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いよいよサッカーワールドカップ、ドイツ大会です。オーストラリア戦まで10日ほどです。今日の日本代表VSドイツ、どう評価されたでしょう。私もたまたま今日仕事が休みだったので、見てしまいました。高原よくやりましたけど…、惜しい。
前回大会に関しては、『山本昌邦備忘録』 をご紹介しました。トルシエ率いる日本代表は、開催国でしたから、予選はありません。今回の予選も終わってみれば、もっとも早くワールドカップ出場を決めるなど、順調でした。大変だったのはやはり初出場のフランス大会。 もう8年も前のことです(ドーハの悲劇は12年も前!)。現在の小中学生はほとんど知らないできごとで、今でこそ、“出て当たり前”のワールドカップですが、当時の日本の力では本大会までの道のりは、非常に長く険しいものでした。その期間およそ一年。特に広いアジア地区では移動距離だけでも数万キロにも及ぶ過酷な戦いです。
ワールドカップに初出場できるかどうかは、当時、国民的関心事でしたね。本書はその過酷な試練を乗り越え、出場を果たしたフランス大会のアジア地区最終予選の模様を、金子達仁氏が試合と同時進行する形で描きだしています。
本書と、その前の“マイアミの奇跡(日本がオリンピックでブラジルに勝利)”とその後のチームの亀裂を描いた、同じ金子氏の『28年目のハーフタイム』。そちらも、お薦めですが、ワールドカップということであえて本書を紹介します。歴史の資料ですね。
国立競技場で行われた初戦のウズベキスタン戦を6対3と大勝しながらも加茂周監督(当時)の采配に不安を感じる筆者の予感は、続く対UAE戦での引き分け、対韓国戦での逆転負けで現実のものとなりました。自信を失ったままカザフスタンへ乗り込んだ日本チームは、ロスタイムでまさかの同点ゴールを決められ痛恨のドロー。
ついに加茂監督の電撃的更迭により日本チームの運命は監督未経験者のジャージ姿の岡田コーチ(現マリノス監督)へ。本大会出場の悲願は、また夢と消えるのか…。結果を知っている今読んでも、当時の緊迫感がそのまま伝わってくるのは、本書がサッカーを越えた人間ドラマを描いているからでしょう。 筆者が中田・川口という当時、年少ながら日本チームの核となる選手達と、取材者という立場を越えた人間関係を築いていたからこそ伝わる息づかいが、行間からひしひしと伝わります。
面子を優先してばかりの日本サッカー協会幹部、世界レベルの大会で勝った経験がないため、実力以上に相手を恐れるベテラン選手たち。彼らと若手との意識の違いは、単なる世代論を越えて、読者に何かを語ってくれます。
壁にぶつかり挫折しそうになったとき、その壁を乗り越えられるかどうかは、すなわち自分を信じ切れるかどうか。中田や川口は信じていました。決してあきらめないことが新たな力を生みだすことをこの作品は私たちに感じさせてくれます。
本書は、オフサイドのルールをよく知らないサッカーファン(笑)でも十分に楽しめる作品です。不安を抱えている受験生はもちろん、改革することを忘れてしまった訳知り顔の大人たちにも読んでほしい一作です。 さて、ジーコJAPANはどんなドラマを描き、金子氏がそれをどう描いてくれるか、本書が出された当時はたちそこそこだった中田、川口が引っ張ってくれるでしょう。
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『決戦前夜』金子達仁
新潮文庫:199P:460円
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ふたりdeぶろぐ のカヲルさんから教えていただいた絵本です。ものすごい数の絵本をご紹介されており、この前、『あおくんときいろちゃん』 を記事にしたことがご縁で、ご無理を申し上げて、BESTな一冊を教えていただきました。
“まずは図書館で確認してから…” とアドバイスを頂きました(笑)。ごもっとも。
たまたま当塾は、毎月第5週(29・30・31日)がお休みですので、今日、最高のタイミングでアマゾンから本書が届き、息子と娘に読んでやり、大騒ぎして楽しみました。
雨の日に出かけられない、ごきげんななめの“ピート” を、お父さん、お母さんが、ピザにして遊んでやるお話です。絵本というのは、子どもが心から楽しみ、大人は楽しんで、そして何となく考えさせられる、そんな気がします。
こんなお父さんになりたいなぁ〜と(笑)。“忙しいお父さんたち、必読!”は言い過ぎかな(笑)。こんなお話の絵本もあるんですね。新鮮な発見でした。ご紹介ありがとうございました。
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『ピッツァぼうや』ウィリアム・スタイグ
セーラー出版:32P:1575円![]()


