どれ一つ欠けても家に入れません。いくら都会生活の防犯のためとはいえ、実に面倒で、引っ越したいくらいに思っていましたが、本書を読むと、う~ん仕方ないのかなと思わざるをえません。

もちろんオートロックですが、それでもつい一月ほど前、少女をつけてきた“不審者が侵入した” と、注意をよびかける張り紙がマンションにあったほどですから。

不安をあおってしまう側面もありますが、学習塾は夜が遅いので、心配です。生徒やご父母には、十分通塾時の安全を意識していただきたいと思います。犯罪に巻き込まれないための有用な知識、万一巻き込まれた時の対処法など、知っておいて損のないものばかりです。

犯人がつけ狙うのは、常に“弱者” です。


http://tokkun.net/jump.htm 



『治安崩壊』 北芝健
河出書房新社:228P:1575円


■■ 日本好きの外国人の中には、その理由の第一に“治安の良さ” を挙げる人も多いのですが、皮肉なことに、外国人による犯罪も目に付きます。一般市民も十分注意が必要ですが、何と言っても、頼れる警察を復活させ、堂々と“世界一安全な国”と言えるようにしてもらいたいです。お読みいただきありがとうございます。できましたら、クリックをお願いいたします。 ■■

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  3位まであと30点!?。3人? でも後ろも接近ですから欲張らない、欲張らない。


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  1. 2006/08/23(水) 12:36:44|
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『 変身 』フランツ・カフカ

カフカ


『 人はなぜ物語(小説)を作るのか 』 というテーマの英文(上智大学の入試問題)を授業で解説しましたが、その英文中で、“カフカ”の言葉を引用していました。何となく、聞いたことがある気もしますが…、それを訳しますと

『 本というものは、私たちの心の中にある、凍りついた海を打ち砕く斧(おの)でなければならない 』 という感じでしょうか。
  ("A book must be the axe for the frozen sea inside us.")

何となく、良いなぁ~と思い、例によって生徒たちに、カフカを知っているかと尋ねると、いずれも “No” でした。漱石の『 こころ 』 のところでも申しましたように、やはり文学作品、それも古典となると読む人は少ないですね。

カフカは死後80年ほど、経っていますし、本書が出版されたのはもう100年近く前のことですが、いまだに世界中で読まれ、実際こうして、日本の入試問題にも言葉が引用されるほどなんですね。特に本書『変身』 には、なんとも不思議な魅力があります。


『 ある朝目がさめてみると、グレゴール・ザムザは一匹の巨大な虫に変身していた 』 という衝撃的な内容で始まります。

“なんだ、なんだ、ずいぶん気味悪いなぁ~。”となりますよね。でもおもしろい。親はザムザを追い出そうとし、会社の上司には見つかってしまう。唯一の理解者である妹が、“エサ”をくれていたのですが…。


バカバカしいと一笑にふすこともありですね。何といっても“不条理文学” です。ありえない話です。しかしなぜ世界中で読まれ続けるのでしょうか、そこを生徒には考えて欲しいですね。

これほどの名作になりますと、アマゾンにも、解釈をめぐっていろいろなレビューがありますし、ウィキペディア には詳しいあらすじ、解説までついています。虫に変身する前の自分が、家族や社会とどうかかわっていて、どのような思いを抱いていたのか、虫になった理由を哲学的に探っていくととても面白く読める作品です。


ちなみに青空文庫で探してみたら、『変身』 は無かったのですが、『 処刑の話 』 がありました。



■■ まだ、読書感想文の宿題をやっていない生徒諸君へ 夏休みあと10日!■■ 

世界的名作で、たった120ページしかなく、ストーリーは分かりやすく、解釈は自由にできる。しかも参考になるレビューはネット上にあふれています。こんなお買い得商品ないでしょう(笑)。すぐに宿題やっちゃいましょう。ただし、ウィキペディア写すのはダメ!

ついでですから、もう一冊のお買い得。ジョージ・オーウェルの『 動物農場 』。これも世界的名作で、とても短く、読みやすく、アニメにもなっているらしい。独裁政治がテーマなので、高校生向き。北朝鮮や日本の右傾化に絡ませて書くのもよし。ただし、アニメ見ただけで書くのもダメ!(笑)


『 変身 』フランツ・カフカ
新潮文庫:121P:340円


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  1. 2006/08/22(火) 12:34:32|
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『審判は見た!』 織田淳太郎

審判

   

甲子園の決勝戦はすごかったですね。このことが書きたくて、予定変更です(笑)。

最近は特に野球を見ることが少なくなっていましたが、決勝は本当に釘付けでした。“死闘” という表現がぴったりの試合内容で、高校野球のおもしろさを堪能しました。

元野球部員としては、サッカーに押される一方の野球界が、今年は王ジャパンが優勝し、甲子園決勝で、こんなすばらしい試合があったことで、ぐっと盛り上ってくれることを期待します。あとはプロ野球。あのこわいナベツネさんが、引退して、新しい強い巨人が出てくれば、人気回復するのでしょうかね。

さて、『家政婦は見た!』のようで書名が軽く、普通ならあまり手に取らないものですが、織田氏の以前の著作 『 コーチ論 』 を読んで、非常におもしろく、好印象を持っていましたので読んでみました。

確かに『 審判“論” 』 と言えるほど論理的な主張や理想が述べられている訳ではないのですが、『 コーチ論 』 同様、丁寧な取材を通した、人間味あふれる一冊でした。

暴露的要素もいくつか含まれており、読んでいても飽きませんし、テレビを通してしか野球を見ていない我々には、決して気付かない選手と審判の駆け引きなどの部分は、興味のある方にはお薦めできます。

日本選手が大リーグで活躍するようになったおかげで、大リーグの審判にもこれまで以上に注目が集まってきました。本書でもアメリカの審判制度をところどころ紹介されており、取り入れるべきところもよくわかりました。

選手同様やはりトップクラスの審判は相手が舌を巻くような技術、思慮を持ち、鍛錬を怠らない人間であると感じます。正直、『 コーチ論 』 ほどではありませんが、気軽に読みたい方にお薦めです。

と書いてから…。

ところが、最近、日本のプロ野球もひどいミスジャッジがあるようですね。本書に恥じぬよう、日本の審判のみなさん、がんばって下さい。



『審判は見た!』 織田淳太郎
新潮社:207P:714円


■■ マスコミは、あんなボクシングのあんちゃんより、ひたむきな高校球児をもりあげていただきたい! 
ランキングの方は、キムタツ先生のアドバイスに従って、一つまず減らし(セコ!)、高校球児を見習って、地道に、ひたむきに努力します。応援のクリックよろしくお願いします。 ■■


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  3位より上は、目の前にそびえ立つ、エベレストのようです。はい。4位です。たぶん。

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  1. 2006/08/21(月) 13:30:36|
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『史実を歩く』 吉村昭

shizitu


吉村氏の著作は読んだことがなかったのですが、先日、氏がお亡くなりになった折、よくおじゃまする、
HIRO。さんtani先輩milestaさん  のブログ。みなさん、吉村氏逝去に言及されているではありませんか。

実は、“あっ出遅れた。きっとおもしろいだろう。” と思い、早速、その著作、数冊を購入し、最初に手にしたのが本書です。

実際に、いきなり、期待以上に大変興味深い一冊でした。ついついやめられずに、一日で読んでしまいました。

最初の『「破獄」の史実調査』から、引き込まれるように読みました。どんな厳重な警備体制を敷かれた刑務所からでも、必ず逃げてしまう、伝説の脱獄犯を扱った作品、『破獄』 執筆の裏話です。おもしろい上に、じ~んと来る良い話でした。

また、ちょうど昨日ご紹介した、真島節朗先生の 『 「浪士」石油を掘る 』 で、幕末のいきいきした歴史を読んだ直後で、どうしてこんな小説が書けるのかと、驚嘆していたわけです。