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著者のお二人は夫婦です。田中氏はジャーナリストでMSNジャーナルを立ち上げたこと、またアメリカのテロ事件のおり、いち早く『タリバン』 を出版したことでも知られています。国際ニュース解説が専門で、あらゆる事件に対し、興味深い分析を丹念におこなっています。
日本の中で、“9.11のテロをアメリカは知っていて止めなかった可能性”を指摘していたのは、田中氏が最初ではないでしょうか。一見、荒唐無稽なことを、豊富なデータと説得力をもって分析してあり、私も氏のメールマガジンを読んでいます。
本書は、氏の妻であり、英字新聞ジャパンタイムズの記者、大門小百合氏の留学に、夫の田中氏が同行した際のレポートです。大門氏がハーバード大学に奨学金をもらいながら留学する機会を得たのです。
そもそも世界各国から来る留学生の家族までまとめて面倒を見てしまう、ニーマンフェローというその留学の制度の違いから愕然とさせられます。夢のような待遇で世界中から一流のジャーナリストや研究者をごっそり集めてしまうわけですね。
読み進めると、それ以外の点でもハーバードでは、すべてが日本の大学の概念とは、まったく違う、桁外れの発想をし、比較することすら無意味ではないかとさえ思わされます。
そんなハーバードですが、田中氏はそれを礼賛しようというのではありません。スケールの違いに、一目置きながらも、かなり批判的です。“アメリカの陰謀を練っているこんな大学はクソ食らえ” ともあります。
いずれにしろ日本の大学を考える上で刺激になり、多くの示唆を与えてくれています。田中氏の著作は本書だけでなく、上記の『タリバン』 や、その他、どれもとても読みやすく、お薦めします。新聞、テレビなどではめったに見られない視点でニュースを解説しており好奇心をそそられます。
ただし、最近の田中氏のメルマガは、正直申し上げて、反米色が強く出過ぎているように感じています。もともとアメリカ嫌いはあるのでしょうが、中立といえるのかどうか。
まぁ、本書は、田中氏のそのポジションとは関係なく、純粋にアメリカ、世界に影響力を持つ知の最前線、ハーバード大学のレポートとして充分楽しめます。
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『ハーバードで語られる世界戦略』 田中宇、大門小百合
光文社:244P:735円![]()


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先日4月29日前後のことですが、ある生徒が、『昭和天皇とヒトラーてさぁ、どうして~』と話し始めました。相変わらず、学校で、天皇とヒトラーを同列に教えているかと思うとぞっとします。
確かに、欧米の知識人と呼ばれる人々にも、そういう捕らえ方をする人がいます。親日派と呼ばれる人たちでさえそうです。『日はまた昇る』のビルエモット氏もその一人でしょう。外国人のご愛嬌といえばそれまでですが、明らかに昭和史に関しては理解不足と申し上げなければなりません。(『聖断』 を参考にしてください)
さて、ではヒトラーの方です。私が、なにかにつけ、生徒たちによくいうのは『“良い”とか“悪い”とかで思考を止めてはダメ!なぜそうなったのかを良く考えたり、調べたりする』 ということです。
“戦争は悪い”。では、“なぜ世界中から無くならないのか”
“自殺は悪い”。では、“なぜ日本では年に3万人も自殺をするのか”
“塾は悪い”。では、“なぜこの先生は存在しているのか”(笑)などなどです。哲学ですね!
ホロコーストを肯定する人はいないでしょうが、ではなぜユダヤ人がそこまで迫害されたのか。生徒の頭の中では、ヒトラー一人が大悪人になっていますが、たった一人でできるわけがない。もちろん国中が賛成し、協力したはずです。
ユダヤ人はこれまで太古の昔から数え切れないほど、さまざまな差別や虐殺を受けてきた民族です。また、一方では、世界の人口の1%未満しかいないのに、ノーベル賞の20%をユダヤ人といわれる人々が受賞していて、飛びぬけて優秀な民族とも言われます。
ちょっと考えただけでも、キリスト、アインシュタイン、チャップリン、マルクス、フロイト、シャガール、カフカ、チョムスキー、まだまだいくらでもいます。
日露戦争で日本を援助してくれたのは、ユダヤ人だとか、現アメリカ政権には7人ものユダヤ系大臣が入っているとか、世界の金融、メディアはすべてユダヤ人が握っているとか、にわかには信じられないようなこともよく言われます。
その歴史的な背景を、本書は極めて分かりやすく解説しています。ユダヤ人とローマ帝国との関係を中心に書かれているのですが、やはり預言者キリストの誕生、そしてその死によって、大きく運命が動かされる様が中心に描かれています。
ローマ皇帝によって保護されたり、敵視されたりし、破壊や虐殺を受けながらも、時に妥協し、時に最後まで戦いながら、信仰を守ろうというユダヤ人勢力はたくさんいました。彼らとキリスト教との関係や、なぜ迫害を受けるのか、丁寧に説明してくれます。興味のある方にはぜひお薦めしたい一冊です。
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『ユダヤ人とローマ帝国』大沢武男
講談社:234P:735円![]()