そこに実にタイムリーに本書に当たりましたので、桜田門外ノ変生麦事件 ほか、その時期の資料を、小説家がどのように、入手、分析し、自分の味付けでそれを料理し、ストーリーを作るかということがよく分かり、しばし興奮がおさまりませんでした。


司馬遼太郎氏が一冊本を書くのに、トラック一杯分の資料を読むと聞いたことがあります。仮に、誇張が入っているとしても、吉村氏も、司馬氏同様、少なくともそれに匹敵するくらいの、時間と情熱をかけなければ、満足のいく歴史小説は書けないということでしょうね。

資料によって、記述に矛盾が生じた時など、その溝を埋める作業は、作家の全想像力、集中力を注ぎ込むものなのだと良く分かりました。歴史作家の原稿に“締め切り”があるというのは酷だ、とすら感じます。

また、十分に調査をしたり、取材に走り回ったりすることができるだけの、生活や家庭がなければ、歴史作家というのは、とても選択できる職業ではありませんね。特に吉村氏は細部にこだわる作家だそうですから、よけいそうなのでしょう。

吉村昭氏、初体験、初心者の私が言うのもおこがましいのですが、歴史小説に興味のある方にはぜひお薦めしたい一冊です。本書に出会うことができましたのも、上に挙げましたような諸先達のおかげです。ありがとうございました。

私は“吉村昭中級者”めざして、地道にがんばります。


http://tokkun.net/jump.htm


『史実を歩く』 吉村昭
文藝春秋:214P:714円



■■ ランキング報告・お礼 ■■

にほんブログ村 本ブログへ  では、強い方が、さっそうと現れ、風前の灯ですが、何とか1位です。ありがとうございます。

 過去最高4位にしていただきました。ですが、何と3位は私の倍近くでございます。
            ふ~。どうすりゃいいんでしょう。キムタツ先生に相談です(笑)。

  1位にしていただきました。本当にありがとうございます。

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読書小説書籍・雑誌ニュースbookおすすめサイト家族旅行趣味

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  1. 2006/08/20(日) 14:30:41|
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『「浪士」石油を掘る』 真島節朗

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浪士石油を掘る

 
“192◎年生まれの若輩” とおっしゃる、tani 先輩のブログ “ 狸便乱亭ノート ”がご縁で、時々、拙ブログにもコメントを下さる真島節朗先生の著作です。

別の著作、『海と周辺国に向き合う日本人の歴史』 で、第1回古代ロマン文学大賞研究部門優秀賞を受賞されています。

が、そちらは歴史オンチの“拙者”には、書評を書くことは、とてもムリですから、本書をご紹介します。


真島先生は、日本石油関係のお仕事をされており、 『日本石油百年史』 を編纂されたそうです。本書の主人公も、明治初期に石油をビジネスとして手がけた人物でしたので、読む前は “ご趣味の本、あるいは、石油の歴史本だろう” と想像しておりました。


ところが、読み始めてびっくり。すべて史実に忠実なまま、わくわくさせる小説になっているではないですか。正直たじろいでしまいました。

おお、司馬遼太郎の世界だ…と。 そのあとは一気読みです。


時は幕末尊皇攘夷 から富国強兵殖産興業 へと、急激な変化が国を覆い、文明開化 である同時に、大混乱の時代。その時代を生き抜いた、主人公、石坂周造(実在した彦根藩士)の物語です。

竜馬に負けないワイルドな性格ですが、本書によれば、この人物は…



■■■ 尊皇攘夷の浪士で関東を中心に大活躍し、戊辰戦役終息後はベンチャービジネス第一号ともいえる「石油会社」を創立、殖産興業の旗手となるなど、維新に情熱と生涯を捧げた。
しかし、小説の脇役に「おおほら吹き」か怪物で扱われることはあっても、正史に表れることはまずない。薩長土肥出身者なら維新のヒーローとなったであろうし、政治を動かし、財閥でも残せば元勲のひとりになっていたかもしれない。周造の性格もあるが、とにかくなぞの多い人物である。 ■■■


また、本書執筆の動機について、

『維新の元勲とはされないこのような人々のエネルギーが、近現代史のスタートにどういう役割を果たしたのか、もっと解明されても良いのではないか』 と書かれ、

会社の先輩に『もっと多くの人に周造を知ってもらいたい。小説にしてもおもしろいものができると思う』 と言われ、出版社に相談したところ、自分で書くのが一番と勧められたがきっかけだそうです。(すごいエピソードですね)


本書がその結実です。

坂本竜馬だって、司馬遼太郎氏などが取り上げなければ、これほど英雄として、日本国中に知れ渡ることはなかったはずです。周造だってそうでしょう。

誰かがたずねて行かなければ、何も応えてくれないのが歴史でしょうから。

(あっ、そういえば、石油も同じですね。大昔から地下に眠っていても、誰かが掘り当てない限り、決して外には出てきませんね。)


私は、日本史の知識がほとんどゼロに等しい人間ですが、それでも本書は慶喜公勝海舟西郷隆盛山岡鉄舟近藤勇黒田清隆ら、数多くの英雄と、名も無き庶民や兵士たちが脇を固め、まったく飽きることがありませんし、大変読み応えのある一冊でした。


もし本書の続編があったら、ぜひ読みたいですね。真島先生、“ブログより小説を” なんて申し上げたら怒られるでしょうか。


いつもながら残念なのは、もう少し自分に漢詩や古文の教養があれば、より一層、深く味わうことができたはずだということですね。

本当にブログのお付き合いの中からすばらしい一冊にめぐり合えました。隠れた(と言っては大変失礼ですが)名著だと思います。




http://tokkun.net/jump.htm



P.S.キムタツ先生 とお会いできたり、こうしてすばらしい本にめぐり合えたり、ブログの力はすごいなと感じます。この場を、“まじめ、出会い系ブログ” にして、いつの日か、tani 先輩や、真島先生の謦咳に接する機会を夢見ております。このご紹介記事が作品を汚すことのないことを祈りつつ。



また、真島先生は 『 反戦老年委員会 』 という、これまた読み応えのあるブログを書かれており、反戦の闘士でもあります。ぜひご覧下さい。(小林よしのり、隠さなくっちゃ(笑))



『「浪士」石油を掘る』 真島節朗
共栄書房:243P:1800円




■■ ランキングのお嫌いな tani 先輩ですが、今日だけは、真島先生のためにもクリックしてくださると信じております(笑) ■■

昨日皆さまの応援のおかげで にほんブログ村 本ブログへ では、かろうじて1位でした。ありがとうございます。  

また日本最大といわれる   でも、なんと5位に上げていただきました。ありがたいことです。  

さらに、こちらまでも→  

謹んでお礼申し上げます。

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  1. 2006/08/20(日) 01:45:12|
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『雪国』 川端康成

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雪2
 
夏目漱石の記事に、生徒を含め、思った以上に多くの方からコメントいただけましたので、せっかくですから、急きょ予定変更しまして、もう一つ続けましょう。生徒に、文学作品に興味を持ってもらうために…。

こちらも日本文学の代表的な一冊、何と言っても、ノーベル文学賞を受賞した大作家で、本書も、歴史に残る名作ですね。

とりわけ名文として知られる、その書き出し

『 国境(くにざかえ)の長いトンネルを抜けると雪国であった 』の一節。

“こっきょう” と読んでしまっては、名文のリズムが生きないそうです。へぇ~そうですかね、難しいですね。

ところで、この文には主語がありません。国境を通り抜けたのは、人のようでもでもあり、列車でもあり、時間、空間でもあり、主客合一というか、それを超越した形で対象を描くのが川端氏の特徴だと、何かで読みました。

さて、この一文だけとっても、日本人でもよく説明できないような芸術性を、外国人がどうして理解し、ノーベル賞を与えたのでしょうか。当然、英語に翻訳されていますが、この名文は、以下のように訳されています。

“ The train came out of the long tunnel into the snow country. ”

直訳してしまうと 「その列車はその長いトンネルを出て、その雪国へ入っていった」 と急に小学生レベルの日本語になりますが、上の英文と川端康成の名文とをよく見比べて下さい。

この英文、もとの川端の日本語には主語がなかったのに、 The train  を“勝手に” 付け足してますよ、みんな! それだけでなく、逆に、日本文の重要なポイントであったはずの “国境の” の部分を、何と、何と大胆にも無視しているではありませんか!受験生では、絶対できない英作文ですね。確実に怒られます。

これを翻訳したのは、エドワード・サイデンステッカーという人物。戦後24歳の若き外交官として来日し、アメリカきっての日本文学通で、古典を含め、数多くの日本文学を英訳しています。短歌などの英訳なんかもすごいんです。

川端康成がノーベル文学賞を取ることができたのは、サイデンステッカーの格調高い英訳があったからだとも言われています。


生徒諸君へ。本の楽しみ方はいろいろあります。もちろん合う、合わないもあります。先生は英語が専門なので、雪国について書くとこうなります(笑)。いずれにせよ、なんでこれが名文なのか、なんでこの本が(自分ではちっともおもしろくなくても) ずっと読まれ続けるのか、そんなことに関心を向けてくれたらうれしい。

夏休みも後半です。たまたま見たこのブログから、何か一冊でも、気になる本を見つけて、休み中に読んでいてくれたら最高。そして、なるべくなら、信頼できる国語の先生にも意見を聞くと良いですね。


http://tokkun.net/jump.htm


『雪国』 川端康成
新潮社:208P:380円

P.S. 小論文を書く人には一つ注意。このブログで、先生は、【 ! 】や【 ? 】などを頻繁に使っていますが、論文の試験では決して使ってはいけません。【!!!】
いいかい。【???】 英語とは違いますから、注意。本当ですよ。


■■ たまには途中経過です。仲間が、夏休み中にもかかわらず、わざわざ 『毎日ちゃんと押してますよ』と連絡をくれました。『読んでますよ』じゃないんだ(笑)。まぁ、ありがたいことです。  ■■

にほんブログ村 本ブログへ  おかげさまでずっと1位にさせていただいております。が、ちょっと危ないかも。お力を。

 今日は6位で、過去最高5位です。まだパワー不足です。努力いたします。

  気分転換で…。


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  1. 2006/08/18(金) 13:04:43|
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『こころ』 夏目漱石

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kokoro
 
なぜ、突然、漱石かと申しますと、昨日、こんなことがありまして、予定変更です。

夜、教室を閉める時間になって、当塾 の自習室に最後3名の生徒がおりました。高2のA子、高3のB男、浪人のC子です。すべて英語は私が担当しております。

私 『お~い、そろそろ閉めるぞ、あれ、何読んでんの?』
A子『えっ、夏休みの宿題で、夏目漱石の“こころ”なんですけど、よくわからなくて…』
私 『何で?“こころ”って読んだことないの? 聞いたことぐらいあるだろうに』
A子『う~ん、ない』
私 『うっそ、ダメだなぁ~、“こころ”は高校生の必読書だろ?なぁ~C子?』
(C子はダビンチコードも東京タワーも読んでいる本好きです)
C子『えっ、いや、その、名前は知ってはいますが、読んだことないんで…』
私 『なにぃ~、おまえ、東京タワーより先に読むんだよ。高校生は!』
B男『あの~、すいません。“こころ”って何ですか?』
私 『く~』


実は、“ゆとり教育” のせいで、国語の教科書から、いっせいに明治文豪の作品が姿を消してしまったのです。載せているものもあるんですが、おもに、夏目漱石や森鴎外、芥川龍之介などの名作が省かれてしまいました。高校の国語の教科書に載っていたはずの、“こころ”を、ゆとり世代の彼らは読んでいないんですね。

イギリス人は見栄をはってでも、自国の誇りであるシェークスピア全集を家にそろえたがる、と聞いたことがあります。何となくうらやましい文化継承ですね。旧仮名使いで難しいからというだけで、いっせいに教科書から省いてしまう日本の教育界。ちょっとおかしいと思いません?

これではますます世代間のコミュニケーションができなくなってしまいます。彼らは、大変成績優秀な生徒たちですが、このありさまです。東京タワーの前かどうかは、ともかく、小林よしのりよりは、先に漱石を薦めるべきかなと思いまして(笑)、載せた次第です。

ただし、こんな名作の解説は国語の先生に任せます。しろうとの私には、その度胸はありませんので、ただ『読んで欲しい! MUSTだ! 』と叫ぶのみです。(英訳された『Kokoro』 は大学入試の英語学習に使えます。日本語で読んだら、ぜひ英文を見てください)

ついでにもう一つ。名作は“本”として手元に置いて読んで欲しいのですが、今や著作権の切れた、漱石、鴎外などの作品のほとんどは、ネットで無料で読むことができます。青空文庫 で探してみてください。『こころ』はもちろん、『三四郎』でも『坊ちゃん』でも『舞姫』 『高瀬舟』、何でも読めます。

買う前にちょっと読んでみたり、苦にならないのなら、ネットで読んでみても良いでしょう。とりあえず、こころのファイルを置いておきます。 → 『こころ 』 


http://tokkun.net/jump.htm


『こころ』 夏目漱石
新潮社:378P:380円


■■ シェークスピアを読んでいないイギリス人ももちろんいるでしょう。でもこれから世界で活躍しようという意欲あふれる日本の若者には、英文学よりも、自国の文学の名作や文化を紹介できるような教養を、ぜひ身に付けてもらいたいですね。親世代と一緒に読めるものが、教科書にはぜひ欲しいと思うのですが、そうかなと思われましたら、クリックをしていただけるとありがたいです。 ■■
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  1. 2006/08/17(木) 14:53:55|
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『男の子の脳、女の子の脳』レナード・サックス (谷川漣 訳)

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脳

  
数年前、上智大学の英語入試問題で、 『男女は本質的に学習の仕方が違うのだから、男女を一緒に教えるときは、それを考慮して、指導方法を工夫しなければならない』 という趣旨の長文が出題されました。

私も “うちの塾 は個別指導だけど、確かにな~” と強く印象に残りました。

一方、学校教育におけるジェンダーフリー教育は、是正されつつありますが、それでも、“男らしく”、“女らしく” というのは、依然としてタブーに近いのではないでしょうか。

「男の子だけでサッカーをしたり、女の子だけで縄跳びをしたりしているのはよくない。男女が混ざってやっているとよい」 これは神奈川県の男女共同参画室の提案。

「家事、育児、介護などに対して経済的評価(=カネ)を与える家族をつくろう」 これは水戸市の条例。

男女混合名簿というのは、男が先で良くないから、女男混合名簿と書いて、ヒト名簿と読む」 
これは日教組だと言われていますが、ちょっと信じられませんね。

おじいさん(男)が山へ柴刈りに(仕事)、おばあさん(女)が川へ洗濯に(家事)といった昔話は、性別役割意識を刷り込んでしまうので、読ませてはいけないという主張を大真面目にしている連中もいます。


実際、男女混合名簿は公立小学校や全日制高校では8割くらいが実施していますし、男子も女子も「さん」付けで呼ぶ学校の先生も、いまだに珍しくありません。そして、ついに体育の際の着替えや合宿での男女同室の扱いに至り、さすがに東京都は怒り、少し前、ジェンダーという言葉を教育現場で使用禁止としましたね。

ネットで検索すれば、ジェンダーフリー 論者の信じられないような教育実例が、いくらでも見つかります。実に気味悪く、恐ろしいと思っていたのですが、それらすべてのもとになる考えが、 
『男女の違いは、生まれつきではなく、社会的に作り出される』 という誤解です。
内田樹氏の著作 『 女は何を欲望するか 』 は、フェミニズム理論が広く受け入れられなかった理由を、社会学的、哲学的に考察した刺激的な本でした。