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“灘高キムタツ” こと、木村達哉先生とは、このブログで、私が木村先生のご著書を取り上げたのがご縁で、それ以降、こちらだけでなく、『灘高キムタツのリスニング日記』 という先生のブログでも意見交換させていただき、私は勉強させていただいております。
木村先生はマスコミにも頻繁に登場される、ビッグネームです。本を書き、インタビューを受け、もちろん灘中、灘高での授業や学校行事もあるという、超多忙なお方です。
そんな中でも、私のブログに注目いただき、小学校英語に対する、私のコラムにまで、ご自分のブログで、言及して下さいました。お礼の申し上げようもございません。
ちなみに木村先生の 『灘高キムタツのリスニング日記』 は、大規模なブログランキングの教育・学校部門でダントツの1位という、とても影響力の大きいブログです。
(私のブログは読書部門の30位くらい、ハハ…)。
木村先生は茶髪で、私は、茶髪よりはスポーツ刈りの方が好きなタイプの人間ですが(笑and失礼)…、(茶髪とは関係ありませんが)、木村先生のフェアプレー精神には頭が下がります。ご自分の著書に対する、私の批判めいた指摘にも、灘高の授業の進め方などを参考に、真摯な態度でご回答をいただきました。使い方や出版事情などを含めた説明までも。
私の、木村先生のテキストに対する詳しい書評は、以下のリンクでご覧いただければさいわいです。木村先生のコメントも合わせてお読みになれば、木村先生のお人柄が、お分かりになると思います。
今日はお礼もこめて、もう一度、木村先生のリスニングテキスト、3冊をご紹介させていただきます。
『センター試験英語リスニング合格の法則(基礎編)』木村達哉(アルク:124p:1400円)
灘高では、高2の夏休みくらいから始め、2学期いっぱい、徹底したディクテーションを繰り返すそうです。決して短期間でやるわけではないのです。

『センター試験英語リスニング合格の法則(実践編)』木村達哉 (アルク:95P:1470円)
こちらは、2年生の冬休みから3年生のはじめまで。基礎編と併用すれば、センター対策としては、充分おつりがきます。気合の入った一冊です。
『灘高キムタツの東大英語リスニング』木村達哉 (アルク:252p:2310円)
東大受験生なら、ぜひやってもらいたいのですね。当教室の生徒たちにも薦めております。私は、topic の新鮮さから、読解用としても使いたいとコメントしたら、木村先生は“?”という反応でした(笑)。
以上です。
木村先生ありがとうございました。ますますのご活躍、そして、リスニングだけでなく、気合の入った読解や文法のテキストが出版されること、心から望んでおります。今後ともよろしくお願い申し上げます。
VIVA
http://tokkun.net/jump.htm


テーマ:★★目指せ!!東大・京大!!★★ - ジャンル:学校・教育

Author:VIVA読書
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英語講師で学習塾経営者です。
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