本書では、“医学的、科学的に裏付けられた証拠のあるものだけ” を用いて、男女は “生まれつきのしくみが根本的に違う” ということを明確に主張しています。赤ん坊の時から、男女では、ものの見え方や、聞こえ方、感じ方など、何もかも違っているのです。

『ほら見ろ!やっぱり男はもともと、闘争心旺盛で、数学や科学が得意で、女は男よりも情緒的で、協調性が高いんだろう』 と言いたいところですが、これはウソだそうです(笑)。そのわけは、本書をお読み下さい。

そして、これが大事なところですが、いずれにしろ、特に低年齢の子どもの場合、教師やや親がそのことを、はっきり認識して、教育、指導をしないと、“うつ”や“ケガ” “登校拒否” など、子どもに大変不幸な事態を招きかねないとして、実例を挙げています。

男の子を、“さん”付けで呼ぶ先生に教わっている生徒のおやごさん、また、男女平等という崇高な価値観から、ついつい性差に対して否定的な見解をお持ちの先生方、すぐにでも読んでみて下さい。出色の一冊でした。


P.S. 本書は、すかいらいたあさんのブログ 『無秩序と混沌の趣味がモロバレ書評集』 から、“おもしろそうだ” と思って、物色してきた一冊です。おもしろいというレベルを超えて、大当たりの一冊でした。ありがとうございました。みなさんも物色しに出かけてみては(笑)。



『男の子の、女の子の』レナード・サックス (谷川漣 訳)
草思社:238P:1365円



■■【男女七歳にして席を同じゅうせず】は正しかった。流行の浅はかな思想より、古人の知恵は勝っていたわけです。男女は当然平等であっても、互いの違いをきちんと認め合わなりと、子どもが犠牲になり、住みにくい社会になりそうだと思いませんか。そうだなという方、クリックしていただけると大変ありがたいです。■■
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  1. 2006/08/16(水) 12:31:10|
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『アメリカの鏡・日本』ヘレン・ミアーズ

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鏡
  
先日、雑誌『 正論 』編集部の牛田久美さんから、私が 『 聖断(半藤一利)』 をご紹介したのに対し、

“『正論』にてマッカーサー米議会証言録を連載しています。よかったら、そちらもご見物下さいませ。”と、わざわざ拙ブログにコメントをいただきました。

(ところで牛田さんが“ 多芸多才・異端異彩 ”で紹介されていて驚きました。お若く、すてきなママさんです)

それはともかく…
すぐに拝見しました。マッカーサーの証言を牛田さんが、連載形式で翻訳・解説されていますので、ぜひご覧下さい。

さて、ご存じの方も多いと思いますが、実はマッカーサーのこの時の証言は非常に興味深く、いくつか当時の日本の状況、国民性を述べたうえで、

『彼ら(日本人)が戦争に飛び込んでいった動機は、大部分が安全保障の必要に迫られての事だったのです』 と証言しています。

つまり、マッカーサーは、日本では東京裁判 をやらせ、徹底的に戦犯を裁いておきながら、自国の議会では、日本の戦争は、侵略戦争ではなく、自衛の戦争だったと、ある意味日本を弁護しているわけです。

ところが、それと似た主張をしている本書を、その同じマッカーサーが、東京裁判当時には、“公共の安全を脅かす” という理由で、出版を許しませんでした。著者のヘレン氏は戦後、GHQ の労働諮問委員会11人のメンバーの一人で、戦後日本の労働基本法の制定にもかかわっていました。

日本、中国にも長く滞在し、当然アメリカ軍の占領政策を実行する側の一員です。本書で、日本がなぜこのような戦争を行なったかを冷静に分析したうえで、自分たちが裁く側にまわったことに、“アメリカ人の信奉する法と正義の哲学に著しく反している” と直言します。

本書は東京裁判の判決の年(1948年)に書かれたものですが、アメリカ側の一部に、こうした考えがあったことも、マッカーサーの議会証言同様、注目に値します。本書の存在が、広く知られるようになったのはつい最近です。内容からして、当時のマッカーサーが出版を許すはずもなく、日本では長く伏せられていたためです。

日本が残虐行為をしていないなどと主張するのではありません。日本のそれを裁けるというのなら、原爆投下はどうなのか。まして投下する必要などまったくなく、ソ連との政治的駆け引きのために、原爆を用いたのだから、というような意見です。

日本は、ペリーによって開国させられ、アメリカやヨーロッパ列強を見習えと教えられ、そのとおりにしてきたが、ついにアメリカなどの利害とぶつかったために、日本だけが野蛮な国として裁かれようとしている、そのことを痛烈に批判しているわけです。

訳者は、日本が戦争にずるずると引き込まれていく過程、悲惨な戦争被害などの場面を、何度も泣きながら訳出したそうです。確かに、大国に日本が翻弄されているさまは、悲しみを誘います。

歴史的資料としても、大変貴重な一冊で、興味のある方には一読をお薦めします。戦争を二度と起こさないためにも、しっかりと実態を知っておいた方が良いはずです。


『アメリカの鏡・日本』ヘレン・ミアーズ
角川学芸出版:428P:2200円



P.S.本書は完訳版ですが、私が最初に読んだのは、抄訳版で角川書店の新書(328P:781円)です。そちらだけでも十分刺激的でした。


http://tokkun.net/jump.htm



■■ 8月15日がやってきました。反戦教育は日本より、アメリカや中国でやってもらった方が、ずっと世界平和に効果的だと思うんですが…。60年以上経っても、解決しない戦後問題があることに、あらためて、戦争の悲惨さを思い知らされます。ご賛同いただけましたらクリックをお願いします。 m(__)m ■■
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  1. 2006/08/15(火) 15:20:48|
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『官邸主導』 清水真人

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官邸主導



いよいよ小泉政権もクライマックスを迎えるわけですが、8月15日に靖国神社参拝が、“必ず行く” と言った公約ですし、これだけ騒がれますと、外国からも注目が集まります。

しかしどうなんでしょう。靖国問題は、私も注目だけはしていますが、そもそも小泉政権の本質とはあまり関係ないとも感じます。

靖国に行くなと、中国や韓国が内政干渉をし、それに呼応して、国内のメディアや野党が盛んに取り上げ、問題をどんどん大きくしてしまっています。小学生でも、『靖国』は知っていますが、これが大きくなればなるほど、そういう勢力の思うつぼ。

国論を二分させるし、麻生氏はじめ、次の総理をめざす他の政治家も、何らかの解決策を公表せざるをえなくなっています。また、中国や韓国の歓心を買って、日本でアピールしようというような政治家まで出てくる状況。完全に国益をそこなっているといえないでしょうか。

本書は小泉政権というのは、何を狙って、どのように動いてきたかを、実につぶさに観察、分析している一冊です。小泉政権誕生の下地ができる、小選挙区制導入当時の政界分析から始まって、じっくり書いてあります。

『官邸主導』 という書名があらわすように、小泉政権最大の特徴は、政策そのものよりも、政策の立て方、いわゆる政治手法にありそうです。

道路公団や、郵政の民営化、医療改革、三位一体改革などは、どこまで本気なのか、正直、私にはつかめないのですが、これら、すべてを抵抗勢力、おもに竹下、小渕、橋本派の大派閥つぶしと見れば、非常に分かりやすい話にならないでしょうか。族議員の利権や支持母体を叩きつぶしているという構図です。

人事にもはっきりそれが出ていますよね。本当に誰にも相談しないで、すべての閣僚を決めるのだそうです。もちろん派閥の推薦は一切受け付けませんから、ますます派閥は弱体化しますし、抵抗勢力は徹底して、ポストから“干す” そうです。亀井氏らから“ヒトラー以上” の独裁者と非難されるゆえんです。

適材適所というより、官僚の権力や、それにぶらさがる族議員つぶしと見ればすっきりいきます。田中真紀子氏らを送り込まれた、外務省などはたまったもんではありませんね(笑)。党の税制調査会や総務会といった、しばしば首相官邸とぶつかってきた組織までも、今や完全に弱体化しました。

自民党や官僚のドンと言われていたような人々を、どんどん追い出し、政策決定のじゃまになる制度を骨抜き、破壊し、すべてを官邸主導のシステムに変えていきます。逆に首相が信頼をおく、竹中氏や中川秀直氏、与謝野氏などは急速に発言力を強めている印象を持ちます。

確かに、公約とおり、公共事業に頼らず、景気を回復させ、不良債権を減らしましたし、何と言っても、北朝鮮に拉致を認めさせた功績は、高く評価されるべきでしょう。これでやっと子どもを含む日本国民が、北朝鮮の実態を知ることになり、国防意識を高めましたから。

ただ、本書は、小泉内閣における、権力構造の変化に焦点を当てており、アメリカ追従姿勢、イラク派兵や、アジア外交、また、それ以外のさまざまな政策の評価・分析はほとんどありません。従ってそれを期待される読者には向きません。私ももう少し、そこらを読んでみたかったのですが…。その評価は歴史家に譲るということなのでしょうか。

君主論 』 を以前ご紹介しましたが、小泉首相は、良くも悪しくも、日本の政治家には珍しく、政治や権力というものの本質を理解し、非常に権力闘争に長けた政治家であるという印象を持ちました。政策通とはとても言えないようですが(笑)。



http://tokkun.net/jump.htm



『官邸主導』 清水真人
日本経済新聞社:409P:1995円


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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

  1. 2006/08/14(月) 15:35:26|
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『ぬりつぶされた真実』ジャン=シャルル・ブリザール、ギョーム・ダスキエ

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ぬりつぶれた
  
 
イギリスのヒースロー空港での、旅客機テロ計画で犯人グループが24人も逮捕と報じられました。7人の実行犯が1人ずつ英国発米国行きの旅客機に乗り込み、大西洋上で自爆テロを実行するという、想像を絶する、大規模な計画だったというではありませんか。

仮に1機だけに絞っていたら、テロは成功していたのでしょうか。恐ろしいことです。

“ウルトラダラー”を書いた手嶋龍一氏は、テレビで、これに関し、『アメリカでさえ、防げなかっただろう、まして日本なら、完全にムリだ』 というような衝撃的な発言をしていました。

日本には、Eメールや電話の盗聴など、諜報活動に強い制約があるし、タテ割り行政では、対応できないためだそうです。イギリスの、テロと戦ってきた歴史や失敗の教訓が、今回の逮捕につながったという分析でした。

本書は9・11テロの首謀者といわれるビンラディンの人物像と、テロの背景に迫ります。フランス最高の諜報機関が依頼し、3年を費やしたという大作です。スイスではビンラディン一家の圧力で発売禁止になったそうです。 

そもそもあの規模のテロ活動というものは、かなりの組織でなければ不可能なことはわかりますが、いったいその莫大な活動資金はどこから出ているのか。さらに、ブッシュとビンラディンが石油利権や金融ネットワークで、つながりがあるというではないですか。

本書を要約すると、

①アメリカはテロ以前から、企業のパイプライン建設のため、アフガニスタンの地理的重要性に目を付けてタリバンと極秘に交渉していた。空爆までもほのめかす強い調子で。その交渉失敗がテロに結びついた可能性が高い。

②ビンラディンはアメリカ軍駐留を許しているサウジに対して、強い非難を浴びせているが、ビンラディンを育て、活動を可能にしているのはサウジのオイルダラーである。そしてその関係はテロ後も続いている。

③FBIは明らかに様々な機関によるイスラム過激派への捜査を妨害していた。

④世界中にイスラム過激派の豊富な資金源がある。それは、ニセのNGO組織から正規の企業まで数多い。しかもそこには西側政府の要人たちがかかわる多岐にわたる利権も存在する。

これらのことが実に細かく、図や資料などで主張を補強しながら述べられています。ベストセラーとなっていましたが、まるで専門書のようで、決して読みやすい一冊ではありません。

私のような、のんびりしているごく普通の日本人には、にわかに信じられないほどの規模の、利権や犯罪のネットワークが世界には存在していることに驚かされます。ハンチントンの 『 文明の衝突 』 とは違った意味で、衝撃的です。

日本での、いわゆる盗聴法は、反対の声が吹き荒れました。私もあやし気な法律だと思っておりましたが、テロが起こってから、政府や警察の無策を批判するわけにもいきませんね。

日本のテロ対策は『途上国レベル』 (手嶋氏)だそうですから、テロリストに本気でねらわれたら…。ただでさえスパイ天国などと言われ、今日は、実際に、自衛官の自殺も詳しく報道されました。

こうして記事にして、危機をあおるのは本意じゃありませんが、だからといって、日本とは無関係だとはとても言えません。今のところ、いろいろ本を読んで勉強し、判断するしかないのでしょう。


http://tokkun.net/jump.htm


『ぬりつぶされた真実』ジャン=シャルル・ブリザール、ギョーム・ダスキエ
幻冬舎:330P:1680円


■■ せめて、テロ対策として、イスラム社会の貧困撲滅をもっと世界にアピールしたらどうでしょう。賛同いただければ、クリックをお願いします。m(__)m ■■
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  1. 2006/08/13(日) 18:15:58|
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『 東京タワー 』リリー・フランキー

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Tokyo


すでにお読みの方の多いでしょう。私も筆者と同年代で、同じ時期に東京に出てきているため、本書の時代背景や、東京タワーに対する一種独特の感慨、ちょっとしたエピソードなど、説明されずとも、肌感覚で共感することが多く、かなりのペースで読みました。

そういう事情でしょうか、泣けるという評判だったのですが、私にはリアル過ぎて、泣けるというより、自分にもやがて来るであろうできごとのように感じられて、450ページ近い長編ですが、最後まで集中して読み続けました。

私の両親は、主人公のご両親のように、小説になるようなワイルドな人生を送ってはいませんが、それでもこの時代の、世代のギャップというのでしょうか、東京に対する思いというのが、“一緒だ” と何度感じたことでしょう。

一番わかりやすい表現は、たとえば

『口と金では伝わらない大きなものがある。時間と手足でしか伝えられない大切なことがある。オトンの人生は大きく見えるけど、オカンの人生は十八のボクから見ても、小さく見えてしまう。それは、ボクに自分の人生を切り分けてくれたからなのだ』

少し哲学的に

『搾取する側とされる側、気味の悪い勝ち負けが明確に色分けされた場所で、自分の個性や判断力を埋没させている姿に貧しさは漂うのである。必要以上になろうとして、必要以下に映ってしまう、そこにある東京の多くの姿が貧しく悲しいのである。』

とか、文学的に

『“人間の目的は、生まれた本人が、本人自身につくったものでなければならない”。明治の文豪はそう言った。でも、こんな時代の若い奴らに、自分自身の心の奥から、熱く滾り魂の蛇口からつくりだされる目的なんかありはしない。たとえそれを「夢」という言葉に置き換えて、口にする奴がいたにしても、その「夢」の作り方は、そのへんのテレビや雑誌のページにとりあえず、自分のくだらなさを貼り付けただけ。』

ユーモラスなエピソード、泣かせるできごとがたくさんあるのですが、それにあわせて前後に挿入される、こうした表現は何度も読み返し、うなずきました。

そして、悲しい現実に向き合ったとき

『そして、ボクにはこの街全体、この東京の風景すべてが巨大な霊園に見えた。』と述べます。

自由に憧れ、それを求めてやってきた東京。そこで歳を重ねて、その恐ろしいほどの不自由に気付き、おびえるも、帰るふるさともない。オトンとオカンとの親子のきずなもさることながら、これからも生きていかねばならないこの巨大な霊園を見下ろしている場面に心打たれました。



http://tokkun.net/jump.htm


『 東京タワー 』リリー・フランキー
扶桑社:450P:1575円


■■ ある意味では、イナカもんがみ~んなでささえているのが東京ですね。イナカもんに、エールを!できましたらクリックをお願いします。m(__)m ■■
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  1. 2006/08/11(金) 13:29:41|
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『アメリカ最強のエリート教育』 釣島平三郎

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erito
 
格差社会が、時代のキーワードのようですが、生徒たちが知らないのは、韓国や中国はもちろん、“自由” “平等” “博愛” などのスローガンで登場する、民主主義のチャンピオン、西欧諸国の方が、日本よりずっと学歴社会が浸透しており、格差が大きいということです。

もちろん、だからといって日本の格差拡大に賛成するのではありません。このブログでも、『封印される不平等 (橘木俊詔) 』をご紹介しました。また、『街場の現代思想 (内田樹) 』で描かれるようなフランス社会に比べれば、日本のほうがずっと良いと思います。

ただ、常々授業で、子どもたちの “勝ち組、負け組” という発言を聞くたびに、日本が世界有数の平等な国家だということ、人によっては社会主義じゃないかというほど階層がないしくみを日本が作ってきたということを知ってもらいたいと思います。

誰でも、必死に勉強すれば、今の格差が広がっている日本とはいえ、まだまだ欧米に比べれば、勝ち組(あまり好きな言葉ではありません) と呼ばれる層に入る可能性はいくらでもあるという事実です。

本書は、アメリカ社会では、エリート層がどういう道筋を通るのか、そのしくみや、格差の実態を紹介します。筆者の主張は、アメリカは個性を伸ばし、日本は画一的であるという、割と単純な意見ですが、どう思うかは別にして、さまざまなデータが満載されていますので、興味のある方には貴重な一冊だと思います。

一番わかりやすいのが、下世話ですが、大学院卒の初任給の比較でしょう。日本では仮に東大などの一流大学の大学院卒で、一流企業に入っても、せいぜい月給25万円前後でしょうか。

一方アメリカのハーバードやスタンフォード大学などのMBA (経営学修士)取得者はいきなり初任給で、年収1000万円を軽く越えます。しくみが若干違うので、一概に比較するのはどうかと思いますが、そこらあたりの説明など、ランキングなどを多数紹介し、非常に丁寧です。

また、そういうアメリカのトップエリートたちが、激烈な競争社会(学歴社会)の中で、どれほど勉強しているか、どういう思考方法や行動様式が代表的なものなのかを、筆者の感想を交えて描きます。

数年前、当教室のHP で、ゴーマンレポート という、世界中の大学ランキングを、海外のHPからカタカナにして、簡単に紹介しただけだったのに、多くの大学院生や、テレビ局からまで問い合わせがあり、驚いた覚えがあります。

そういう意味では、本書一冊あれば、アメリカ限定ですが、また、それを良いと思うか、悪いと感じるかは別にして、かなりの情報が得られると思います。



P.S.  ついでに申し上げれば、日本のゆとり教育は、“生きる力”だの“個性を伸ばす”だのという美名の下に、実は、こうしたアメリカ風のエリート教育をめざしているものだとにらんでおります。

ゆとり教育元年の2002年に書きました拙文 

 ゆとりよりも夢を!衣の袖からエリート教育の鎧(よろい)が見える 』 をUPしておきました。ご覧いただければ幸いです。


http://tokkun.net/jump.htm


『アメリカ最強のエリート教育』 釣島平三郎
講談社:206P:880円


■■ エリート教育:隠すことなく、タブー視することなく、これもしっかり議論すべきだと思いますが、賛同いただければ、クリックをお願いします。m(__)m ■■
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  1. 2006/08/10(木) 22:50:03|
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『塩狩峠』 三浦綾子

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塩狩峠

あまり小説を読まない、自分の無教養をさらすようで恥ずかしいのですが…、

かなり前のこと、新聞にある方(忘れましたが、ある有名人)が、こう書いておられました。

『私はおろかにも、三浦綾子 は、曽野綾子 が三浦朱門 と結婚して、三浦綾子になったとカン違いしていた』

これを読んで、私は『えっ、そうでしょ?違うの? 』 と…、実は私もこの方と全く同じように、三浦綾子曽野綾子だと思い込んでおりました。アマゾンなんかで見ても、お二方とも“生と死” とか“神” というような題の本がありましたから。

今から思えば、三浦綾子氏には『氷点』 というすばらしい作品がありますし、あのテレビ番組、『笑点』 も氷点から名前を取ったとか、W綾子と呼ばれているとかで、いや本当に自分が情けなくなるできごとでした。

で、さっそくその方が衝撃を受けたという本書 “塩狩峠” を読んでみました。

主人公は自分の結納の当日、自らの命を捨ててまで転覆しそうな列車を止め、乗客の命を救った、実在した鉄道マンであり、牧師である人物。それをモデルにした小説です。かつて映画にもなったそうです。

明治初期、まだ少年だった主人公の母親が“ヤソキリスト教信者” であったことから、彼の人生は大きく揺れ動きます。ヤソであると分かれば、親類の縁を切られる時代です。

死とは、信仰とは、愛とは何か、そういう重いテーマを突きつけられる物語ですが、読みやすいことと、スリリングなストーリーのために、最後まで一気に読んでしまいました。

感動した小説というのは、読み終わっても主人公がいつまでも心から離れないのですが、本書もまさにそういう一冊でした。主人公の永野信夫の顔が、私は見えるような気がします。

あとがきを見ますと、本書のテーマは“犠牲”。出版された当時(昭和40年代)、筆者は昔の自己犠牲の精神が日本から失われていることを憂いていたようです。

私自身はその頃生まれた(ちょっとミエが入りました。正しくはそれ以前) 典型的な日本の仏教徒ですが、最後の方はついつい涙が出てしまいそうになる感動の一冊でした。素人の分際で、偉そうですが(笑)、お薦めします。子どもたちにもぜひ。


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『塩狩峠』三浦綾子
新潮社:459P:660円



■■ いや、岡本綾子 ならファンですし、どうでも良いのですが、私の母の名も綾子(笑)で、仕事仲間にも素敵な綾子さん。勉強不足でした。
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  1. 2006/08/09(水) 14:08:34|
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『いわゆるA級戦犯』 小林よしのり

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A

  

しばらく前、靖国神社に関して、中国・韓国が日本に対して怒っているというような内容がテレビで流れました。例によって、小泉首相や、日の丸に火をつけていました。

すると歴史をほとんど知らないはずの、私の小学生の息子が 『当たり前だよね!だってそれだけひどいことを日本はずっとしてきたんでしょ』 と言われ、愕然としました。この小学校は何をどう教えているのでしょうか。それからはいろんな話をするようにしています。

私がブログを始めて、最初にリンクを貼っていただいたのは、ご夫婦で図書館司書をされており、ブログ 『 少林寺と図書館と病気と 』 を書いておられる HIRO。さんです。いつも“本のプロ”として、いろいろアドバイスをいただきます。本書もHIRO。さんからご紹介いただきました。

HIRO。さんは、氏のことを、右でも左でもなく、一匹狼と呼びます。確かに、小林氏は朝日新聞だけでなく、右寄りといわれる、読売新聞、産経新聞に対しても、『親米ポチ』 などと、容赦なく批判していますからね。

小林よしのり氏の著作はいくつか読んでいますが、『戦争論』 などのマンガは、過激な表現で感情に訴えかけようとする面があり、正直申し上げて、それがいかに正論であっても、子どもには薦められませんでした。小林氏の一般書籍の方がずっと読みやすいと感じていました。『 嫌韓流 』 や 『 嫌韓流2 』 にも同様のことが言えます。マンガという戦略はかなり有効なんですね。

さて、久しぶりに氏のマンガを読んだわけですが、これまでより冷静に、客観的な印象を受け、正直、驚きました。本書では、そもそも“A級戦犯”という概念自体が、不当なものであるという主張です。この前取り上げました、『南十字星に抱かれて(福富健一)』 と同様の意見です。

朝日新聞などは、サンフランシスコ平和条約 を日本が受け入れた以上、東京裁判、つまり戦犯の犯罪行為を認めたことであり、そのおかげで戦後の日本がある。今さら、平和条約を否定するのかという主張です。要するに、東京裁判批判は歴史的に許されないと。

小林氏の主張は、条約の意味は、“たとえ不当な裁判であっても、その判決は受け入れる”、と言っているだけなので、裁判自体が不当だったと主張しても、何の矛盾もないという立場です。なぜかということが詳しく書かれています。

実は、そこのところを知り合いの法律家に聞いてみました。政治がからむので、やはり難しいところだが、小林氏の主張も充分ありうるという意見でした。私個人は国際法というものは、まったくわかりませんが、東京裁判がかなりおかしなものだったということくらいは理解できます。

パール判事の日本無罪論(田中正明)』 や 『アーロン収容所(会田雄次) 』 などを読めば、学校で教えられる史観とはかなり違った意見をもつはずです。本書では、A級戦犯一人ひとりについて、コラムで紹介しており、もちろん、先日、天皇陛下に関する『富田メモ』で名指しされた、松岡洋右や白鳥敏夫も、取り上げています。

塾講師が政治的な本を薦めるのは、あまり好ましくないとは充分知っています。特に当教室周辺は朝日新聞がものすごく強いと感じますので(笑)。しかし、あのアメリカでさえ、原爆投下に疑問を投げかける議論が教科書に出てくる時代です。(『アメリカの教科書が教える日本の戦争(高濱賛)』)中国、韓国、北朝鮮問題は毎日報道されます。

教科書で一方的な歴史観を押し付けるのは、もう時代錯誤です。本書での小林氏は冷静で、かつての扇動家のイメージではありません。子どもの知性を伸ばすためにも、どちらか一方だけを信じこませ、相手の話を聞かないという方がマイナスだと私は考えます。

今後の平和のためにも、感情論ではなく、戦争にいたった経緯、あるいは戦争責任を、学校で討論できるような時代をそろそろ迎えるべきだと思いますし、本書はその議論の材料を与えていると思います。



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『いわゆるA級戦犯』 小林よしのり
幻冬社:233P:1470円

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  1. 2006/08/08(火) 12:57:44|
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『木の教え』塩野米松

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木

夏休み、もし京都奈良ならに出かけるのなら、世界最古の木造建築で、世界遺産にも登録されている法隆寺は、やはり何度でも見てみたいものの一つですね。

子どもが、何の知識もなく、神社仏閣をながめるだけなら、ディズニーランドやUSJの方がはるかに楽しいでしょう。でも、ほんの少しの時間を使って、“予習”をしておけば、法隆寺はレジャーランドとは違ったやり方で、子どもの心を揺さぶるはずです。

本書はそういう場合にうってつけの一冊です。世界最古の木造建築を可能にした、宮大工と呼ばれる人々の、木に対する造詣を紹介したものです。

実は、1000年以上前からあった、法隆寺の宮大工と棟梁の制度、すべてが口伝で引き継いだと言われる、その伝統が、とうとう途切れてしまいました。いったいどんな世界なのか、門外漢には予想すらつきません。

まずは、木にまつわる話からスタートします。どうしたら木が何百年も、時には千年を超えてもつのか、もたせるのかという話しです。

図をふんだんに使っていることと、すべての漢字に読み仮名が付いていて、小・中学生でも読めると思います。日本の伝統という観点からも、歴史学習、環境教育、ものつくり、といったことまで、さまざまなことを教えてくれる一冊です。

日本人と木の関係ほど、文化を映し出すものはあまりないと思いますが、今は、大工さん、落語だと“でーく” 、または林業という言葉自体が、あまり登場しません。花粉症などは、木々や自然に対する、人間の無知が引き起こした人災だという指摘もあります。

どんなものであれ1000年も続いた伝統が、人知れず消えていくのは、寂しいものです。まして、世界に誇る日本の木造建築の話ですから、ぜひ子どもたちに、知っておいて欲しいと思います。

以前ご紹介した『 植物はなぜ5000年も生きるのか 』 もすばらしい一冊です。合わせて読めば、より興味を持たせてくれると思います。


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『木の教え』塩野米松
草思社:205P:1260円


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  1. 2006/08/07(月) 19:04:48|
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『人生と投資のパズル』角田康夫

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投資と人生

小学生で分かる人もいれば、東大生でも分からない人もいる。まずはそんな問題です。

■■ 問題 ■■

ここにA・B・C の3つの箱があり、どれかひとつに百万円が入っています。どれか当てれば百万円もらえます。あなたは仮にAを選んだとします。

それを見た、答えを知っている人が、
『 C の箱には百万円は入っていません。AかBのどちらかです。箱をBに変えますか?』 と言われたら、あなたはBに変えますか? それともそのままAにしますか? 

■■ 正解 ■■
『Bに変える』

AかBの二つに一つだから、『AもBも確率は2分の1だ』 と考えてはいけません。

なぜならこの場合、Aに百万円が入っている確率は “2分の1ではなく、3分の1” が正しく、そして、一方、Bの方の確率は “3分の2” になっていて、明らかにBが有利です。

どうして?Aは2分の1じゃないの? という人は、数をずっと多くして考えてみて下さい。例えば宝くじで…。

■■■
ジャンボ宝くじで1等の当たる確率は1千万分の1くらいだそうです。これは、さいころを振って連続9回、1が出る確率と同じくらいです。やってみて下さい。ほぼありえません。

縁起でもないのですが、あなたが、“交通事故で1年以内に死んでしまう確率” の方が、ジャンボ宝くじに当たる確率より、はるかに高いのです。

さて、あなたは、当たれば1億円のジャンボ宝くじを1枚だけ買いました。確率は1千万分の1ですから、まず当たりません。

そこへ、当選番号を知っている人が、↑のクイズと同様、次々にはずれを省いていき、最後の1枚とあなたの1枚となった時、

『あなたの持っている1枚か、最後に残ったこの1枚が、1億円の当たりくじです。変えますか?』 といわれたら…

あなたの持っている宝くじは、じっと待っているだけで、当たる確率が1千万分の1から2分の1に上がったでしょうか? 

もしそうなら、あなたに1億円当たりそうですが…。

いいえ、あなたの確率は1千万分の1のままで、もう一枚が1千万分の999万9999です。そんなチャンスは絶対にさっさと変えなければなりません。

ところが、こんな時でさえ、人間というのはやはり最初に自分で選んだ宝くじを手放すのは、惜しい気がしてなりません(笑)。

箱の例でも、あなたの取ったAの当たる確率は、たとえC がなくなったとしても、3分の1のままで、Bが3分の2になることがわかりますよね。

ところが実際に、これを生徒に試してみますと、誰一人、Aを変えようとしません。これは、“自分が最初に下した決断は正しいと信じたい”、という心理が働くためなのです。

そうです、我々人間は常に合理的な判断をしているではなく、極めて感覚的で不合理な動機で動かされるものです。

行列ができるラーメン屋さんはおいしいだろうとか、高いものだから安心だろう、が代表例ですね。あっ、ついでに、大手の予備校だから成績が上がるとか(笑)。

マーケティングや心理学、あるいは金融工学などでこのような問題を扱いますが、この分野の経済学でノーベル賞が出たことでがぜん注目が集まりました。

売る方は巧みに我々の心理をついてきます。賢い消費者でいるためには、なかなか気が抜けません。本書にはこうした、パズルというか、クイズ形式というか例題が多く引用されています。 

読むには、確率の考え方を理解することはある程度必要ですが、実際の生活に即したアドバイスも多く、投資をするかどうかは関係なく、消費者として生活している人々に多くの示唆を与えてくれるものです。

以前ご紹介した、チャルディーニの書いた『 影響力の武器 』 も大いにお薦めできますが、その社会心理学に共通する部分が多く含まれていました。興味のある方には、お薦めです。


http://tokkun.net/jump.htm


『人生と投資のパズル』角田康夫
文藝春秋:222P:735円


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  1. 2006/08/05(土) 23:39:58|
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ENJOY OURSELVES

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きむたつ


     
 灘高キムタツ  こと、

木村達哉先生のフェアプレー精神に感化されて、と申しますか…、
酔った勢い、と申しますか…

実は、先日、初めて先生にお目にかかり、せっかく、“キムタツ先生”と撮った記念の写真ですから 『ブログに載せる!』  と、お約束してしまいました…。あ~。

木村先生はですね、“いつか、東京で一杯!” という単なるあいさつ程度の約束ですよ、それを、わざわざ私に連絡までしていただいて、きっちりそれを守っていただいたわけですし、私も…。

という訳で、予期せぬ展開(笑)で、ひじょう~~~~に、はずかしいのですが、↑の写真、キムタツ先生じゃないほうが、わたくし、VIVAでございます(#^.^#)  

ご覧になっていらっしゃる方、改めまして、よろしくお願い申し上げます。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

さて、この日、キムタツ先生は、翌日にベネッセの“東大特講” という大一番の授業を控え、私も朝一から夏期講習の授業だというのに、夜中まで、先生にお付き合いいただき、いろいろ勉強させていただきました。

初対面にもかかわらず、代々木のお寿司屋さんから、新宿のホテルのバーと、はしごをし、5時間以上!もご一緒させていただきました。したがいまして、話は、英語教育論にとどまらず、家族や仕事、人生、夢などなど、はてしなく続きました。

その、私にとって、生涯忘れ得ない、貴重な5時間で、もっとも共感したのは、二人とも

『 お酒が好きで、亀田が嫌い 』 ということです。

ウソです。

実は、まとめてブログに載せたいと思ったのですが、とても書ききれません。今後、このブログで時々ご紹介したり、自分の授業やテキスト選びでいかしていこうと思います。

お会いしている間にも、生徒さんでしょうか、電話で英語のアドバイスをされたり、強制収容所なみに働きながら、それほど儲かっていないご様子(あっ余計なことを!)など、まぁ大変人間味あふれる、まさに好漢です。

そして、こんな先生に教わっている、灘高の3年生諸君!君たちは恵まれていますね。人間、木村達哉も英語教師キムタツも、そのテキストも実にしっかりしていますから、あとは自分。東大に限らず、しっかり勉強に励んで、来年、暖かい春を迎えて下さい。夏が勝負です。健闘を祈ります。

木村先生、そもそも塾の一講師に過ぎない私に、大変貴重な時間を割いていただき、本当にありがとうございました。心よりお礼申し上げます。


http://tokkun.net/jump.htm


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  1. 2006/08/04(金) 21:13:35|
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『流血の魔術 最強の演技』ミスター高橋

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プロレス

亀田選手の判定勝ちをめぐって、TBSへの抗議の電話が史上最多の5万件とか。ボクシングというのは、もちろん真剣勝負ですが、過去には、『毒入りオレンジ』 の事件があり、協栄ジムの故金平会長は永久追放になったことがあるのも事実です。

そして、今回の怪しい世界タイトル戦、亀田の所属は同じくその協栄ジム。それも疑惑を増す一因でしょうが、主役は何といってもTBSですかね。

私が子供のころは、プロレスも“真剣勝負”として、ゴールデンタイムで放映されていました。いつも子供心に放送終了寸前で、決着が付くので、“おかしいなぁ~” とは思っていました。水戸黄門みたいですもんね。

今でこそ、プロレスは完全にショーとして、昔とは別の楽しみ方をされているようですが、当時の名レフリー、ミスター高橋 が、ショーのやり方を暴露してしまった一冊です。かなり前に読んだ本ですが、血の流し方、試合の進め方、外国人選手への指示や“依頼” などちょっと信じられません。

猪木ファンであった私も 「えっ?ウソ…」 と少なからずショックを受けながら一気に読み進んでしまいました。まさかあの試合が…、あの選手が…と裏話が次々と出てきてしまうのですから。

懐かしいレスラーの名前も数々出てきて、当時を思い起こさせてくれますが、ミスター高橋…こんなこと書いちゃって本当に大丈夫?とつい読者が心配してしまう一冊です。

ボクシングも興行という点では、プロレスと同じですが、日本を代表するテレビ局があんな盛り上げ方をして、こんな試合をしてしまったら、純粋なボクシングファンはもう見なくなってしまうのではないでしょうか。日本テレビすら、亀田とのかかわりに、二の足を踏んだという情報もあります。

私もボクシングは大好きで、テレビ中継がこれまで少なかったり、日本人が弱かったりで、残念に思っていましたので、ボクシングが注目されるのはうれしいのです。

しかし、亀田選手に対しては、あのキャラクターと大げさすぎる盛り上げ方、さらに今回の試合、残念というより、本当は怒っています。ボクシングには、プロレスと同じ道をたどって欲しくないなぁと思い、本書を紹介しました。


http://tokkun.net/jump.htm


『流血の魔術 最強の演技』ミスター高橋
講談社:252P:714円


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読書小説書籍・雑誌ニュース

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  1. 2006/08/04(金) 12:22:26|
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『カラスはどれほど賢いか』 唐沢孝一

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からす

都会ではゴミを食い散らかすことで、見るのもいまいましいほど嫌われ者になってしまったカラスですが、これをペットにすると、とてもおもしろいそうです。言葉も覚えるし、酒を飲んでひっくり返ったりするのだそうです。

♪かーらーす~ なぜなくの~♪ と子どものころは歌っていましたが、いつのまにか“カラスの勝手でしょ” ということになってしまって(笑)、どんどん遠い、うとましい存在になってしまいましたね。

カラスは、頭のよさという点では、鳥類の中でズバぬけています。女性、子どもを襲っても大人の男性は襲わないし、かかしや罠はすぐに見破ってしまうし、オウムのように言葉も覚えるし、クルミを割る方法を学習するし、サルのように道具も使え、食料を蓄えることまで知っています。

鋭いくちばしで少々の罠は食いちぎり、獲物を攻撃もする。しかもいざとなれば連係プレイを駆使して、単独で勝ち目のない大きな相手にも立ち向かうほど勇敢で、最後は共食いをしてでも生き延びるという根性。なかなか見上げたものです。

日本を含め、世界中で昔からカラスを守り神として崇めている民族や地方も多いそうです。そういえば日本サッカー協会の旗も三本足のカラスでしたね。いまちょっと弱いですが…。(笑)

トラブルメーカーとしての一面ばかりが取り上げられますが、ある面では、環境破壊の末の都会への大進出でもありますし、単に鳥の一種としてながめると非常に興味深い生態がわかります。

筆者は高校教師を経て、さまざまな自然教育を実践したり、都市鳥の生態調査を行なったりしている大学講師です。専門書ではありませんが、興味のある方にとっては情報たっぷりです。夏休みの自由研究に、世界中の“カラス”の扱われ方を調べたり、ゴミ置き場で観察したりするのはどうでしょう。もちろん攻撃には気をつけてね。


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『カラスはどれほど賢いか』 唐沢孝一
中央公論新社:283P:780円

P.S. 昨日は素敵な方と夜中までデートしていて、じゃっかんハングオーバー(#^.^#)。カラスのように、しぶとく(ただし人には迷惑をかけず) 生きていきましょうと…。写真を補正して、2.3日中にUPします。
ところで、すばらしいおみやげをいただきました。 →コレ です。


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  1. 2006/08/03(木) 13:09:34|
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